あれから結構凹んでいたんですが、いつまでもグダグダ言っているわけにも行かず。
Windows 7 Professionalはトラブル無く動いていて、手元には使うあてのないHome Premium が残ってしまった。どうしたもんかねぇ……。
ところで、来月12月で、ブログはじめて10年目になるらしい。
ほんと成長しなかったなあ。
むしろじり貧ですかオレ!? みたいな気分になってきた。
よく晴れた日曜の午後。
近所のロイホから。
……アイスが来ない
PC DEPOTで泥棒扱いを受けてショックだった件
「あ…ありのまま 起こった事を話すぜ……」
この位ふざけてみないとやりきれない。
PC DEPOTで渡されるレシートの裏側にはこう書かれている。
「お願い
○この明細は感熱紙を使用しておりますので保管には十分注意してください。
○お買上商品の不良の際には、必ずこの明細を添えてお持ち下さい。返品、商品変更、交換ができます。(詳しくは店頭にて)
○お買上商品や開封前のメディアの間違え(一部商品を除く)などの際、必ずこの明細を添えてお持ちください。返品、商品変更ができます。(詳しくは店頭にて)
○メーカー保証のついている商品につきましては、必ずこの明細をメーカー保証書に添えて大切に保管して下さい。なお、修理の際は、この明細とメーカー保証書を必ず一緒にお持ち下さい。
○万が一この明細を紛失した場合は、上記のサービスは、できかねます。」
じゃあ、僕がPC DEPOTで泥棒扱いを受けた件について書くよ。
先週末、Windows7をつかった環境を作らなければならなくなって、市内にあるPC DEPOTに購入に行った。そこではWindows7の他、Windows8のDSP版が販売されていて、僕はWindows Home Premiumを購入して帰宅した。DSP版はパーツを買わなくて良いのか?と尋ねたが、そのとき対応してくれた店員はいまは必要なくなったと教えてくれた。空パッケージをレジに持って行ったのだが、これで間違いないか尋ねられただけだった。支払いを済ませて店を出た。
構築は本当に急いでいたのだけど、その日は作業ができなかった。翌日の作業に備えて色々調べていたら、Home Premiumにはローカルセキュリティポリシーを設定できないことが分かった。セキュリティ要件があったので、Professionalに交換してもらいにPC DEPOTを再訪した。カウンターで申し出ると対応した女性店員は「DSP版は返品できません」と言った。
「なぜですか?レシートには開封前なら返品、商品変更ができますと書いてありますよね?」
「DSP版はできません」
「返品できないなんてどこにも書いてないじゃないですか?」
「DSP版は返品できないのです」
実際、その店ではDSP版のパッケージが並んでいるところに返品できませんと大書している訳ではなかった。レシート裏には「一部商品は除く」と書かれているものの、販売しているソフトごとに返品に該当するのか、返品できないものなのか明示されているわけではなかった。
「じゃあ、なぜ返品できないのですか?」と僕は尋ねると、DSP版パッケージを指しながら彼女はこう言った。「パッケージの隙間からコードが見えてしまうので、返品できないのです」と。
僕はショックを受けましたよ。
僕はプロダクトコード泥棒扱いを受けてるのかと。
彼女の説明をそのまま受け取れば、僕がプロダクトコードを盗み見てアクティベーションしたかもしれないから、DSP版の返品を受けることができないということだ。彼女には確かめたが、PC DEPOT全店でそうだという。
文字だけの説明じゃ分からないだろうから、写真を撮った。
Windows7のDSP版パッケージは、下の写真の通りだ。
縦×横が136mm×190mm
パッケージを開封すると、下の写真のようになっている。
これはWindows7 Professional版で、開封していないHome Premiumの中身がどうなっているかは不明だ。普通に考えておそらく同じ構造になっていると思う。
写真ではDVDを収納した青いエンベローブの一部が見えているが、これは僕が裏返して撮影している。開封直後はプロダクトキーが記載されたシールが張られている側が見えていた。理屈の上では隙間からプロダクトキーは見えるのかもしれない。台形の上部分は端から約40mm、下の部分は約50mmの距離がある。青いエンベローブは、外側のパッケージから1〜2mm沈み込んでいる。
Windows7のDSP版を開封した人には分かってもらえると思うが、ブロダクトキーは1mm×1mmの英数字25文字でできている。ものすごく小さくて、正面から見ても虫眼鏡が欲しいと思う。乱視の僕は目を細めてもよく見えない。シールのキー印刷部分はパッケージの端から約80〜110mm先にある。
そしてこれが一番大事だと思うが、このパッケージの隙間は3mm程度なのだ。
3mm隙間の80mm〜110mm先の切り込みに直角で刺さっているシールに印刷された、1mm×1mmの英数字25文字を読み取れる視力の人をPC DEPOTが知っているなら紹介して欲しい。あるいは、たかが1万5千円程度のOSのプロダクトキーを読み取るために特殊工具があるならば、是非紹介して欲しい。彼女は「隙間からコードが見えるから」と説明したが、普通に考えて、隙間からプロダクトキー25文字を読み取ることは、ほとんど不可能だと僕は思う。
僕はプロダクトキー泥棒扱いされたことにショックを受けたけれど、とにかく仕事を急ぎたかったので、新たにWindows7 Professional版を購入したよ。
僕は「DSP版が返品できないなら、そう書いておいて下さい」と言った。
彼女はレジを叩きながらインカムを使い「DSPは返品できないと書いて下さい」と店員の誰かにオーダーを出した。なにそのおざなりさは!? 僕は開いた口がふさがらなかった。
こういうトラブルは別に珍しくないと思う。
返品は一部商品は該当しないと書いてあるのだから、店側は該当するもの、該当しないものを明示する、丁寧に説明する必要はあると思う。
最初から返品できないと説明されていれば、僕はごり押ししない。
ものを買うというのは売買契約なのだから、返品できないことが事前に説明されていればそれを受け入れる。
ショックだったのは、「パッケージの隙間からプロダクトキーが見えるから」という、とうていあり得ない説明でプロダクトキー泥棒扱いをその女性店員から受けたことだ。
店を出たあと、胃の中に熱いなにかが降りてきた感じがして、一日なにも食べられなかった。
翌日も食欲なくて、サンドイッチを2切れ食べるのが精一杯。
生まれて初めて泥棒扱いされたショックは、僕にとっては大きいものだったらしい。
いまもこの文章を書きながら、お腹がきりきりと痛んでいる。
これがPC DEDEPOTで泥棒扱いを受けた顛末。
もう二度と買い物することはないだろうし、いまは会社ロゴを見るだけでも苦痛だ。
この位ふざけてみないとやりきれない。
PC DEPOTで渡されるレシートの裏側にはこう書かれている。
「お願い
○この明細は感熱紙を使用しておりますので保管には十分注意してください。
○お買上商品の不良の際には、必ずこの明細を添えてお持ち下さい。返品、商品変更、交換ができます。(詳しくは店頭にて)
○お買上商品や開封前のメディアの間違え(一部商品を除く)などの際、必ずこの明細を添えてお持ちください。返品、商品変更ができます。(詳しくは店頭にて)
○メーカー保証のついている商品につきましては、必ずこの明細をメーカー保証書に添えて大切に保管して下さい。なお、修理の際は、この明細とメーカー保証書を必ず一緒にお持ち下さい。
○万が一この明細を紛失した場合は、上記のサービスは、できかねます。」
じゃあ、僕がPC DEPOTで泥棒扱いを受けた件について書くよ。
先週末、Windows7をつかった環境を作らなければならなくなって、市内にあるPC DEPOTに購入に行った。そこではWindows7の他、Windows8のDSP版が販売されていて、僕はWindows Home Premiumを購入して帰宅した。DSP版はパーツを買わなくて良いのか?と尋ねたが、そのとき対応してくれた店員はいまは必要なくなったと教えてくれた。空パッケージをレジに持って行ったのだが、これで間違いないか尋ねられただけだった。支払いを済ませて店を出た。
構築は本当に急いでいたのだけど、その日は作業ができなかった。翌日の作業に備えて色々調べていたら、Home Premiumにはローカルセキュリティポリシーを設定できないことが分かった。セキュリティ要件があったので、Professionalに交換してもらいにPC DEPOTを再訪した。カウンターで申し出ると対応した女性店員は「DSP版は返品できません」と言った。
「なぜですか?レシートには開封前なら返品、商品変更ができますと書いてありますよね?」
「DSP版はできません」
「返品できないなんてどこにも書いてないじゃないですか?」
「DSP版は返品できないのです」
実際、その店ではDSP版のパッケージが並んでいるところに返品できませんと大書している訳ではなかった。レシート裏には「一部商品は除く」と書かれているものの、販売しているソフトごとに返品に該当するのか、返品できないものなのか明示されているわけではなかった。
「じゃあ、なぜ返品できないのですか?」と僕は尋ねると、DSP版パッケージを指しながら彼女はこう言った。「パッケージの隙間からコードが見えてしまうので、返品できないのです」と。
僕はショックを受けましたよ。
僕はプロダクトコード泥棒扱いを受けてるのかと。
