二の酉に行ったり、チキン弁当を食べたり

ここのところ平日が忙しくてブログ更新もままならず……。
11月後半になってやたら冷え込む日が続いていて、外出するのが億劫だ。

11月23日は彼氏が来日していた。
ランチにタイ料理店「ゲウチャイ」でマッサマンカレーを食べた後、靖国通りをふらふらと歩いていると露店が。

なになになに!?と接近してみれば、熊手を持ってる人を発見し「酉の市か〜」。
彼氏と一緒に酉の市を訪ねるのは、多分二度目かな?
花園神社の階段へ続く長い行列に加わって、露店を眺め、たくさんの提灯を見上げ、そして参拝。




熊手を買う人は商売人が多いというが、一般企業から、小さな商店、飲食店から、バー・クラブ・ホストクラブの名前のつけられた熊手を眺めるのはすごく楽しい。日本人から見てもキッチュなオブジェなのだから、外国人の目には奇妙なものに見えるのだろうな。


甘酒を飲んでいる彼氏に続き、僕は生まれて初めてチョコバナナを食ってみた。
固いものだろうと思い込んでいて、一口食ってみたらあれは「ふにゃ」としているんだね。
やばい、人生にはやり残してきたことがたくさんあるみたいだ。

翌木曜日は、残業をさっさと切り上げて退社。
途中の駅で「チキン弁当」を見つけて買って帰った。



子供の頃、電車で遠出する時に買ってもらっていたチキン弁当。
ケチャップ味のチキンライスと、味濃いめの鳥の唐揚げ。
マカロニサラダとおまけのスモークチーズが、なんともいい組み合わせでね。

「チキン弁当」は今上天皇の好物であることはわりと知られている話。
JRで行幸されるときは、チキン弁当を楽しみにしていらっしゃるとか。
天皇と下々が同じ弁当を愛してやまないこの国は、のん気でピースフルだと思う。

海外から観光で来た人たちもチキン弁当を買って、今上天皇のひそかなお楽しみを共有してみるのも一興かもしれないよ。だってめんどうな予約は不要、たった850円の駅弁なのだから。

ラプラス祭りの想定外な幕切れで。

晴れ。19.3℃/10.2℃/70%

今朝、ベッドの中からエアコンをつけてヌクヌクしていた時、地震で家が大きく揺れた。
突然明かりが消え、エアコンのコンプレッサが減圧する音を聞いて、ちょっと大変だなと思った。
瞬断とはいえ、停電になるなんて余程のことだと。

リビングに降りてTVをつけると、福島県に3mの津波が接近しているという。
日曜日に訪れた小名浜港が中継されていて、ここが破壊されるのかもしれないと思ったら涙が止まらなくなった。
たった一度でも、縁のできた場所に災厄が降りかかるのを見るのは忍びない。
ニュースを視ながら、僕は少しおかしくなっていたのかもしれない。

結果的には大きな被害も出なくて済んで本当に良かったと思う。

11月23日が最終日のラプラス祭りも、地震直後に運営側がシステムを停止した。


そして15時前にはラプラス祭り自体が前倒しで終了されることが発表された。


今日現地に入った人たちは、呆然としただろうと思う。
悔しいだろうけれど、再び大きな地震が発生する可能性が残る中で、5年前の津波被災地にたくさんの人を集めるのは企業の社会的責任として無理だったのは仕方ないよ。地震は来るかもしれないし、来ないかもしれない。だけど5年前の東日本大震災の時は前震の二日後に本震があったわけで、リスクを負ってまで強行しなきゃならないイベントじゃないよ。

今回は残念だったけれど、またどこかでラプラスを捕まえるチャンスはあるはずだよ。
どうか、お気を落とさずに。
道中気をつけて帰って来てくださいね。

これからラプラス祭りに参加される方に……

日曜日の小名浜で、三匹目に捕獲したラプラスはこんな感じだった。


技はこおりのつぶて15、ふぶき100らしい。
個体値というものを測ったことがないのでよくわからないが、調べると「全体的にトップクラス」と鑑定されるので、そこそこのラプラスだったのだろう。

僕はジムでバトルするつもりがないので、これ以上ラプラスを求めて走り回ることはない。
日曜の小名浜も、なんだか疲れてしまってほどほどで退散して来たくらいだ。

ネットでこんな石巻住民の書き込みを見かけた。
1 :名無し2016/11/14(月) 12:38:11.92 ID:xk1oLX6px
うるせeeeeeeee!!!
夜中の3時なのにエンジン音話し声が渋谷並みにやばい
なにが復興支援だハゲ!!

