ソラマチをふらふらしたりする週末

晴れ。8.1℃/0.8℃/22%

青天ながら、強い風が吹いていた週末。

ひさしぶりに土日で彼氏が来日していたので、べったりと仲良く過ごした週末。
今日日曜日は東京マラソンがあって都心は騒がしいようだったけれど、せっかくの晴れ日だし、彼氏がソラマチに行ってみたいというので、連れだってお出かけ。錦糸町駅から四ツ目通りを20分ほど歩いて、巨大なタワーの麓に到着。雲一つない青空にそびえ立つタワーは圧巻だった。


展望台へ上るための整理券は、今日の19:30まですでにソールドアウト。さすがにその時間まで待っている気にもなれずに撤退。すこしソラマチをふらふら歩いてみたけれど、ものすごい人出で、一時の羽田空港国際線ターミナルのような混雑ぶりだった。"塩屋"という塩専門店で"雪塩ふわわ"ってメレンゲの焼き菓子を買ってみた。試食ではとても不思議な食感。両親は驚いてくれるだろうか??

ソラマチではレストランも大混雑。エチオピアカレーが食べられる店でカレーを食べて撤退。正直、エチオピアカレーは神保町で食べた方が、安くてもっとボリュームありで食べることができると思う。ちょっと高くても良いから、オリジナルと同じクオリティで提供してもらいたいところだな。

ソラマチから浅草寺へ流れる。
いつものように混雑している仲見世をうろうろして、そして参拝。
冷たい風が吹いていたけれど、日差しには春が感じられ、透明感のある青空はとてもフォトジェニックだった。あと一月ちょいで桜も開花するんだし。

やっぱり彼氏と一緒の休日は、幸せな気分で過ぎていくよ。




政府専用機はJF001

彼氏のフライト状況をチェックするために、とあるiPhoneアプリを入れているのですが、昨夜はちょっとおもしろい機影が現れていることで話題になっていました。


太平洋上空を飛行中のJF002は、政府専用機の随伴機だと思います。
あるいは、今回首相が搭乗している機体かもしれません。

ちゃんと説明も出るし。


いいのかなあ~飛行状況とかは、国家機密じゃなかったのかよ(w

ちなみに、この政府専用機は米国のエアフォースワンと同等の機能があるそうで、他国の飛行機には乗らない米国大統領が搭乗したこともあるそうです。
安心、安全のクォリティ。

安倍総理、うまく会談をまとめてきてください!
成功をお祈り申し上げます。

Libera の Far Away

僕には神というものがどういうものかよくわかりませんが、召される唄というか、そういうものあるんだろうなあと思うことがあります。

三島由紀夫作「豊穣の海 第4巻」に突入しています。
先週はお休みをもらって大阪に二泊していたりしていて、読書は全然捗っていないのですが。豊穣の海 第3巻で、主人公本多というか作家三島由紀夫が経験したベナレスの光景があります。あらゆる生と死と、聖と俗が、歴史という時間軸に飲み込まれてカオスになっている状況が描写されます。その中で、「死を待つ人たちの家」というものが出てきて、そこでは24時間絶えることなくヒンズー教の神の名が唱えられているんだとか。亡くなる人が最後のときに神の名が聞こえるようにとの配慮だそうで、ここで家族に見守られながら最後の時を過ごす。

なんか召される瞬間に、なにを聴いていたいというか、そろそろ命がつきかけようとするときに、ふと響いてきた音楽に導かれて逝くってことはあるんじゃないかなって思っていたりします。この手のサウンドはキリスト教圏の方が整っているような気がします。

そんなことを考えながらLibera を聴いています。

それにしても Libera の Far Away って良い曲ですよね。

彼氏の誕生日(7)

目覚めると、世界は一変していた。

なんて、厨二病的な表現がぴたりとはまるような光景だった。雪のない北国の、透き通った蒼空と、すこし埃っぽいアスファルトに、冬枯れの田畝、そんなメリハリに欠ける光景が、雪に包まれた神秘的な世界に変わっていた。


彼氏も起き出してきて雪景色に驚いている。
食事前に朝風呂に入る。
露天風呂に並んで浸かっていると、浴槽の脇に植えられた木の枝からドサーッという音と共に雪が崩れてきたりする。本当にドサーッという音がするのだ。