彼女の説明をそのまま受け取れば、僕がプロダクトコードを盗み見てアクティベーションしたかもしれないから、DSP版の返品を受けることができないということだ。彼女には確かめたが、PC DEPOT全店でそうだという。
文字だけの説明じゃ分からないだろうから、写真を撮った。
Windows7のDSP版パッケージは、下の写真の通りだ。
縦×横が136mm×190mm
パッケージを開封すると、下の写真のようになっている。
これはWindows7 Professional版で、開封していないHome Premiumの中身がどうなっているかは不明だ。普通に考えておそらく同じ構造になっていると思う。
写真ではDVDを収納した青いエンベローブの一部が見えているが、これは僕が裏返して撮影している。開封直後はプロダクトキーが記載されたシールが張られている側が見えていた。理屈の上では隙間からプロダクトキーは見えるのかもしれない。台形の上部分は端から約40mm、下の部分は約50mmの距離がある。青いエンベローブは、外側のパッケージから1〜2mm沈み込んでいる。
Windows7のDSP版を開封した人には分かってもらえると思うが、ブロダクトキーは1mm×1mmの英数字25文字でできている。ものすごく小さくて、正面から見ても虫眼鏡が欲しいと思う。乱視の僕は目を細めてもよく見えない。シールのキー印刷部分はパッケージの端から約80〜110mm先にある。
そしてこれが一番大事だと思うが、このパッケージの隙間は3mm程度なのだ。
3mm隙間の80mm〜110mm先の切り込みに直角で刺さっているシールに印刷された、1mm×1mmの英数字25文字を読み取れる視力の人をPC DEPOTが知っているなら紹介して欲しい。あるいは、たかが1万5千円程度のOSのプロダクトキーを読み取るために特殊工具があるならば、是非紹介して欲しい。彼女は「隙間からコードが見えるから」と説明したが、普通に考えて、隙間からプロダクトキー25文字を読み取ることは、ほとんど不可能だと僕は思う。
僕はプロダクトキー泥棒扱いされたことにショックを受けたけれど、とにかく仕事を急ぎたかったので、新たにWindows7 Professional版を購入したよ。
僕は「DSP版が返品できないなら、そう書いておいて下さい」と言った。
彼女はレジを叩きながらインカムを使い「DSPは返品できないと書いて下さい」と店員の誰かにオーダーを出した。なにそのおざなりさは!? 僕は開いた口がふさがらなかった。
こういうトラブルは別に珍しくないと思う。
返品は一部商品は該当しないと書いてあるのだから、店側は該当するもの、該当しないものを明示する、丁寧に説明する必要はあると思う。
最初から返品できないと説明されていれば、僕はごり押ししない。
ものを買うというのは売買契約なのだから、返品できないことが事前に説明されていればそれを受け入れる。
ショックだったのは、「パッケージの隙間からプロダクトキーが見えるから」という、とうていあり得ない説明でプロダクトキー泥棒扱いをその女性店員から受けたことだ。
店を出たあと、胃の中に熱いなにかが降りてきた感じがして、一日なにも食べられなかった。
翌日も食欲なくて、サンドイッチを2切れ食べるのが精一杯。
生まれて初めて泥棒扱いされたショックは、僕にとっては大きいものだったらしい。
いまもこの文章を書きながら、お腹がきりきりと痛んでいる。
これがPC DEDEPOTで泥棒扱いを受けた顛末。
もう二度と買い物することはないだろうし、いまは会社ロゴを見るだけでも苦痛だ。
「どうして解散するんですか」について思ったこと
青木大和氏という慶応大学生が、小学4年生になりすまして衆院解散への疑問の声などを投げかけるサイト立ち上げた件。
「あべそーりが約束をまもんないでお金をムダづかいするのがりゆうです。11月18日にあべそーりが解散するって言ってから、なんでなのか分からなくて、学校のみんなをあつめてサイトをつくることをきめました!」って触れ込みで始まったのが、真っ赤な嘘だったことがバレて大炎上。
僕は青木大和氏の人となりを知らないので、彼自身に論評は出来ない。一言だけ言えるのは、どんな正しい高邁な理想であっても、正しい伝え方をしなければ世間から受け入れられない、というシンプルな事実。彼の周りの人たち、彼の人脈に連なる人は、どうも結果さえ良ければ手段は問わないタイプの人たちが多すぎたんじゃないか?
彼を持ち上げていた人が一斉に手のひらを返したり、沈黙している中で、AO義塾塾長の斎木陽平という人のメッセージが一番厳しくて、一番暖かかった。立派なメッセージだと感じたな。
青木大和と彼がご迷惑をおかけした全ての皆様へ。
http://aogijuku.com/141125/
実はPC DEPOTで泥棒扱いを受けて、飯が食えなくなるほどショックを受けています。
本社側から状況調査もなさそうなので、淡々と起こったことを書いてきます。
「あべそーりが約束をまもんないでお金をムダづかいするのがりゆうです。11月18日にあべそーりが解散するって言ってから、なんでなのか分からなくて、学校のみんなをあつめてサイトをつくることをきめました!」って触れ込みで始まったのが、真っ赤な嘘だったことがバレて大炎上。
僕は青木大和氏の人となりを知らないので、彼自身に論評は出来ない。一言だけ言えるのは、どんな正しい高邁な理想であっても、正しい伝え方をしなければ世間から受け入れられない、というシンプルな事実。彼の周りの人たち、彼の人脈に連なる人は、どうも結果さえ良ければ手段は問わないタイプの人たちが多すぎたんじゃないか?
彼を持ち上げていた人が一斉に手のひらを返したり、沈黙している中で、AO義塾塾長の斎木陽平という人のメッセージが一番厳しくて、一番暖かかった。立派なメッセージだと感じたな。
青木大和と彼がご迷惑をおかけした全ての皆様へ。
http://aogijuku.com/141125/
実はPC DEPOTで泥棒扱いを受けて、飯が食えなくなるほどショックを受けています。
本社側から状況調査もなさそうなので、淡々と起こったことを書いてきます。
カキ小屋へ行ってきた!
昨夜は、昨年来からの念願が叶って、牡蠣小屋に行ってきました!
月一回、元同僚らと3人で飲み会をやってるんですが、ややマンネリ化してきたところで、今回僕のアレンジでカキ小屋へ。
やべー、楽しいーの連発でございました。
お酒は持ち込みの店なので、ヴォジョレーヌーヴォ、スパークリングワイン、ビールを買い込んでいざ出陣。
めちゃめちゃ美味かったけれど、翌日になっても一日生臭さが身体から抜けない。
特にこの生臭い息は……○ーメン飲んだときのアレ、だな。。。。 orz
月一回、元同僚らと3人で飲み会をやってるんですが、ややマンネリ化してきたところで、今回僕のアレンジでカキ小屋へ。
やべー、楽しいーの連発でございました。
お酒は持ち込みの店なので、ヴォジョレーヌーヴォ、スパークリングワイン、ビールを買い込んでいざ出陣。
めちゃめちゃ美味かったけれど、翌日になっても一日生臭さが身体から抜けない。
特にこの生臭い息は……○ーメン飲んだときのアレ、だな。。。。 orz
現状をなんとかしようと奮闘している人を応援しよう!
今日、首相から衆議院の解散が発表されましたね。
彼氏とご飯を食べながらニュースを見ていました。
帰宅してニュースを見ていましたが、日本はダメになるのかな?と薄ら寒く感じましたよ。
メディアと言えば安倍政権叩きばかりしているけれど、じゃ誰がやったら現政権よりも良いパフォーマンスを出せたのか、と言ったら僕を含めて誰もいないんじゃないかと思う。
野党が「大義のない解散」と叫んでいるけれど、アベノミクス叩きだけをやっていた彼らに、それを超える政策案が出せたのかと言えば、十年一日「手厚い福祉」だけでしょう? どっかから金を引っ張ってくるだけなら喧嘩するだけで実現可能だけど、手厚い福祉を実現するために経済のパイを大きくすることは、頭を使わなきゃ絶対不可能なんだ。安愚楽牧場詐欺の片棒担いでいた海江田某にそんな課題が解けるのか??
ってここまで書いていて、僕も少し反省しています。
日本人と日本社会は一億総評論家になりすぎた。
批判だけなら猿でも出来る。
反権力に自家中毒しすぎたメディアも狂ってしまっているし。
このままだとメディアと一部の評論家のプロパガンダに騙されて、またぞろ民主党をはじめとする無能なリベラルが議席を取って、物事が全く前に進まなくなってしまう。民主党時代の悪夢の再来だけは勘弁して欲しい。
メディアと、一部の評論家は、二言目には「軍国主義がー!右傾化がー!」と叫ぶ。だけど支那と朝鮮は気に入らないだろうが、国民を食わしてくれる政府が一番大事だ。支那・朝鮮となれ合って国民を飢えさせるような政府は不要。それだけだ。
国を何とかしようと奮戦している人を応援しよう。
「前回自民党を勝たせすぎたから、今度は民主党に投票しよう」なんてバカな行動はやめよう。
国が崩壊するんじゃないかとおびえた、あの、悪夢の3年間の再来だけは絶対いやだ。
彼氏とご飯を食べながらニュースを見ていました。
帰宅してニュースを見ていましたが、日本はダメになるのかな?と薄ら寒く感じましたよ。
メディアと言えば安倍政権叩きばかりしているけれど、じゃ誰がやったら現政権よりも良いパフォーマンスを出せたのか、と言ったら僕を含めて誰もいないんじゃないかと思う。
野党が「大義のない解散」と叫んでいるけれど、アベノミクス叩きだけをやっていた彼らに、それを超える政策案が出せたのかと言えば、十年一日「手厚い福祉」だけでしょう? どっかから金を引っ張ってくるだけなら喧嘩するだけで実現可能だけど、手厚い福祉を実現するために経済のパイを大きくすることは、頭を使わなきゃ絶対不可能なんだ。安愚楽牧場詐欺の片棒担いでいた海江田某にそんな課題が解けるのか??