これに対して、酷い罵声を浴びせるような書き込みが続いていて、読んでいて辛かった。
「人が来たら文句を言う。来なければ来てほしいと言う。たかだか2週間も我慢できないのか」という書き込みを見ていて、ちょっと酷いなあと僕は思った。夜眠れないような騒音、見知らぬ人が家の外を大量にウロウロしている恐怖感とか、地元の人には強いストレスだろう。都会の集合住宅暮らしでは分からないかもしれないが、戸建て暮らしだと庭先に他人が長時間ウロウロしているのはとても薄気味悪いと感じるんだよ。ましてや夜に大騒音でしょ?

ラプラスが欲しい気持ちはわかる。
「良個体(?)」ってヤツを求めて、何体も捕獲したいという気持ちもわかる。

でも、その気持ちが先走って、地域住民のストレスも考えずに夜中も大騒ぎしているのは、精神的に大人じゃないなと思うのだよ。自分の欲を満たすために他人に我慢を強いる。しかもその成果自体は、大した意味がない。だって強いポケモンを集めてバトルして……で?って感じじゃないか?何かと比べて優れているだの、尊いだの劣っているだのと言うつもりはないけれど、遊んでいる自分を含めてポケモンGO自体、それほど意味がある行為ではないとは思う。

それよりも、ポケモンGOが連れて行ってくれた世界、場所……僕個人の体験では、フシギダネを獲りにいった錦糸町で聞いたジャズフェスとか、千葉みなとで眼前広がる草原だとか、入院していた病院の帰り道で見かけた田圃の鮮やかさ、先日の小名浜の海だとか、iPhoneから目を離した時に飛び込んで来た風景やその時の空気感の方が、何倍も大切な思い出になっている。

だから、各ポケモンのフッタに表示される地名を見ていると懐かしさがこみ上げて来るんだよ。

いいポケモンが獲れればあとはどうでもいい。
東北復興なんてどうでもいい、東北にラプラスが湧いたからそこへ行くだけだ。

それは本音なんだろうけれど、地元の方々に迷惑をかけないことは最低限必要なマナー。「だってラプラスが出ているんだもん。迷惑かけたって仕方ないだろ?」って開き直るのは、やっぱりガキ臭いと思うのよ。
大量の人が押しかけている現状は、地元に負担をかけているという想像力を持つ。自分たちはラプラスを獲るために無茶をしているということ。そして、無理して深夜まで走り回った結果も、結局のところ大した話じゃないということ。自虐的に言えば、たかだかポケモンGOなんだぜ?

これから石巻をはじめとする東北でラプラス狩りをされる方、どうか地元民のことを想うやさしい気持ちをもって現地へ行って欲しい。

スマホの画面ばかり見ていないで、辺りの様子も見て来られたらよいと思う。
よい思い出を持って帰って来れますように。
そして、地元の方々によい思い出を残して来れますように。
みなさんどうかご安全に。

東北復興祈念ラプラス祭り in 小名浜 に参加して来ました!

晴れ。19.0℃/10.0℃/79% (小名浜)

東北復興支援ポケモンGOラプラス祭りに参加してきましたよ。
東北……と言っても話題の石巻まで日帰りはきつすぎるので、関東から一番近いと言われていた小名浜港へすっ飛んできました。


朝七時上野発のひたち1号に乗った。
目の前でチキン弁当を買い占められてショックを隠せなかったけれど、「常陸牛 牛べん」とお茶を買って車内に入った。お弁当だから冷めてはいるが、やわらかいお肉のすき焼き風の味付け。すき焼き風と言っても、そんなに味は濃くなかった。「やわらかい」が評価軸になって来ると、死んだばぁちゃんを思い出す。