食事のあと、湯畑の周りを散歩してみた。
湯気に包まれた白い世界は幻想的ですらあった。
西の河原通り沿いの饅頭屋でお土産を買い込み、ホテルに戻った。







草津温泉バスターミナルまで送迎してもらう宿のクルマの準備が整うまでの間、僕らはラウンジでコーヒーを飲みながら待っていた。クルマで来た宿泊客たちが次々とチェックアウトして行く。こんなに雪が降っていて大丈夫なんだろうか。僕だったら運転をためらうだろう。干し柿と、餌台に群がる雀を眺めながらぼんやりと考えていた。

あの大雪が降った日。
僕らを乗せた路線バスは、時刻通り草津バスターミナルを出発した。山道をのろのろと下る。途中、何カ所かでお客を拾う。伊香保温泉に到着した頃には、定刻を1時間近く過ぎていた。道路脇のバス停で雪まみれになって待っていた若いカップルがかわいそうだった。
そして、関越道の入り口で「全面通行止め」の表示が出た。
会社に電話していた運転手が「本バスは運行中止となりました」と告げる。乗客たちは渋川駅に降ろされる。料金は全額返金してもらえることになったが、ここからは自力でどうにかしろと。

高崎・上越線にはカンが働くので、すぐに彼氏と共に5分後出発の上り線に乗って、まずは高崎を目指す。そこから新幹線で東京駅へ移動した。交通網の混乱のせいで新幹線は大宮までは立って乗車。そこから先もプラットフォームが空かないとかで、駅間で長い間停車していた。それでもまあ、戻ってこれただけで十分。

普段、飛行機で関西を目指す彼氏は、欠航表示だらけのエアライン情報を見て、新幹線で帰宅することを選択。18時過ぎにはのぞみ号で東京を離れていった。

彼氏の誕生日がとんだハプニング続きの旅行になったけれど、まあこれも良い思い出。
来年は、どんな誕生日になるのだろう。
想像すると今から楽しい気分になる。

それにしても、今年も幸せな二泊三日だった。

彼氏の誕生日(6)

湯畑の近くで蕎麦を食べながら、僕らは"熱の湯"で行われている"湯もみショー"の開催時間を調べていた。ショースケジュールは変則的で、基本、午前に3回だけ実施される。それに追加公演される日がある。僕らが草津を訪れた日も、午後3時30分・4時の2回追加公演があることがわかった。お蕎麦を早々に食べあげて、僕たちは"熱の湯"へ向かった。

"熱の湯"のチケット売り場には長い行列ができていて、それはバス停の前まで伸びている。こんな行列ができていて、果たしてショーを見ることができるのかしらん、と二人ともやや不安。だがしかし、観客でぎゅうぎゅう詰めになった会場は、まあ、なんとかなるものだ。妙齢のおばさまたちが登場して、拍子木を合図に湯もみショースタート。




こんなぬるいかき混ぜ方でお湯の温度は下がるものなのかいな?と僕と彼氏はささやきあっていた。お客さんによる湯もみ体験が終わり、踊りが披露されて、後半戦に突入。

今度は遠慮なくバッシャバッシャと激しくお湯がかき混ぜられる。観客にどよめきが走る。激しく立ち上る湯気、お風呂の縁を超えた湯が揉み手の足元を濡らす。やっぱりこれくらいしないと温度は下がらないだろうよ。後半の激しい湯もみアクションで結構満足。




"熱の湯"を出たあと、西の河原公園を探検に行く。
お土産屋を冷やかしている観光客たちで混雑している西の河原通りを歩く。
ここは「所謂温泉街」って感じの通りで、夏ならば浴衣を着た善男善女であふれかえっているのだろう。なんだろう、僕はふと、モンサンミッシェルの激しく混雑するメインストリートを思い出しながら歩いていた。



広大な"西の河原公園"。
雪が所々残っていて、歩道もアイスバーンになっている箇所がある。
彼氏ともどもソロソロと慎重に歩く。



途中でお湯に手を浸してみる。
立ち上る湯気ほどには熱いという印象はなかった。
西の河原公園の一番奥には、巨大な公共浴場がある。
結構いい風呂なんだそうだ。

僕らはホテルに戻り、大浴場でお湯に浸かった。
西の河原から引かれた源泉掛け流しのお湯。
すぐにぬめりが出て、肌がすべすべになった。
内湯は熱めのお湯と温めのお湯の二種類があった。
どちらも試したけれど、やはりリラックスするには温めが良い。

