BL漫画レビュー:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない 3』

あー、今回はレビューじゃないんで。
レビューを期待している人がいたとしたらゴメン。

ヨネダコウって、いま最も期待して良いBL漫画家だと思っている。
実際、「それでも、やさしい恋をする」なんて名作の域だからな。

だがしかし、第3巻目になる分厚い「囀る鳥は羽ばたかない」に目を通していて、どうしても違和感がぬぐえなかった。どうして、こんなにも内容が頭に入ってこないんだろうかと。その違和感は実は第1巻から続いていて、しかも理由がわからなかったのだ。

で、第3巻目にして理由が判明。
ゲイというか、オカマは、ヤクザってものにもともと興味がないんじゃないかと。

囀る鳥は羽ばたかないは第3巻目で本格的な抗争に進展し、命を取った取られた状況の中でエロも濃厚になってゆくのだけれど、ゲイというか、オカマはこの手の男同士の縄張り争いとか興味がない生き物なんだよね。背中の毛を逆立てて「フーッ」と威嚇し合っている野良猫たちを見て「だから?くだらねーことやってんな」と傍観している感じ。

そんなわけだから、サッカーとかラグビーとかってゲイにはあまり人気がないスポーツだったりする(個別の選手はまた別)。だけど、女子フィギュアとか好きだよね。キラキラときれいなものが好き+女同士の足の引っ張り合いとか大好き。ゲイバーで派閥作って悪口言い合うのも好き。

なので、男同士の縄張り争いは興味がないが、オンナ感覚で縄張り争いをするのは大好きという微妙なねじれが、ヤクザものBL漫画にいまひとつ興味がわかない原因なのではないかと。

あくまで個人的主観に基づく感想ということで。


0 件のコメント:

コメントを投稿