で、2時間特急電車に揺られて泉という駅で下車。
駅前のコンビニでお金を下せばいいやくらいに考えて、万札しか入っていない財布に動揺する。
駅前、なんにもないやん……。
切符売り場に引き返して、PASMOにチャージして小銭を作り、出発間際のバスに飛び乗った。
同じひたち1号に乗っていたカップルがいるから、きっと小名浜港には着くだろう……そんな緩さで。

バスに15分ほど揺られる。
「支所入口」というバス停で降りて、「アクアマリンふくしま」を目指して歩く。
10分くらい歩いたかな。
道の先に大きな建物が見えてくる。
そこが目的地。

期待が高まってきた。

アクアマリンふくしまの前にたどり着く。
よく晴れた日で、かすかに潮風の匂いがする。
澄み切った空が広がっていた。
キラキラと海に反射する太陽が、都会のそれとはちがう美しさがある。
なんだか、とても楽しくなってきた。

アクアマリンふくしまの前は、県外ナンバーの車が車列を作って駐車場待ちをしている。
ラプラス祭りに加え、今日はトライアスロンの通行止めもあるという。
いったいどうなることやら。

ラプラスの出る場所はいったいどこだろう、とキョロキョロ周囲を見回していると、ダッシュし始める人の流れ。
アクアマリンふくしまの左側岸壁を、全力で走ってゆく100名はいるかという人たちに付いてゆくと、程なくiPhoneの画面にはおっとりとしたラプラス嬢が現れた。




まず、1匹ゲット。
ほっと安堵するポケモントレーナーたち。


その人たちにくっついて、僕も周囲をフラフラする。
となりの埠頭には「いわき・ら・ら・ミュウ」という観光施設があって、そこにもラプラスが出るという。
そちらに向かってのんびりと散歩する。
この一帯はポケストップがたくさんあって、ルアーが焚かれているものも多数。
こまい雑魚モンスターはGOプラスに任せて、散歩しているとのんびりとして楽しかった。

アクアマリンふくしまのガラス張りのドームと、海にかかる橋。
接岸している海保の巡視船を眺めながら「ら・ら・ミュウ」に近づくと、再び走り出す人たち。






程なく2匹目のラプラスをゲット。
今日は日差しが強くて、朝着ていた革ジャンを脱いで腰に巻きつけた。
自撮りするとちょっと不恰好。


お土産を買うためにも現金が欲しくて、ちょっと離れたローソンまでお金を下ろしに行った。
その帰り、こちらに向かって走って来る人の波、波。
慌てて、そちらの方向へ向かうと、街中に現れたラプラスをゲット。


小名浜に到着して90分の間に3匹のラプラス嬢をゲット。
さらにアクアマリンふくしまの前を全力疾走する人たちについて行ったら、4匹目のラプラス出現だったけれど、その場所が立ち入り禁止の突堤では是非もなく。。。。

全力で走って「はぁ……疲れた」と「ら・ら・ミュウ」に戻って来ると、今度はカビゴン出現。


iPhoneのバッテリーが30%を切り、ランチタイムの12:00が近づいて来た。
充電しながら、マグロ丼を食べる。
なかなかお値打ちだった上に、マグロが新鮮でとても美味かった。


で、カニ汁をすすり、水で喉を潤していると、急に疲れが押し寄せて来てしまったんだ。
窓の外に広がる海を眺めて、なんか、遠くに来たなあ。
気も抜けちゃったなあ。
海はとても美しくて……なんか平和で、本当に泣けちゃうほど平和で。
福島って本当に美しい場所だよなあって。