温泉に入ったあとは、ご飯とお酒。
温泉旅館のご飯を食べながら、CHEVALIER-MONTRACHET (シュヴァリエ・モンラッシェ)を口に含む。普段はかっぱかっぱとグラスを重ねる彼氏も、今日はややスローペース。シュヴァリエ・モンラッシェは、少し時間をおいて温度が高くなると濃厚なヴァニラの香りを漂わせる。グラスに口をつけると、まるでハーゲンダッツのヴァニラアイスに鼻を突っ込んでいるようだった。


僕はすっかり酔っ払ってグダグダになっていたのだけれど、彼氏は一生懸命シュヴァリエ・モンラッシェのエチケットを剥がしていた。今日の記念のために。作業している彼の姿を眺めていて、本当にかわいらしい人と思った。

彼氏の誕生日(5)

草津駅バスターミナルから湯畑を脇に見ながらホテルまで歩く。
お昼過ぎの山間の温泉地。
温泉街の曲がりくねった道の両側には土産物店、饅頭屋を売る店、ガラス工芸手店、土地の農産物を並べている店などが立ち並び、その間を花に群がる蝶のように人がひらひらと動き回っている。都会の歩調で目的地を目指そうにも、なかなか前に進まない。
西の河原公園の入り口近くに、今夜宿泊するホテルが建っている。

フロントでチェックインの手続きを行うと、あらかじめ宅配便で送付してあった荷物を手渡してくれた。夕食の時にワインクーラー、ワインオープナー、そしてグラスを二つ用意してもらえるように頼んでから、僕たちは部屋に通された。

「高級ワインにつき取扱注意」と送り状に書かれた包装紙を彼氏が開封する。丈夫な箱に収められていた CHEVALIER-MONTRACHET (シュヴァリエ・モンラッシェ)。ワインの好きな彼氏が楽しんでくれればいいなと思って用意しておいた。




彼氏が大喜びしながらボトルを冷蔵庫に納めてから、僕らは外を散歩に出かけた。
人で賑わう西の河原通りを抜けて、町の中心地の湯畑を見物。
写真撮影の「はい、チーズ」のかけ声と、湯滝から吹き上がる水蒸気に含まれる硫黄の匂いが温泉地らしい。草津というと爺婆が集う場所という先入観があったけれど、実はそうでもなくて若者、小さな子供連れの若夫婦の姿もたくさん見かけた。

昼ご飯はいろいろとさまよったあげく、蕎麦で済ませた。












彼氏の誕生日(4)

翌朝、例のごとく僕たちは早々にベッドから抜け出した。
窓の外は日の出前の闇に沈んでいて、高層ビルの航空障害灯が静かに瞬き続けている。
交代でシャワーを浴び、身支度を調える。

朝食ビュフェでお腹を満たして、ホテルをチェックアウトしたのは9:00頃か。

スーツケースを引っ張って甲州街道を横切り、新宿高島屋の前を通り過ぎて、さらに代々木方面へ行く。日曜日の朝の新宿を歩くのは初めての経験。人通りの少ない高層ビルの間を歩くのは、やけに気持ちよかった。空気が澄んでいて、陽光が鮮やかだった。30分近く歩いたかな。新宿と代々木駅の間くらいにあるバスターミナルに到着。

10:00定刻に満席のバスは新宿を出発。
明治通りから、目白通りに入り、関越自動車道に上がると一路北を目指す。

上里サービスエリアで一休みする。
バスの行き先はこちら!




数ヶ月前のこと。
彼氏とベッドでグダグダしながらTVを見ていたら、草津温泉の紹介が流れていた。あの湯揉みショーが放映されていて、僕らはチャンスがあったら行ってみたいねと話し合っていたのだ。雪見酒とか格好がいいではないか。

しかし、僕らの期待とは裏腹に……。
渋川伊香保インターで高速を降りても、ほとんど雪がない。
遠く、谷川連峰が白くそそり立ってはいるものの、バスが分け入って行く山道にはほとんど雪がない。雪のない雪国は、埃っぽく、枯れ木が並んでいるだけの味気ない風景になる。大丈夫なんだろうか…という懸念は、残念ながら的中。雪のない草津だった。




雪のない草津温泉……微妙だ。。。。

彼氏の誕生日(3)