ってここまで書いていて、僕も少し反省しています。
日本人と日本社会は一億総評論家になりすぎた。
批判だけなら猿でも出来る。
反権力に自家中毒しすぎたメディアも狂ってしまっているし。
このままだとメディアと一部の評論家のプロパガンダに騙されて、またぞろ民主党をはじめとする無能なリベラルが議席を取って、物事が全く前に進まなくなってしまう。民主党時代の悪夢の再来だけは勘弁して欲しい。
メディアと、一部の評論家は、二言目には「軍国主義がー!右傾化がー!」と叫ぶ。だけど支那と朝鮮は気に入らないだろうが、国民を食わしてくれる政府が一番大事だ。支那・朝鮮となれ合って国民を飢えさせるような政府は不要。それだけだ。
国を何とかしようと奮戦している人を応援しよう。
「前回自民党を勝たせすぎたから、今度は民主党に投票しよう」なんてバカな行動はやめよう。
国が崩壊するんじゃないかとおびえた、あの、悪夢の3年間の再来だけは絶対いやだ。
BL漫画レビュー:宮本佳野『RULES 2nd』
僕が指名買いする作家のひとりが宮本佳野だ。
最近のBL書評で「今風、今風」と褒めてきた絵柄がいくつもあるが、宮本佳野は先駆的にずっと美しい描画を続けてきた。今回2nd発刊に当たり、オリジナルのRULES3冊を読み返してみたが、まったく色褪せていなかった。
ヒカルと恋人同士になって5年--高校の国語教師になったユキ。仕事は順調で、ヒカルは相変わらずユキを溺愛しているけれど、ひとつ気がかりなのが、生徒の志賀だ。休学していた志賀は、実は一年間失踪していて、その間の記憶が全くないらしい!?
しかも、「彼氏がいてもいい。先生が好きなんだ」と縋るように告白され--!?
恋人同士の絆を揺るがすのは、教え子との三角関係という試練--
「RULES」社会人編!!
もともとオリジナルのRULESは、4人の若者の青春群像ストーリーだった。当時高校生だった近衛幸生(このえゆきお)が同級生鈴木天鳥(すずきあとり)に片想いをするが告白できず、もんもんとして新宿二丁目を彷徨っているときに出会ったのが年上の平良光(たいらひかる)だった。物語の初っぱなからユキはヒカルと付き合い始め、そしてセックスする仲になる。
一方、ユキからカミングアウトされた天鳥は、こちらもいろいろとグルグルしているうちにヒカルの知り合いである四宮徹と引き合わされる。徹はノンケなのに男相手のウリをやっていて、ノンケでも男相手に勃つよなんて話をしているうちにズルズルと深い仲になってしまう。
当初はユキが主人公の話だと思っていたのに、1巻後半位から天鳥が中心主人公みたいになり、結局天鳥の成長物語のような形でシーズン1は完結する。
あれから5年。
教師と生徒の禁断の恋……と言ってもリアル2丁目ではそれほど珍しい話ではないのだが、今回はユキと志賀友也(18)がど真ん中の主人公で話は展開する。ヒカル一筋だったユキが揺らいたところに、ワケありの高校男子が突っ込んでくる。
しかも、ネタばらしすると、禁断の先生・生徒愛にプラス、「1リットルの涙」か「美丘」的なことをやろうとしている。長年自分を愛してくれた人を捨ててまで走った相手は、日々自分のことが分からなくなって行く。。。これ、キツイよね。
「RULES」は宮本佳野のもっとも注目すべき作品で、彼女の良いところが全て詰め込まれている。「RULES」徹の悲恋の物語が「ラバーズ、ソウルズ」で、ここから読むと「RULES」が徹の喪失と再生の物語となって完成し、まるでBANANA FISHの「光の庭」のようだ。
ついでに言っておくと、「MOONY桜花寮トリロジー」などの桜花寮シリーズも良い。宮本佳野は長編になるほどアウトプットが良くなり、分量が同じでもオムニバス形式になるととたんに長所が失われる。もともとじっくり読み込ませるタイプの作家なのだ。前作の「夏の痣」なんて、いったいどんな話だったのか記憶に残ってすらいない。連載量が限られるときは登場人物を2人に絞るか、長編でも4人までにしておくと良作になる。掲載媒体の都合もあるだろうが、彼女を起用する編集者は彼女の長所を引き出すために長期連載の場を提供してあげて欲しい。
1.絵柄
うまい。昔から彼女の描くキャラクターは好きだった。
昔からあまり絵柄は変わっていないのだが、それだけ独特なスタイリッシュさを維持しているのだと思う。
2.ストーリー
宮本佳野作品の最良シリーズの続編。禁断の教師・生徒愛にプラス、失われて行く記憶というエッセンスが加わった。どちらもありきたりと言えばありきたりな材料ではあるが、それを腕のいい人が料理すれば物語の行く末が気になってしょうが無い。
あと宮本佳野の作品は、ゲイであることの葛藤が描写されていることが少なくなくて、僕はそこに好感を持っている。リアルだし、物語に奥行きが生まれてくるから。
3.エロ度
ボリュームはそれほどないのだが、禁断と葛藤がオプション追加されている分、ドラマチックな仕上がりになっている。セックスの最中のモノローグがね。。。
4.まとめ
宮本佳野は、僕の中ではBLの王道だ。
日高ショー子が女性の読むBLの王道だとしたら、宮本佳野はゲイ男子が読んで切なくなるBLだ。
絵柄 :★★★★★
ストーリー:★★★★★
エロ度 :★★★☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
最近のBL書評で「今風、今風」と褒めてきた絵柄がいくつもあるが、宮本佳野は先駆的にずっと美しい描画を続けてきた。今回2nd発刊に当たり、オリジナルのRULES3冊を読み返してみたが、まったく色褪せていなかった。
ヒカルと恋人同士になって5年--高校の国語教師になったユキ。仕事は順調で、ヒカルは相変わらずユキを溺愛しているけれど、ひとつ気がかりなのが、生徒の志賀だ。休学していた志賀は、実は一年間失踪していて、その間の記憶が全くないらしい!?
しかも、「彼氏がいてもいい。先生が好きなんだ」と縋るように告白され--!?
恋人同士の絆を揺るがすのは、教え子との三角関係という試練--
「RULES」社会人編!!
