エピローグ (タイ・シンガポール旅行記)

翌早朝、僕たちはコンラッド・センテニアル・シンガポール・ホテルを出発した。早朝もなにも、チェックアウトしたのは4:30。いつものように目覚まし時計のベルが鳴ると二人とも飛び起きて、ガンガン出発準備を始める。二人とも朝シャワー派なので手早く、要領よく作業を進める。

最後に忘れ物がないかどうか指さし確認して、「じゃ、行こうか」と軽くキスしてから部屋を出る。

シンガポール・チャンギ国際空港まではタクシーで移動。市内からほぼ一直線の高速道路を爆走する。もちろんこんな時間に走っている車はあまり多くはないのだが、やはり早朝に出発する飛行機に搭乗するお客たちは次々と集結しているようだ。

今回もチャンギ国際空港で彼氏とお別れ。関空へ向かう彼氏と、成田へ向かう僕とは搭乗する航空会社も別だ。彼氏の方が2時間早く離陸する。それぞれチェックインカウンターで荷物を預け、ボーディングパスを受け取ってから集合。パスポートコントロールを通過して、あとは飛行機に搭乗するだけ。

免税品店でそれぞれお土産を物色したあと、お腹も空いたしということで、僕らはフードコートを探した。さすがに6時前ではフードコートもほとんど閉まっていて、シンガポールでの最後の食事はチキンラインスになった。テーブルを挟んで交わされる会話は楽しかったことばかり。僕らもいずれ旅先で大げんかする日が来るのかもしれない。だけど、今回も楽しかったことを懐かしむことが出来たのは本当に幸せだったと思う。辛抱強い彼氏にはいつも感謝してる。ふだんあまり口にしていないけれど、これは本当のこと。


先に飛び立つ彼氏を見送ったあと、僕も自分の搭乗する飛行機の待つボーディングゲートへ向かった。この旅行の最後のお楽しみ。シンガポールに立ち寄ったのは、シンガポール航空のA386に乗ってみたいということもあったのだ。乗る人皆絶賛するA386とはどんな飛行機なのかと。成田空港で何度も見送った総二階建てのずんぐりさんが駐機している姿を見て、僕は年甲斐もなくうれしくなってしまった。


リクエスト通り通路側の席が用意されていて、そこからは快適な7時間30分のフライト。評判通り、エンジン音はかなり抑えられていて、隣の人の声もよく通る。天井も高いのかな?とても快適な空間だった。昼間のフライトだったので珍しく映画を見て過ごした。"バトル・シップ"、"桐島、部活やめるってよ"は、おバカだが"バトル・シップ"の方がおもしろかった。内容は本当にくだらないんだよ。だけど、じいちゃん達が活躍する映画は本当に好きだから。

彼氏と旅を重ねるたびに、忘れがたい思い出が積み上がってゆく。
これが幸せなんだと、感謝と喜びを抱いて家路につく。
今回も、とても、楽しかった。

僕が連れ帰った仔たち。

コンラッド・センテニアル・シンガポールのベア。
ラッフルズホテルのトラさん。
そして、タイ、ジムトンプソンのゾウ。


旅行先から連れ帰った他のぬいぐるみらと一緒に飾られている。
次はどこのお客さんを迎えようか。

以上、タイ・シンガポール旅行記終了。

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