そんな想いが頭に溢れて来て、なんかゲームしている気分でもなくなってしまった。
ラプラスも獲れたし……。
お土産買って帰ろう。

「ら・ら・ミュウ」の1階で縞ホッケと鯖を買い、再び「支所入口」からバスに乗り込んだのが12:50。
小名浜港にいたのは実質3時間30分ほどだったな。

13:34泉駅発のひたちに乗って、僕は福島を後にした。
いつか、泊まりがけでゆっくりと福島を旅してみたい。
また来るよ、福島。

ここしばらくはずっと忙しかった。

晴れ→曇り。18.6℃/9.1℃/69%

旅行記を書き始めると途中インターセプトできないこともあり、ブログの更新は止まってしまう。
そんな理由はあるのだけれど、とにかく9月から手前、毎日が忙しかった。
平日は仕事で遅くなり、休日はPythonのコードをちょろちょろと書き、適当に彼氏が来日する。
そんな日々が続いていた。


10月はコメダ珈琲店によく行っていた。
MacBook Proを持ち込んでコードを書いていると、けっこう捗る。
気がつくと数時間が経っている感じ。
ハロウィーン仕様の豆菓子のパッケージがちょっと楽しい。


日本でApple Payが運用された日から使っている。
Apple PayからsuicaとQuicpayを利用すると便利すぎる。


今日は彼氏と晩御飯を食べてきた。
新宿マルイ・アネックスには「ゴジラ・ストア 巨大不明生物特設災害対策本部 新宿出張所」が開所中。
ゴム人形っぽいゴジラはいまいちだなあ……中が赤く光らないとね。

BLコミックの方は……最近は特筆するほどおもしろいと思える作品は「ない」。
というか、電子ブック系が粗製乱造気味になっていて、クソゲーならぬクソBLマンガが溢れかえっているような気がしているのは僕だけだろうか。もはや男性同性愛が「作品として」は珍しくもなんともなくなりつつある昨今、BLはなんだか百合マンガ、いわばカヅラカタ化しつつあるんじゃないかなー、とかつらつら考えているところ。

民主主義を殺すのはリベラルではないかと思うのだが。

『11月9日(日本時間)の大統領選挙結果で、ヒラリーが逃げ切ったならば、親米保守は冷や汗を流しつつも「やれやれ」と留飲を下げ、また「強いアメリカ」に縋りつく機運を再燃させるに違いない。

一方、トランプを「排外主義・ヘイト的」として呪詛してきた日本のリベラルは、ヒラリー政権誕生にオバマ政権誕生の時と同じような興奮と安堵を覚え、「アメリカの良心が排外とヘイトを否定した」とこれまた留飲を下げるだろう。しかし、トランプが敗れても、また4年後には第二のトランプ、第三のトランプが勃興するに違いない。なぜなら排外とヘイトの構造的遠因は、トランプ個人にあるのではなく、アメリカの構造そのものに内包されているからである。ここを見逃してヒラリー政権の誕生を手放しで喜ぶような姿勢は、本質的ではない。むろんその逆、つまりトランプの勝利なら、日本の左右が両に沈黙し、わずかに「イバラの道」を覚悟した反米保守のみが、暗黒と黄昏の中で新時代を決意する展開になる』

ヒラリーorトランプ、どちらが大統領でも日本はイバラの道
古谷経衡
http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20161107-00064158/


ちょっと自己陶酔的な文章なような気もするが、トランプ新大統領爆誕で日本の政治右派左派が沈黙し、いわゆる「リベラル」一派が発狂している状況を見て、僕は民主主義を殺すのはリベラルではないかと密かに思うのだ。

アメリカ、日本のメディアは常にヒラリー勝利を宣伝し続けた。
トランプが大統領になったら世界の終わり、アメリカ人は愚であるとも言った。
ウォール街・知識人・エリート・セレブがヒラリーについた。
あと、伝統的にマイノリティであるLGBTやら(不法)移民などが民主党の支持基盤だ。

でも、ちょっと考えてみると、ウォール街・知識人・エリート・セレブという階層はグローバリズムの恩恵を最大に受けるいわば特権層。今回のヒラリーが勝利した州は東海岸と西海岸の都市部。一方で、トランプが勝利した州はアメリカの中西部、ディープアメリカと呼ばれるエリアが中心だった。下手をすると州の外にも出たことがない、生まれた場所で人生を過ごしそして死んでゆくような人たちが暮らすエリア。ここには経済的なグローバリズムの恩恵などない。グローバリズムと無関係にこの場所で生きてゆくしかない人たちがトランプに投票したことの意味を、メディア・知識人は良く考えたらいい。自分たちの主張がズレていないか、間違っていないか、と。リベラルの利益が最大化されてきたグローバリズムへの反旗が、イギリスに次いで今回アメリカでも発生したと言うことだ。庶民の生活視点で見た時、グローバリズムは幸せをもたらす思想・手段なのか?について、重大な疑義が提示されているようだ。あわせて、過度な人権とポリティカルコレクトネスをごり押しするリベラル的な考え方についても。