もともとオリジナルのRULESは、4人の若者の青春群像ストーリーだった。当時高校生だった近衛幸生(このえゆきお)が同級生鈴木天鳥(すずきあとり)に片想いをするが告白できず、もんもんとして新宿二丁目を彷徨っているときに出会ったのが年上の平良光(たいらひかる)だった。物語の初っぱなからユキはヒカルと付き合い始め、そしてセックスする仲になる。
一方、ユキからカミングアウトされた天鳥は、こちらもいろいろとグルグルしているうちにヒカルの知り合いである四宮徹と引き合わされる。徹はノンケなのに男相手のウリをやっていて、ノンケでも男相手に勃つよなんて話をしているうちにズルズルと深い仲になってしまう。
当初はユキが主人公の話だと思っていたのに、1巻後半位から天鳥が中心主人公みたいになり、結局天鳥の成長物語のような形でシーズン1は完結する。
あれから5年。
教師と生徒の禁断の恋……と言ってもリアル2丁目ではそれほど珍しい話ではないのだが、今回はユキと志賀友也(18)がど真ん中の主人公で話は展開する。ヒカル一筋だったユキが揺らいたところに、ワケありの高校男子が突っ込んでくる。
しかも、ネタばらしすると、禁断の先生・生徒愛にプラス、「1リットルの涙」か「美丘」的なことをやろうとしている。長年自分を愛してくれた人を捨ててまで走った相手は、日々自分のことが分からなくなって行く。。。これ、キツイよね。
「RULES」は宮本佳野のもっとも注目すべき作品で、彼女の良いところが全て詰め込まれている。「RULES」徹の悲恋の物語が「ラバーズ、ソウルズ」で、ここから読むと「RULES」が徹の喪失と再生の物語となって完成し、まるでBANANA FISHの「光の庭」のようだ。
ついでに言っておくと、「MOONY桜花寮トリロジー」などの桜花寮シリーズも良い。宮本佳野は長編になるほどアウトプットが良くなり、分量が同じでもオムニバス形式になるととたんに長所が失われる。もともとじっくり読み込ませるタイプの作家なのだ。前作の「夏の痣」なんて、いったいどんな話だったのか記憶に残ってすらいない。連載量が限られるときは登場人物を2人に絞るか、長編でも4人までにしておくと良作になる。掲載媒体の都合もあるだろうが、彼女を起用する編集者は彼女の長所を引き出すために長期連載の場を提供してあげて欲しい。
1.絵柄
うまい。昔から彼女の描くキャラクターは好きだった。
昔からあまり絵柄は変わっていないのだが、それだけ独特なスタイリッシュさを維持しているのだと思う。
2.ストーリー
宮本佳野作品の最良シリーズの続編。禁断の教師・生徒愛にプラス、失われて行く記憶というエッセンスが加わった。どちらもありきたりと言えばありきたりな材料ではあるが、それを腕のいい人が料理すれば物語の行く末が気になってしょうが無い。
あと宮本佳野の作品は、ゲイであることの葛藤が描写されていることが少なくなくて、僕はそこに好感を持っている。リアルだし、物語に奥行きが生まれてくるから。
3.エロ度
ボリュームはそれほどないのだが、禁断と葛藤がオプション追加されている分、ドラマチックな仕上がりになっている。セックスの最中のモノローグがね。。。
4.まとめ
宮本佳野は、僕の中ではBLの王道だ。
日高ショー子が女性の読むBLの王道だとしたら、宮本佳野はゲイ男子が読んで切なくなるBLだ。
絵柄 :★★★★★
ストーリー:★★★★★
エロ度 :★★★☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
同調圧力をヘイトする方々
晴れ。16.8℃/8.8℃/32%
今日は変な一日だった。
朝、CNNが2年ぶりに東京に特派員を駐在させたというニュースを読んでいた。
その特派員の東京発ニュースが「ふなっしー」と「おじいちゃんJK」とな。
なんちゅうコアなネタを紹介したんだ……。
「日本のキャラクター文化を特集しようと取材していて、ふなっしーのイベントを見たんです。ファンたちは『ふなっしー!』と絶叫し、ふなっしーは『ヒャッハー!!』と叫んで跳ね回っている。『ワッツゴーイノーン(何が起こってんだ)!?』です。びっくりした」
電車の中で吹き出しそうになった。
やべっ!と思ってスマホから視線を外したら、女の子のカバンからぶら下がった「ふなっしー」がじっとこちらを見つめている。恐るべし。なんというシンクロニティか。。。
日中は仕事でバタバタしていて、ランチを食べながら日経ビジネスオンラインを読んだ。
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」は「絶賛コンテンツはなぜ増えるのか」というテーマだった。簡単に言うと、彼は「和風総本家」や「YOUは何しに日本へ?」みたいな日本マンセーな番組が気に入らないんだと。
『単純に考えれば、現在蔓延している日本礼賛ムードは、長い間続いてきた自虐史観と呼ばれるものの反動であり、大きな時間軸で見れば、「調整局面」ということであるのかもしれない。
とすれば、これは、そんなに心配なお話ではない。
が、日本礼賛ムードそのものが、不健康な感情でないのだとしても、私は、そこから発生するかもしれない「同調」に対しては、やはり警戒を怠るべきではないと考えている。 』
小田嶋氏らと所謂知識人の方々は『メディアが国民感情に媚びへつらい、国民がメディアのアジテーションに乗っかり、政治家が世論の動向に同調し、軍隊が過剰適応を繰り返し、官僚が自分たちの職場を防衛することに集中した結果、ああいう戦争が起こってしまった。かように、「同調」から始まるドミノ倒しは、うちの国では、油断のならない結果を引き起こす。』のが恐ろしくて恐ろしくて、無知蒙昧な国民は我々知識人が正しく導いてやらないと過ちを起こすと思っているのかもしれない。
ふと思った。
この手の所謂知識人って人たちは、要は「同調」が嫌いな変わり者なだけなのではないか?
例えば茂木健一郎氏なんかが叫んでる。茂木氏は『ネットやってると時々出て来るマイナビのCMでさ、就活生がみんな没個性のリクルートスーツ着ているのは、あれ、皮肉でやっているの? それとも、それが普通だと、マジで考えているのかな。後者だとしたら、かなりキモイね。』とツイートして炎上した。
同調圧力が嫌いな人たちと言えばサヨクの方々なんかもそうだ。朝日新聞や毎日新聞の投書欄やコラムに寄稿する評論家達もそうだ。どいつもこいつも「同調圧力が怖い」「個性が活かされない」「日本は息苦しい社会」と言う。テンプレートのように。
なんだろう、いままでメディアにはこういう変わり者達があまりに多く登場しすぎていて、サイレント・マジョリティ達を惑わしていたんじゃないかと思うのだよ。だってさ、新聞っていう権威あるものが、立派な人たちの意見として愚かな国民を諭してるんだぜ? うっかりしているとサイレント・マジョリティの方が間違っているような気になってしまう。(どういうわけだかどこの馬の骨とも分からんような「市民」は賢いことになってるらしい)
メディアに掲載されることによって少数の変わり者達の声があたかも「世間の誰もが認める、正しい意見」のようにバイアスがかかって信じられていた時代から、ネットが出来て、メディアとそこで発表されたオピニオンを個人が検証し、その結果が共有できる時代が来たことは幸いだと思う。
マイノリティの意見を圧殺してはならない。
だが、メディアに乗ってバイアスのかかったマイノリティの意見も鵜呑みにしない。
「同調圧力を憎む」人たちをどうこうする気はないが、彼らも意見も数多ある感情の一つと受け流すのが良い落としどころなのだろうか。
ゴメン、うまく落ちなかった (・_・)(._.)
今日は変な一日だった。
朝、CNNが2年ぶりに東京に特派員を駐在させたというニュースを読んでいた。
その特派員の東京発ニュースが「ふなっしー」と「おじいちゃんJK」とな。
なんちゅうコアなネタを紹介したんだ……。
「日本のキャラクター文化を特集しようと取材していて、ふなっしーのイベントを見たんです。ファンたちは『ふなっしー!』と絶叫し、ふなっしーは『ヒャッハー!!』と叫んで跳ね回っている。『ワッツゴーイノーン(何が起こってんだ)!?』です。びっくりした」
電車の中で吹き出しそうになった。
やべっ!と思ってスマホから視線を外したら、女の子のカバンからぶら下がった「ふなっしー」がじっとこちらを見つめている。恐るべし。なんというシンクロニティか。。。
日中は仕事でバタバタしていて、ランチを食べながら日経ビジネスオンラインを読んだ。
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」は「絶賛コンテンツはなぜ増えるのか」というテーマだった。簡単に言うと、彼は「和風総本家」や「YOUは何しに日本へ?」みたいな日本マンセーな番組が気に入らないんだと。
『単純に考えれば、現在蔓延している日本礼賛ムードは、長い間続いてきた自虐史観と呼ばれるものの反動であり、大きな時間軸で見れば、「調整局面」ということであるのかもしれない。
とすれば、これは、そんなに心配なお話ではない。
が、日本礼賛ムードそのものが、不健康な感情でないのだとしても、私は、そこから発生するかもしれない「同調」に対しては、やはり警戒を怠るべきではないと考えている。 』
小田嶋氏らと所謂知識人の方々は『メディアが国民感情に媚びへつらい、国民がメディアのアジテーションに乗っかり、政治家が世論の動向に同調し、軍隊が過剰適応を繰り返し、官僚が自分たちの職場を防衛することに集中した結果、ああいう戦争が起こってしまった。かように、「同調」から始まるドミノ倒しは、うちの国では、油断のならない結果を引き起こす。』のが恐ろしくて恐ろしくて、無知蒙昧な国民は我々知識人が正しく導いてやらないと過ちを起こすと思っているのかもしれない。
ふと思った。
この手の所謂知識人って人たちは、要は「同調」が嫌いな変わり者なだけなのではないか?
例えば茂木健一郎氏なんかが叫んでる。茂木氏は『ネットやってると時々出て来るマイナビのCMでさ、就活生がみんな没個性のリクルートスーツ着ているのは、あれ、皮肉でやっているの? それとも、それが普通だと、マジで考えているのかな。後者だとしたら、かなりキモイね。』とツイートして炎上した。
同調圧力が嫌いな人たちと言えばサヨクの方々なんかもそうだ。朝日新聞や毎日新聞の投書欄やコラムに寄稿する評論家達もそうだ。どいつもこいつも「同調圧力が怖い」「個性が活かされない」「日本は息苦しい社会」と言う。テンプレートのように。
なんだろう、いままでメディアにはこういう変わり者達があまりに多く登場しすぎていて、サイレント・マジョリティ達を惑わしていたんじゃないかと思うのだよ。だってさ、新聞っていう権威あるものが、立派な人たちの意見として愚かな国民を諭してるんだぜ? うっかりしているとサイレント・マジョリティの方が間違っているような気になってしまう。(どういうわけだかどこの馬の骨とも分からんような「市民」は賢いことになってるらしい)
メディアに掲載されることによって少数の変わり者達の声があたかも「世間の誰もが認める、正しい意見」のようにバイアスがかかって信じられていた時代から、ネットが出来て、メディアとそこで発表されたオピニオンを個人が検証し、その結果が共有できる時代が来たことは幸いだと思う。
マイノリティの意見を圧殺してはならない。
だが、メディアに乗ってバイアスのかかったマイノリティの意見も鵜呑みにしない。
「同調圧力を憎む」人たちをどうこうする気はないが、彼らも意見も数多ある感情の一つと受け流すのが良い落としどころなのだろうか。
ゴメン、うまく落ちなかった (・_・)(._.)
