2013年バンコク紀行 (6)

子供の頃に、「秋高気爽」という言葉を知った。
むかしむかし、北京の秋は、美しい青空が広がり、爽やかな風が吹いていたそうだ。
いまではスモックで、この世の地獄みたいな街になっているそうだけど。

バンコクもけっこう自動車の排ガスが問題だという。しかも雨期のバンコクに来たもんだから、空はいつもどんよりしているか、白い天幕に覆われたような雲に覆われていて、抜けるような青空にはお目にかかれなかった。

最終日。
今日は帰国前に買い物をしようと決めていた。

朝、目覚めてカーテンを開けると、すっきりと美しい青空が広がっていた。




朝食を食べにビュフェに降りる。
クラブルームにも食事は用意されているのだけれど、対象のゲストが少ない分、メニューも限られたものになる。朝食は皆と同じビュフェで取るのが正解であることを知っている。最終日は麺ものを取ってみた。あとはたっぷりのヨーグルトでしめる。


彼氏がアロマ系のお土産を買いたいというので、サラディーン駅周辺で探してみるが見つからない。仕方なくサイアム駅のショッピングモールをうろつく羽目になった。結論として見つかったんだけれど、タイで手っ取り早くアロマグッズを買いたいならば、スワンナプーム国際空港の免税コーナーで買った方が楽なことが分かった。市内の方が安いかもしれないけれど、そもそもアロマグッズって安くはないんだよな。

サイアムのショッピングモール内でランチ。
僕はグリーンカレーを食べる。
昔はエスニック系苦手だったけれど、いまはそれなりに美味しいと思うようになった。


サイアムからサラディーンへ移動。
シーロムコンプレックスの地下にあるBlack Canyon Coffeeで一休み。
となりのテーブルで、男の子とファランがいちゃついているのを横目で見ながら、僕たちも予約していたマッサージの時間が来るまでおしゃべりに興じている。シーロムコンプレックスの地下は和食、または日系のレストランが入りすぎている。ここはいったいどこなのよ、という感じ。

激甘のカフェモカ。
 
オイルマッサージを2時間受けて、ヘロヘロに解された僕らはホテルに戻った。
そしていつものように酒を飲んでグダグダになり、そのままベッドに突入だった。

海外旅行最後の夜は、なんとなく感傷に包まれるものだ。
渋滞のテールランプの赤い川を見下ろし、旅行の反省とこれまで旅してきた場所の思い出を語り合う。だけど、彼とはまた旅行に出るのだろうし、きっとまたバンコクにやってくるのだろう。そんな確信めいたものはあった。

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