民主党ヒラリーの支持者は終始高飛車に物言うように見えた。
泥臭いトランプを非難し、トランプ支持者を愚か者だと腐した。

トランプ新大統領誕生が決まった途端、リベラル勢力は海外へ移住するだの移民するだの右往左往している。
トランプ新大統領誕生を受けいられず、すでにデモと暴動・掠奪が起こっている。

リベラルは常々「民主主義の死」を口にするが、多数決という民主主義の原則を受け入れない人が「民主主義の死」を叫ぶことの滑稽さに、なぜ彼らは気付くことができないのだろうか。不正投票があったわけでもなく、大統領が執政を始める前であるにもかかわらずトランプを腐すことは、彼らが一番忌避する偏見に基づく個人攻撃ではないのか?

自分たちの気に入らない、受け入れがたい状況になると暴れ、他処に逃げようとするリベラル勢を、僕は彼らを自分勝手、わがまま、社会構成員としての自覚に欠ける人たちと思って眺めている。彼らの唱える民主主義がどうしてもご都合主義な解釈としか思えないのだ。自分たちが気に入らなくても、辛抱強く国と社会を支え、捲土重来に期すことが社会構成員としてリベラルにも課せられる責任であると僕は思ってる。

保守とはその字の通り「保ち、守り続ける」という「継続」を基盤にした、そうだなあ、生活手段のようなものだ。
それに対してリベラルとは「夢」みたいなもの。
ちまちまとした「継続」ばかりに目がいっていると、なんだか気分がふさがる。
実現する目処すら立たない「夢」ばかり追っていると、いつも挫折感に苛まれ、「夢」はいずれカルト化する。
いまの「リベラル」は、リベラル以外の思想に不寛容なカルト宗教に転化しつつあるのではないか?

リベラルは世界連帯を訴えるが、日本のメディア、評論家、とあるコメディアンが「トランプを選ぶアメリカ人はバカ」などと言った言説は差し控えるべきだ。それを言うべき立場ではないし、トランプを選んだ有権者たちに失礼だ。しかも数年前、君たちが熱烈にプッシュした日本の民主党(現在の民進党)がどれだけダメな連中だったか。ダメなものを強烈プッシュした責任すらとらない愚か者たちが、なにを偉そうに与太を飛ばしているのだ。

真正保守ってものは、親米でも反米でもなく、「日本を続ける」ことしか考えない。
誰かを頼りにして自分たちの運命をオールインするのではなくて、仮にアメリカがなくなったとしても「日本を続ける」「日本を続けられる」ことを考え、手を打続けることが真正保守というものなのだろう。古谷氏は「反米保守」のみが決意すると言うが、「アメリカ」が失われた暁には、左右に分かれてポジショントークに終始していた人たちの中からでさえも、真正保守を語り始める人が現れるにちがいないと、僕は信じてる。

願わくは、その時に短慮に方向転換しないこと、激烈な反応とならないことを祈るのみ。

風のテラスKUKUNAから富士山五合目へ

前日、富士山が姿を現さなかったことを彼氏は残念がっていた。
あのスッキリとシンプルで美しい造形は、ただ静かに眺めていたいと思う。
ベッドから這い出して遮光カーテンを押し開くと、絵に描いたような富士山が聳えていた。
黒いシルエットの富士山と、空を包む鱗雲が秋の始まりを告げている。


僕らは露天風呂に浸かりながら、河口湖を渡ってくる風に吹かれながら富士山を眺めていた。


ご飯を食べながら、今日一日の行動について彼氏と相談する。
彼氏は富士山五合目に行ったことがないというので、それじゃ行こうよ!となった。
僕にとっては富士山登山以来となる。