ベイマックスが全米でロケットスタートみたいですね。
先月末東京国際映画祭でオープニング公開されたベイマックス。
北海道旅行中で見逃したけど、行きたかったなー。
全米で高評価のベイマックス。傑作の呼び声も。
予告編、本編を見た人たちの感想を読んでいると、アメリカと日本でプロモーション方針がだいぶ違うらしい。日本語版の方が良いという声もチラホラ。
僕も見比べてみたけれど、日本版の方がウエットに振ってあるのね。
「優しさで世界は救えるか?」というキャッチだけど、アメリカ版のプロモーション映像は戦隊ヒーロー系に振っている。日本版は兄と弟と、遺されたベイマックスとというお涙ちょうだいっぽい。好きだよ、この映像、でも本編のテイストとは相当違うのだろうな。
ベイマックスの顔は「鈴」をイメージしているのだとか。
これはかわいいと思う。
ソフトバンクのPepperは、どうも胡散臭い感じがして信用できん。
とにかく、劇場に行くのが楽しみ。
北海道旅行中で見逃したけど、行きたかったなー。
全米で高評価のベイマックス。傑作の呼び声も。
予告編、本編を見た人たちの感想を読んでいると、アメリカと日本でプロモーション方針がだいぶ違うらしい。日本語版の方が良いという声もチラホラ。
僕も見比べてみたけれど、日本版の方がウエットに振ってあるのね。
「優しさで世界は救えるか?」というキャッチだけど、アメリカ版のプロモーション映像は戦隊ヒーロー系に振っている。日本版は兄と弟と、遺されたベイマックスとというお涙ちょうだいっぽい。好きだよ、この映像、でも本編のテイストとは相当違うのだろうな。
ベイマックスの顔は「鈴」をイメージしているのだとか。
これはかわいいと思う。
ソフトバンクのPepperは、どうも胡散臭い感じがして信用できん。
とにかく、劇場に行くのが楽しみ。
最近の彼氏の消息。
最近彼氏の消息を書いていなかったりする。
淡々と付き合っておりますよ。
今週は、1ポンドステーキを喰ったり。
花園神社で一の酉を眺めたり。
楽しんでましたよ。
一の酉はワカモノ、外国人が多かった。
露店が建ち並ぶあの独特な空気が好きだ。
今回目についたのは、餅を豚バラで包んで焼いた串。
食ってみたかったな。
新宿伊勢丹には「しし神さま」がおりますぞ。
淡々と付き合っておりますよ。
今週は、1ポンドステーキを喰ったり。
花園神社で一の酉を眺めたり。
楽しんでましたよ。
一の酉はワカモノ、外国人が多かった。
露店が建ち並ぶあの独特な空気が好きだ。
今回目についたのは、餅を豚バラで包んで焼いた串。
食ってみたかったな。
新宿伊勢丹には「しし神さま」がおりますぞ。
BL漫画レビュー:おわる『キチク、エンカウント』
おわる第二作目リリースだ。
高まる期待とともに、キチクとエンカウントしてみよう。
社畜SEとして頑張るリーマン佐藤一、25歳。
完徹明けの朝日が眩しい早朝の電車で帰宅中、車内に響き渡るAV女優の喘ぎ声(が、股間に直撃!)。
音漏れの主はどんなDTクンかと思いきや、すっっっごい遊んでそうなイケメンで…。
えっちな音漏れで股間にゴメーワクを掛けたお詫び(!?)にと、イケメンに連れ込まれた先でDTどころかまさかの処女喪失ー!?
うーむ、、、、、。
帯の文句をなぜ入れていないのか。
「俺みて勃ててるとかきもちわりい」
まあさ、男なら誰でも経験しているから今さらだが、完徹明けの朝にゃ疲れマラが半勃なんてよくある話。逆に電車でトラブルにならないように下着でサポートしたり気を遣っているわけですが。
まあ、ここから本音ベースで行きますか。
「キチク、エンカウント」はいろいろと問題あるなあと思う。
巨乳メガネっ娘AV女優ファンの佐藤一、25歳、童貞……最近の「きょうは会社休みます」もそうだけど、童貞処女をネタにするの、やめようよ。10代後半でいつ捨てるのとか悩んでいるうちはカワイイもんだけど、25歳過ぎるとそれは苦悩でしかないから。そして童貞処女=交際経験が無いということで、人生経験の積み上げ的にもどうよってわけで色々とイタイでしょ。リアルボッチ救済プロジェクトじゃないんだから、そういうネタは「××の保健体育」でやれば良いと思うのだよ。
で、BLに話を戻すけど、AVマニアの佐藤くんが、「男性経験豊富」なチヒロとエンカウントして、駅の便所でAVビデオ女優のセリフを叫びながら掘られて処女喪失……。もうどこから突っ込んでいいのか……。実際リアルな世界でこういう経験した人って、そのあとノンケ向け風俗に行くか、アナルに目覚めてニューハーフ風俗に行くんだよね。だから、ノンケがその後もイケメンキチクに抱かれるあえぐって、いろんな意味であり得ないんだわ。ノンケは所詮ノンケなわけで。普通なら駅の便所から肛門外科へ搬送だわ。
で、ふたたび「キチク、エンカウント」に話を戻す。
作者は同人誌の世界ではかなり有名な人だったと聞く。で、キチク役の「千紘」は肌も地黒でぶっちゃけ黒子のバスケの青峰大輝クンが大学生になったらこんな感じ。別にそれをどうこう言う気はない。実際、千紘のキャラクターデザインはよく出来ていて、ゲイファッションをよく分かっているなあと僕は感心したからだ。いまの新宿二丁目ではほとんど見れないクラブ系ゲイのファッションで、過剰な露出、過剰なアクセサリー、おそらく過剰な香り(またはフェロモン)を漂わせているのだろう。そのVネックの胸元、袖からのぞく腕、丈の短い裾から覗く外腹斜筋とか。千紘のキャラクターデザインは満点を差し上げたいと思う。
だからこそ作者に聞きたいのは、なぜウケに佐藤のようなキャラを持ってきたのか?
全てが台無しではないか。
すなおに火神大我のようなガタイのいい25歳リーマンを設定すれば良かったのに。童貞じゃなくてリア充のヤリチン。だけど千紘と出会っていろいろとグルグルして、年下千紘の面倒見の良さに絆されて、ついにカップルになるという王道パターン。
現代腐女子はどうだか知らないが、「エッフェル塔と東京タワーはどっちがタチウケか」というネタで盛り上がっていた腐女子視点では、要はふたりの男がいて「水はどちらに流れるのか」を予想したり、ストーリーを追いかけるのが楽しいのだ。佐藤が千紘にヤられるなんて、ナイアガラの滝を見るように明らかすぎてつまらん。
女っぽいキャラクターってのは、絵柄と作中の発言、行動、考え方にも表れてくるわけで、佐藤がウケをやっている限り「キチク、エンカウント」って別に普通に男女もののラブストーリーでやればいいじゃん!と思うのだよ。小学館のエロ少女マンガ雑誌でいくらでもやれそうだろ??
もったいない……本当にもったいない。
1.絵柄
うまい。文句なく。キチクの千紘の造形は秀逸。千紘には満点つけたい。
2.ストーリー
すでにさんざん語ったので繰り返さないが、普通に男女もので良かったのではないか?そう考えるとヅカ系に振れすぎている。
3.エロ度
とてもエロイ。千紘のボディライン、筋肉の造形文句なし。それに対して佐藤と来たら……千紘は佐藤のイキ顔が好きだと言うが、それじゃただの女のイキ顔と変わらないじゃないか!?
4.まとめ
作者はもっとBLを精進するか、男女ものへ活動場所を移行すべし。
そういえば、千紘の名字と年齢ってなんだっけ??
絵柄 :★★★★★
ストーリー:★★★☆☆
エロ度 :★★★★☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
高まる期待とともに、キチクとエンカウントしてみよう。
社畜SEとして頑張るリーマン佐藤一、25歳。
完徹明けの朝日が眩しい早朝の電車で帰宅中、車内に響き渡るAV女優の喘ぎ声(が、股間に直撃!)。
音漏れの主はどんなDTクンかと思いきや、すっっっごい遊んでそうなイケメンで…。
えっちな音漏れで股間にゴメーワクを掛けたお詫び(!?)にと、イケメンに連れ込まれた先でDTどころかまさかの処女喪失ー!?