男二人でイタリアンなんて恥ずかしい……
そんなことを言われて、サヴァティーニの扉の前で立ち往生したことがある。
もう20年以上前の話ですが。

恋人がいると強くなれる、と言うけれど、僕の場合はどうだろうな。彼と二人でイタリアン、フレンチすることもぜんぜん躊躇ないし、ホテルを予約するときは必ずダブルベッドがあたりまえになった。フロントでごちゃごちゃ言われたら、マネージャーを呼びつけるくらい面の皮は厚くなったような気がする。

それはさておき、新宿で祝う彼氏の誕生日は、気鋭の辻大輔シェフが腕を奮う"Convivio"でトスカーナ料理を楽しむことにした。僕ら二人の旅行で一番楽しかったイタリアを偲んで…というと大げさかもしれないけれど。

靖国通りに面した雑居ビルの中に、Convivio は店を構えていた。
一階のケンタッキーフライドチキンの店頭に溢れている人混みをかき分け、エレベータで4階に上がると静けさが戻ってくる。上着を預け、席に着くとほっとして、僕らは笑顔になった。

お皿の上に今日のコースメニューが置かれている。カフェまで入れて7品。これで男性諸兄の胃袋を満足させられるものなのかしらん。が、その心配は杞憂に終わった。アミューズが用意されていた。普段はワインリストを彼氏に預けて好きなものを選んでもらうことにしているのだけれど、今夜はワインセレクトをお任せにして、料理とのマリアージュを楽しんでみることにした。



辻シェフのご挨拶のあと、まずはプロセコで乾杯。
アミューズは、"リングア ディ スウォーチェラ(姑の舌)"というパンの原型のようなもの。そして串野菜。植木鉢に植わった花のよう。そして三種の前菜の盛り合わせ。"レンズ豆と赤エビのサラダ ローズマリー風味"を楽しむ。レンズ豆はあまりご縁のない食材だけど、口に運ぶとほこほことやさしい食感がした。






イタリア料理を前にして、僕らのテーブルはローマとソレントの話題で溢れている。肌を焼くローマの熱風、そしてエレガントで優しい時間が流れていたソレントの夕日。チャンスがあったらもう一度訪れたいねと話が弾む。

赤ワインが供されて、コース料理の一皿目。
リボッリータ。トスカーナ料理の伝統的なスープ。



白ワインが供されて、コース料理二皿目。
ホタテ貝のサラダ。肉厚のホタテのうまみと野菜の苦みが良くマッチしていた。




パンが登場。


赤ワインが供されて、今度は三皿目の"自家製アニョロッティ 茸のスープ仕立て"。濃厚なスープ。滋味が口いっぱいに広がる。パスタは肉厚で、ぷるんとした喉ごし。



食事を始めるに当たり、辻シェフは「今日は少し長めのコースにしました」と言っていたけれど、お皿の順序が変わったのは少し意外だった。四皿目は白ワインと"カーチョ エ ぺぺ"。カーチョ エ ペペは、チーズと胡椒だけのパスタのこと。ローマの名物料理なんだとか。フェットチーネ大好き。それにしてもお皿に散らした胡椒って、どうしてあんなに香るのだろう。



そして本日のメイン?のお皿。"骨付きエゾ鹿のロースト ジュニパーベリー風味"。彼氏は赤ワインと飲んでいたけれど、僕はこれ以上ワインを飲むのはつらくなってきたので先の白ワインの残りを口に運んでいた。もう5杯飲んでいるわけで、ボトルワイン1本分に近くなっている。しかもゆっくりと時間をかけて食事をしていることもあって酔いが回る。塩を効かせた鹿のローストは美味かった。



そして"根セロリのドルチェ"はシェフ自らサービス。彼氏のお皿はお誕生日のデコレーションで施されてあって、ローソクの火を吹き消してからいただいた。


カフェはワンコが可愛いカプチーノと、お菓子が三品。


19時に始まった食事は、辻シェフらに見送られて店を出たときは22時近くになっていた。とてもおいしい食事で、僕たちは終始にこにこと笑顔だった。

靖国通りに降りた。僕は酔っ払ってしまって…正直言うと、もしワインをもう一杯飲んでいたら帰り道、僕はリバースしていたかもしれない…タクシーをつかまえて京王プラザホテルに戻ろうかと言っていたのだけれど、タクシー行列の先頭まで歩いて行ったら大ガードに到達してしまった。ここまで来たなら歩いてしまえ、とホテルまで歩き通してしまった。幸せな気分で二人並んで。