KUKUNAのワゴン車で河口湖駅まで送ってもらった。
ここから1時間に1本出ているバスを待つ。

駅前は外国人観光客でごった返している。
僕らがバスストップで待っていると、タイ人やら中国人やら、あと少しの欧米人が列を作る。
10月だというのに日差しが強かった。腕まくりをしたくらい。
駅舎越しに富士山が顔を出している。


河口湖駅から富士山五合目までの移動時間は約1時間。
地上ではほとんど色づいていない木々が、3合目、4合目と高度を上げて行くに従って急速に色づいて行く。タイ人たちのテンションが高い。スマホで動画を撮り続けている彼らを見ていて、そうか、タイでは紅葉が見られないのかと気づいた。バスの窓には、青空をバックに富士山頂がくっきりと移っている。

五合目に到着すると、地上に比べて約10℃低い外気に震えた。
確か、15分前にくっきりと見えていた富士山頂は、五合目に到着したときは雲に覆われていた。
五合目は外国人観光客でごった返していて、日本人の方がマイノリティという状況。



彼氏と土産物屋をふらふらする。
こけもものソフトクリームを食べ、名物らしい「噴火カレー」でランチする。





富士山型のメロンパンを買おうか悩んでいるうちに、五合目は雲に包まれた。
山頂が見えないどころか、十数メートル先も見えなくなった。
雲上閣前のバスストップから振り向くと、数分前までいた場所は雲にかき消され、白く塗りつぶされた世界はまるで夢の中にいるようだった。

地上に戻ってきて、新宿に戻るバスを待つ間、僕らは駅舎の中にあるカフェでお茶をした。
窓の外は曇天の空が広がっていて、その中に富士山が存在しているとは思えないほど。
なんだか夢みたいだねと彼氏と語りあった。

次の旅行は彼氏の誕生日月の1月。
さて、どんなサプライズを用意できるかな!?

風のテラスKUKUNAのディナー

僕の誕生日が近いということで、彼氏が鉄板焼きのディナーに招待してくれた。
鉄板焼きレストラン月虹は、大きなグリルが2台用意されている。
一つのグリルに焼き手が2人、お客が大体20人ほど収容できる感じだ。
40人同時進行というのは、ちょっとすごい光景な気もする。




今夜の食材がディスプレイされている。
海鮮はロブスター、肉はヒレとロースだな。


メニューはこんな感じ。
・忍野鱒のマリネ 山梨の葡萄とワインジュレ
・紅葉鯛のソテー 茸のコンソメ仕立て
・ロブスター ヴァプール
・KUKUNA 厳選牛 鉄板焼ステーキ
・ガーリックライス
・ロブスターの味噌汁
・本日のデザート
・彼氏がセレクトしたワイン

前菜の忍野鱒のマリネは、鱒は脂が濃厚。
きれいな水の湧く場所で育てられた鱒だから、雑味を感じさせない。




マリネを楽しんでいる間に、鉄板の上では鯛を焼き始める。
鯛はコンソメスープを掛けられてしまうが、パリパリの皮の食感とアロマが混じり合って、美味い美味いとつい言葉が出てしまう。




ロブスターは、頭は後ほど味噌汁に。
身は焼き上げられて、酸橘を搾って酸味を楽しみながらプリップリの食感を楽しめる。



そしてメイン二皿目のステーキ。
山葵をのせて食べるのは楽しいが、塩を何種類か用意してもらえたら、もっと嬉しかったかも。





〆はガーリックライスと、ロブスターのお味噌汁。
こんだけ食べたら十分だとも思うのだが、炭水化物が入らないと終われない。


デザートは場所を移してアイスクリームを。
デザートは別腹なんで、これで満足満足。


部屋に戻って、僕が持ち込んだワインを飲む。
アジアンスタイルのインテリアに囲まれて、すっかりご機嫌。床に寝そべってグビグビとアルコールを流し込んでいると、二人ともすっかり酔っ払ってしまい、ベッドに倒れ込んだ。