うーむ、、、、、。
帯の文句をなぜ入れていないのか。
「俺みて勃ててるとかきもちわりい」
まあさ、男なら誰でも経験しているから今さらだが、完徹明けの朝にゃ疲れマラが半勃なんてよくある話。逆に電車でトラブルにならないように下着でサポートしたり気を遣っているわけですが。
まあ、ここから本音ベースで行きますか。
「キチク、エンカウント」はいろいろと問題あるなあと思う。
巨乳メガネっ娘AV女優ファンの佐藤一、25歳、童貞……最近の「きょうは会社休みます」もそうだけど、童貞処女をネタにするの、やめようよ。10代後半でいつ捨てるのとか悩んでいるうちはカワイイもんだけど、25歳過ぎるとそれは苦悩でしかないから。そして童貞処女=交際経験が無いということで、人生経験の積み上げ的にもどうよってわけで色々とイタイでしょ。リアルボッチ救済プロジェクトじゃないんだから、そういうネタは「××の保健体育」でやれば良いと思うのだよ。
で、BLに話を戻すけど、AVマニアの佐藤くんが、「男性経験豊富」なチヒロとエンカウントして、駅の便所でAVビデオ女優のセリフを叫びながら掘られて処女喪失……。もうどこから突っ込んでいいのか……。実際リアルな世界でこういう経験した人って、そのあとノンケ向け風俗に行くか、アナルに目覚めてニューハーフ風俗に行くんだよね。だから、ノンケがその後もイケメンキチクに抱かれるあえぐって、いろんな意味であり得ないんだわ。ノンケは所詮ノンケなわけで。普通なら駅の便所から肛門外科へ搬送だわ。
で、ふたたび「キチク、エンカウント」に話を戻す。
作者は同人誌の世界ではかなり有名な人だったと聞く。で、キチク役の「千紘」は肌も地黒でぶっちゃけ黒子のバスケの青峰大輝クンが大学生になったらこんな感じ。別にそれをどうこう言う気はない。実際、千紘のキャラクターデザインはよく出来ていて、ゲイファッションをよく分かっているなあと僕は感心したからだ。いまの新宿二丁目ではほとんど見れないクラブ系ゲイのファッションで、過剰な露出、過剰なアクセサリー、おそらく過剰な香り(またはフェロモン)を漂わせているのだろう。そのVネックの胸元、袖からのぞく腕、丈の短い裾から覗く外腹斜筋とか。千紘のキャラクターデザインは満点を差し上げたいと思う。
だからこそ作者に聞きたいのは、なぜウケに佐藤のようなキャラを持ってきたのか?
全てが台無しではないか。
すなおに火神大我のようなガタイのいい25歳リーマンを設定すれば良かったのに。童貞じゃなくてリア充のヤリチン。だけど千紘と出会っていろいろとグルグルして、年下千紘の面倒見の良さに絆されて、ついにカップルになるという王道パターン。
現代腐女子はどうだか知らないが、「エッフェル塔と東京タワーはどっちがタチウケか」というネタで盛り上がっていた腐女子視点では、要はふたりの男がいて「水はどちらに流れるのか」を予想したり、ストーリーを追いかけるのが楽しいのだ。佐藤が千紘にヤられるなんて、ナイアガラの滝を見るように明らかすぎてつまらん。
女っぽいキャラクターってのは、絵柄と作中の発言、行動、考え方にも表れてくるわけで、佐藤がウケをやっている限り「キチク、エンカウント」って別に普通に男女もののラブストーリーでやればいいじゃん!と思うのだよ。小学館のエロ少女マンガ雑誌でいくらでもやれそうだろ??
もったいない……本当にもったいない。
1.絵柄
うまい。文句なく。キチクの千紘の造形は秀逸。千紘には満点つけたい。
2.ストーリー
すでにさんざん語ったので繰り返さないが、普通に男女もので良かったのではないか?そう考えるとヅカ系に振れすぎている。
3.エロ度
とてもエロイ。千紘のボディライン、筋肉の造形文句なし。それに対して佐藤と来たら……千紘は佐藤のイキ顔が好きだと言うが、それじゃただの女のイキ顔と変わらないじゃないか!?
4.まとめ
作者はもっとBLを精進するか、男女ものへ活動場所を移行すべし。
そういえば、千紘の名字と年齢ってなんだっけ??
絵柄 :★★★★★
ストーリー:★★★☆☆
エロ度 :★★★★☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
少女マンガからホモマンガへ続くグラデーションとは。
じゃ、「少女マンガとBL、BLとホモマンガの境界線」について語ってみようと思う。
一応、この「BL4象限マトリクス分析図」は僕のオリジナル。
大体の構想は昨日の通勤電車のなかで考えたけれど、実際に図に落としたのは今朝。
こんなものに1時間も使った僕は、つくづくアホだと思う。(^_^;)
すでに一連のBL書評の中で語ってきたことを図式化しただけなので、「用途のない備忘録」を読んでくださっている人はある程度理解してくださっているかもしれない。だが、資料1の図を使い、用語を含めて全体のアウトラインを説明したいと思う。
【資料 1】(拡大可)
1)資料1の軸について
少女マンガと少年マンガ(含む劇画マンガ)を横軸に、「ヅカ」と「ガチ」を縦軸に置いた。
少女マンガ、少年マンガの説明は改めて必要ないと思うが、ヅカとガチは多少のフォローが必要だと思う。
ヅカは宝塚歌劇団のヅカを表している。ぶっちゃけ言うと、アクターが男性または女性のどちらか単一性に限られているのが特徴。宝塚歌劇団の場合は、女性だけで男女の恋愛劇を演じているのが特徴だ(歌舞伎は男性だけで男女の恋愛劇を演じるが、あれは古典芸能の色彩が強いため、今回は少女マンガと親和性のある宝塚を使わせてもらった)。同性に対して異性を重ねていることだと理解していただきたい。
ガチは「ガチホモ」という用語があるように、ホモだったら男同士、ビアン(マンガ用語だと百合だっけか?)だったら女同士、なんの捻りもなしに「ガチ」のケースである。
2)少女マンガの定義
・女性向けに、女性作家が描いている作品。男性作家は極少である。
・多くの場合、恋愛要素が非常に強い。
3)少年マンガの定義
・男性向けに、主に男性作家が描いている作品。売れっ子女性作家がそれなりに存在する。
・恋愛マンガも存在するが、非恋愛系マンガ(スポーツもの、ファンタジーもの)が多い。
4)読者の定義
・女性
少女マンガを読む。
少年マンガを読む女性はそれなりの数がいる。越境できる。
・男性
少年マンガを読む。
少女マンガを読む男性は少数である。越境しない、できない。
5)論者の立ち位置
・性別は男性であるが、セクシャリティはゲイであり、少女マンガを好んで読む、さらにBLも読む三重の越境者である。
大体の前提条件の説明は終わった。
それでは資料1について説明してゆく。
ZONE-1からZONE-4に向かって45度の補助線が引かれている。これが少女マンガ(=耽美マンガ)とホモマンガとの間にある対極線である。BLはこのライン上にある。
すでにこのブログで何度も説明したが、耽美マンガの金字塔は竹宮恵子の「風と木の詩」である。彼女が「当時はベッドで男女の足が絡まっているのを描いただけで作者が警察に呼び出されていましたが、私は作品を描く上で愛やセックスもきちんと描きたかったの。男×女がダメなら男×男でいけばイイと思ったの」と創作動機を語っているように、耽美マンガはそもそも男性同士に仮託した異性愛物語だった。
一方、その対極のホモマンガは説明するまでもなく、現代の極北は田亀源五郎だ。資料用の1コマを探すためにネットを彷徨ったが、その破壊力にモニタの前で吹き出して鼻水が出たほどだ。まあここを深く掘るつもりはないが、田亀源五郎ワールドの基地外度はすさまじい。
以前はホモマンガと言えば山川純一の「くそみそテクニック」が有名だったが、耽美マンガを含む少女マンガとホモマンガの間にある断絶は「恋愛要素の有無」である。正直なところ、ホモマンガでじっくりと恋愛を描いた作品を僕は読んだことはない。そういうホモマンガは存在しているのかもしれないが、おそらくきわめてレアな存在なのではないかと思う。掲載媒体の問題もあったのかもしれないが、ワンナイトラブか、SMとかで、じっくりとあるカップルの恋愛を追いかけたものは少ない。ああ、広瀬川進の「どんどはれどんどはれ」があったか。
で、BLはどこに位置づけられるかについて語る。
BLの出自はさんざん語ってきたので当ブログの他の記事を当たって貰いたいが、資料1に描かれているように、女性向け出版物を扱っている出版社から発刊されていること、作者のほとんどが女性であること、読者のほとんどが腐女子であること、恋愛要素を多く含むことから、商業(オリジナル)BLは少女マンガの世界に属する。
一方、BL同人誌の世界になると状況が少し異なってくる。
BL同人誌の世界では、少女マンガの男性キャラクターが取り上げられるケースは極めて少ないと僕は考えている。腐女子らが好むのは、例えば黒子のバスケ、Free!、三國無双、戦国BASARA、古くはキャプテン翼、聖闘士星矢、スラムダンクなど、男性が多数登場し、漢同士が激突するシチュエーションが好まれる。恋愛要素が少ないのは、腐女子が恋愛弱者であるから女が邪魔だとかもあるのだろうが、男同士カップルを多数作り出す需要を満たすのは必然的に恋愛要素が薄い作品になるのだろう。そして登場人物が男だらけの世界で、本編の間に挟まれるちょっとした日常風景の1コマから腐女子の妄想が沸いて出る……そんなところだろう。従って、腐女子を巻き込んだメディア展開を実現したいならば、このゾーンに収まるオリジナル作品を制作すれば良い。
以上のことより、商業BLは「ボーイズラブ」を名乗る以上恋愛要素を多く含み、カップルは男性同士であり、かつ少女マンガの世界にあることが条件であると僕は考える。
一方、BL同人誌は、恋愛要素を多く含み、カップルは男性同士だが、オリジナルが少年マンガである関係上、商業BLよりは少年マンガ寄りにポジショニングされる。
「最近のBLが少年マンガっぽくなってきた」のは、従来少女マンガ作家が描いていたBLの世界に、少年マンガ系同人誌出身の作家が流入してきた影響が大きい。
次に資料2を使って、僕流の「良いBL、イマイチなBL」を分類してみる。
各ZONEを1、2に分解する。
【資料2】(拡大可)
この分類にどんな作品がマッピングできるだろうか。
商業作品で、男性同性愛が主題のものを挙げてみる。
ZONE-1-2
・風と木の詩
ZONE-2-2
・きのう何食べた? (収まりが悪いな、ちょっと違うかも)
ZONE-3-2
・ニューヨーク・ニューヨーク (百合カップルじゃね?という感じも)
・残酷な神が支配する
ZONE-4-2
・田亀源五郎ワールド(w
・山川純一ワールド(w
つまりこの内側にあるのが所謂「BL ボーイズラブ」だと僕は考えている。
ここがBLのCORE-ZONEである。
念のために、「ヅカとガチの境界線はなにか?」についても予め説明しておいた方が良いと思うので、先行して資料3を掲示する。商業作品はそもそも各作品が「点」であって、「線」としてヅカとガチを説明するのは難しい。ヅカとガチの違いを理解するには、BL同人誌を並べるとよく分かる。「ジョジョの奇妙な冒険」から極端な例を並べてみた (※両作品を腐するつもりは一切ない。両作品とも「良くできている」と僕はリスペクトしていることを予め記す)。
【資料3】(拡大可)
ZONE-2にあるのはジョセフ・ジョースター×シーザー・A・ツェペリのカップル。
ZONE-4にあるのはディオ・ブランドー×ジョナサン・ジョースターのカップリング。
間にあるのは原作者の荒木飛呂彦によるシーザー・A・ツェペリ。
原作に近い絵柄という点では、ZONE-4の作品の方が優れている。台詞も原作の特徴を良くつかんでいて、申し訳ないが読んでいて吹き出すほどオモシロい。良くできている。ただ、愛はなくて、ひたすらセックス描写が続く(本当に良くできている)。
一方、ZONE-2のカップルは腐女子魔改造で、シーザーなんて顔の痣以外は「いったい誰よ?」というありさまだが、愛とセックスがしっとりと描かれている。セックスよりもメンタル重視。しっかりと恋愛マンガだ。美しいボディラインに情熱的なセックス。美しい優男たちがいちゃついている作品は、BLっぽくて良いと思う。
うまく表現できないが、僕の中ではBL同人誌の縦のラインは上記のように分類されている。良いとか悪いとかじゃなくて、「違うもの」なのだ。恋愛が含まれるのがボーイズラブの必須条件だと僕は考えている。
ここまで描いていて思ったが、ZONE-4の前立腺をコリコリされてるディオ×ジョースターカップルはもっと右下のホモマンガ寄りにマッピングするべきだよな。(^_^;)
さてと。
じゃ、僕が書評で良作BLと判断するBEST ZONEについて説明しようと思う。
資料2に戻るが、マトリクスの中では中央部に当たるところが「BEST ZONE」である。
Amazonの書評でたくさんの書き込みがある作品は、たぶんこのゾーンに収まっているのではないかと勝手に考えている。売れるBLのポイントは恐らくこれだ。
1.恋愛要素が含まれているもの。
2.男×女の仮託ではなく、男×男であること。(ただし男のいずれかはやや女性っぽい受け身)
3.ちゃんと「男」していること。
4.適切なセックス描写が含まれていること(これがないと不満な腐女子のみなさんが……)。
5.魅力的な登場人物設定
特に3番目の設定というか、バランスが作品の出来に決定的に関係する。
もちろん女性が好ましく思う男性像だから、リアルのんけ男の感覚とはズレはある。だがしかし、男である以上「そういう反応はしない」「そういう悩み方はしない」「そういう考え方はしない」という基本ラインはある。そこから外れた、特に一方的に庇護されるだけの「ウケ」が出てくると「なんで普通に男女ものでやらないの?貧乳ドジっ娘メガネと王子様でいいじゃない??」という中途半端な作品になる。それこそ腐女子が愛する「対等な関係性」から大きく逸脱していると思うのだよね。だから「ヅカ過ぎてはダメ」なのだ。そして「ガチ」過ぎると腐女子の皆さんはどん引きする。
ちなみに、男性とのセックスを多数経験済みの某一流大学生(ルックスはほんとにジャニ系だ)に、4つのゾーンの作品をそれぞれ2〜3冊選んで読ませてみた。彼は授業中にスマホで読んだそうだが「どぎついエロより、口説いたり口説かれたり、駆け引きするヤツをもっと読みたい」と言う。彼は富士山ひょうた、日高ショーコ、草間さかえはおもしろいと言う。僕も同意だ。腐男子を含めたボリュームゾーンを狙うなら、マーケティング的にBL BEST ZONEを押さえると良いのではないかと思う。
とりあえず、こんなところで。
一応、この「BL4象限マトリクス分析図」は僕のオリジナル。
大体の構想は昨日の通勤電車のなかで考えたけれど、実際に図に落としたのは今朝。
こんなものに1時間も使った僕は、つくづくアホだと思う。(^_^;)
すでに一連のBL書評の中で語ってきたことを図式化しただけなので、「用途のない備忘録」を読んでくださっている人はある程度理解してくださっているかもしれない。だが、資料1の図を使い、用語を含めて全体のアウトラインを説明したいと思う。
1)資料1の軸について
少女マンガと少年マンガ(含む劇画マンガ)を横軸に、「ヅカ」と「ガチ」を縦軸に置いた。
少女マンガ、少年マンガの説明は改めて必要ないと思うが、ヅカとガチは多少のフォローが必要だと思う。
ヅカは宝塚歌劇団のヅカを表している。ぶっちゃけ言うと、アクターが男性または女性のどちらか単一性に限られているのが特徴。宝塚歌劇団の場合は、女性だけで男女の恋愛劇を演じているのが特徴だ(歌舞伎は男性だけで男女の恋愛劇を演じるが、あれは古典芸能の色彩が強いため、今回は少女マンガと親和性のある宝塚を使わせてもらった)。同性に対して異性を重ねていることだと理解していただきたい。
ガチは「ガチホモ」という用語があるように、ホモだったら男同士、ビアン(マンガ用語だと百合だっけか?)だったら女同士、なんの捻りもなしに「ガチ」のケースである。
2)少女マンガの定義
・女性向けに、女性作家が描いている作品。男性作家は極少である。
・多くの場合、恋愛要素が非常に強い。
3)少年マンガの定義
・男性向けに、主に男性作家が描いている作品。売れっ子女性作家がそれなりに存在する。
・恋愛マンガも存在するが、非恋愛系マンガ(スポーツもの、ファンタジーもの)が多い。
4)読者の定義
・女性
少女マンガを読む。
少年マンガを読む女性はそれなりの数がいる。越境できる。
・男性
少年マンガを読む。
少女マンガを読む男性は少数である。越境しない、できない。
5)論者の立ち位置
・性別は男性であるが、セクシャリティはゲイであり、少女マンガを好んで読む、さらにBLも読む三重の越境者である。
大体の前提条件の説明は終わった。
それでは資料1について説明してゆく。
ZONE-1からZONE-4に向かって45度の補助線が引かれている。これが少女マンガ(=耽美マンガ)とホモマンガとの間にある対極線である。BLはこのライン上にある。
すでにこのブログで何度も説明したが、耽美マンガの金字塔は竹宮恵子の「風と木の詩」である。彼女が「当時はベッドで男女の足が絡まっているのを描いただけで作者が警察に呼び出されていましたが、私は作品を描く上で愛やセックスもきちんと描きたかったの。男×女がダメなら男×男でいけばイイと思ったの」と創作動機を語っているように、耽美マンガはそもそも男性同士に仮託した異性愛物語だった。
一方、その対極のホモマンガは説明するまでもなく、現代の極北は田亀源五郎だ。資料用の1コマを探すためにネットを彷徨ったが、その破壊力にモニタの前で吹き出して鼻水が出たほどだ。まあここを深く掘るつもりはないが、田亀源五郎ワールドの基地外度はすさまじい。
以前はホモマンガと言えば山川純一の「くそみそテクニック」が有名だったが、耽美マンガを含む少女マンガとホモマンガの間にある断絶は「恋愛要素の有無」である。正直なところ、ホモマンガでじっくりと恋愛を描いた作品を僕は読んだことはない。そういうホモマンガは存在しているのかもしれないが、おそらくきわめてレアな存在なのではないかと思う。掲載媒体の問題もあったのかもしれないが、ワンナイトラブか、SMとかで、じっくりとあるカップルの恋愛を追いかけたものは少ない。ああ、広瀬川進の「どんどはれどんどはれ」があったか。
で、BLはどこに位置づけられるかについて語る。
BLの出自はさんざん語ってきたので当ブログの他の記事を当たって貰いたいが、資料1に描かれているように、女性向け出版物を扱っている出版社から発刊されていること、作者のほとんどが女性であること、読者のほとんどが腐女子であること、恋愛要素を多く含むことから、商業(オリジナル)BLは少女マンガの世界に属する。
一方、BL同人誌の世界になると状況が少し異なってくる。
BL同人誌の世界では、少女マンガの男性キャラクターが取り上げられるケースは極めて少ないと僕は考えている。腐女子らが好むのは、例えば黒子のバスケ、Free!、三國無双、戦国BASARA、古くはキャプテン翼、聖闘士星矢、スラムダンクなど、男性が多数登場し、漢同士が激突するシチュエーションが好まれる。恋愛要素が少ないのは、腐女子が恋愛弱者であるから女が邪魔だとかもあるのだろうが、男同士カップルを多数作り出す需要を満たすのは必然的に恋愛要素が薄い作品になるのだろう。そして登場人物が男だらけの世界で、本編の間に挟まれるちょっとした日常風景の1コマから腐女子の妄想が沸いて出る……そんなところだろう。従って、腐女子を巻き込んだメディア展開を実現したいならば、このゾーンに収まるオリジナル作品を制作すれば良い。
以上のことより、商業BLは「ボーイズラブ」を名乗る以上恋愛要素を多く含み、カップルは男性同士であり、かつ少女マンガの世界にあることが条件であると僕は考える。
一方、BL同人誌は、恋愛要素を多く含み、カップルは男性同士だが、オリジナルが少年マンガである関係上、商業BLよりは少年マンガ寄りにポジショニングされる。
「最近のBLが少年マンガっぽくなってきた」のは、従来少女マンガ作家が描いていたBLの世界に、少年マンガ系同人誌出身の作家が流入してきた影響が大きい。
次に資料2を使って、僕流の「良いBL、イマイチなBL」を分類してみる。
各ZONEを1、2に分解する。
この分類にどんな作品がマッピングできるだろうか。
商業作品で、男性同性愛が主題のものを挙げてみる。
ZONE-1-2
・風と木の詩
ZONE-2-2
・きのう何食べた? (収まりが悪いな、ちょっと違うかも)
ZONE-3-2
・ニューヨーク・ニューヨーク (百合カップルじゃね?という感じも)
・残酷な神が支配する
ZONE-4-2
・田亀源五郎ワールド(w
・山川純一ワールド(w
つまりこの内側にあるのが所謂「BL ボーイズラブ」だと僕は考えている。
ここがBLのCORE-ZONEである。
念のために、「ヅカとガチの境界線はなにか?」についても予め説明しておいた方が良いと思うので、先行して資料3を掲示する。商業作品はそもそも各作品が「点」であって、「線」としてヅカとガチを説明するのは難しい。ヅカとガチの違いを理解するには、BL同人誌を並べるとよく分かる。「ジョジョの奇妙な冒険」から極端な例を並べてみた (※両作品を腐するつもりは一切ない。両作品とも「良くできている」と僕はリスペクトしていることを予め記す)。
ZONE-4にあるのはディオ・ブランドー×ジョナサン・ジョースターのカップリング。
間にあるのは原作者の荒木飛呂彦によるシーザー・A・ツェペリ。
原作に近い絵柄という点では、ZONE-4の作品の方が優れている。台詞も原作の特徴を良くつかんでいて、申し訳ないが読んでいて吹き出すほどオモシロい。良くできている。ただ、愛はなくて、ひたすらセックス描写が続く(本当に良くできている)。
一方、ZONE-2のカップルは腐女子魔改造で、シーザーなんて顔の痣以外は「いったい誰よ?」というありさまだが、愛とセックスがしっとりと描かれている。セックスよりもメンタル重視。しっかりと恋愛マンガだ。美しいボディラインに情熱的なセックス。美しい優男たちがいちゃついている作品は、BLっぽくて良いと思う。
うまく表現できないが、僕の中ではBL同人誌の縦のラインは上記のように分類されている。良いとか悪いとかじゃなくて、「違うもの」なのだ。恋愛が含まれるのがボーイズラブの必須条件だと僕は考えている。
ここまで描いていて思ったが、ZONE-4の前立腺をコリコリされてるディオ×ジョースターカップルはもっと右下のホモマンガ寄りにマッピングするべきだよな。(^_^;)
さてと。
じゃ、僕が書評で良作BLと判断するBEST ZONEについて説明しようと思う。
資料2に戻るが、マトリクスの中では中央部に当たるところが「BEST ZONE」である。
Amazonの書評でたくさんの書き込みがある作品は、たぶんこのゾーンに収まっているのではないかと勝手に考えている。売れるBLのポイントは恐らくこれだ。
1.恋愛要素が含まれているもの。
2.男×女の仮託ではなく、男×男であること。(ただし男のいずれかはやや女性っぽい受け身)
3.ちゃんと「男」していること。
4.適切なセックス描写が含まれていること(これがないと不満な腐女子のみなさんが……)。
5.魅力的な登場人物設定
特に3番目の設定というか、バランスが作品の出来に決定的に関係する。
もちろん女性が好ましく思う男性像だから、リアルのんけ男の感覚とはズレはある。だがしかし、男である以上「そういう反応はしない」「そういう悩み方はしない」「そういう考え方はしない」という基本ラインはある。そこから外れた、特に一方的に庇護されるだけの「ウケ」が出てくると「なんで普通に男女ものでやらないの?貧乳ドジっ娘メガネと王子様でいいじゃない??」という中途半端な作品になる。それこそ腐女子が愛する「対等な関係性」から大きく逸脱していると思うのだよね。だから「ヅカ過ぎてはダメ」なのだ。そして「ガチ」過ぎると腐女子の皆さんはどん引きする。
ちなみに、男性とのセックスを多数経験済みの某一流大学生(ルックスはほんとにジャニ系だ)に、4つのゾーンの作品をそれぞれ2〜3冊選んで読ませてみた。彼は授業中にスマホで読んだそうだが「どぎついエロより、口説いたり口説かれたり、駆け引きするヤツをもっと読みたい」と言う。彼は富士山ひょうた、日高ショーコ、草間さかえはおもしろいと言う。僕も同意だ。腐男子を含めたボリュームゾーンを狙うなら、マーケティング的にBL BEST ZONEを押さえると良いのではないかと思う。
とりあえず、こんなところで。
BL漫画レビュー:鮫沢伐『群青に染まる』(あおにそまる)
「少女漫画からホモ漫画へ続くグラデーション」について取り上げる!と宣言したのに、素材のデジタル化が進んでいなくて、次回以降に繰り越すことを深くお詫び申し上げます……って誰に謝っているんだか(^^;
一応、おわる『キチク、エンカウント』と宮本佳野『RULES 2nd』が控えているんだが、いずれもデジタル化が進んでいなくて、積ん読状態になってる。
インターミッションじゃないが、『群青に染まる』を軽く流してみる。
数冊のコミックスが出ているようだが、僕は初見。
季節がめぐるたび、
君は大人になって
恋を知る。
他人への興味が薄いと言われていた高校生の矢野爽太郎。
そんな爽太郎を変えたのは、臨時教師の管 理人とのある夏の出来事だった。
ただの教師としか思っていなかった管の「センセイ」ではない表情を目にした瞬間、初めて他人を「知りたい」という衝動に駆られた爽太郎は、今まで感じたことのない気持ちを抱きながら管のもとを訪れーー。
そうやって少年は大人の階段を上るのですな。
僕が新宿二丁目に足を踏み込んだ頃、一応立派に高校生していたけれど、教壇に立つのはおじいちゃんセンセイか、ヒステリックな現国BBAというスタメンで、まあ、センセイに対して甘酸っぱい気持ちを抱いたことはなかったなー。
この爽太郎クンというのが、イマドキ滅多にないほどの素直な大型わんこ系高校生で、なんか甘酸っぱいんだわ。理系の子はすれていないんですかね??
ただまあ、個人的には、作者の語感に対するセンスはイマイチかなあと思う。
例えば人気少女漫画だと、咲坂伊緒の「アオハライド」なんかは凄く語感が良い。確か、アオハライドは青春からイメージする「青」がドライブする、駆け抜けて行くというイメージで造語されたと聞いている。
鮫沢作品だと、例えば群青を「あお」と読ませたり、青春を「きみ」と呼ばせたり、なんだか1960年代とか70年代の青春小説か、日活映画風なんだよな。狙ってダサくしているのならともかく、「青春(きみ)に染まる」なんて、センセイは相当なおじいちゃんなのか??と思ってしまうぞ。だけど、このカットは良い。恋人に顔を触られるのって、とても幸せな状態だし。
1.絵柄
そうだなあ、めちゃめちゃ上手いとも言えないけれど、めちゃめちゃ下手でもない。ときどき良いなあというカットもあったり、今風だったり、一昔前の感じのコマもあったりで、あまり安定していないのかもしれない。
2.ストーリー
高校生と臨時講師の恋。センセイはもともとガチホモだったとして、爽太郎はスルッとこちらの道に入ってしまうのだけど、良いのか?葛藤とか無いのか??
3.エロ度
「わざと煽っては絡め取って、なんの色情も知らないうちに、女の味を知る前に、おまえのこと捕まえときたい」
センセイ、結構策士なのな。
爽太郎(こいびと)の若さに俺も染まってる気がする……ってルビで読み替えを多用するとダサいからやめようよ。
4.まとめ
サイダーのような爽やかなふたり。
大型わんこ系は腹筋がバキッ!!☆/(x_x)割れで麗しいわ。
絵柄 :★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
エロ度 :★★★☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
一応、おわる『キチク、エンカウント』と宮本佳野『RULES 2nd』が控えているんだが、いずれもデジタル化が進んでいなくて、積ん読状態になってる。
インターミッションじゃないが、『群青に染まる』を軽く流してみる。
数冊のコミックスが出ているようだが、僕は初見。
季節がめぐるたび、
君は大人になって
恋を知る。
他人への興味が薄いと言われていた高校生の矢野爽太郎。
そんな爽太郎を変えたのは、臨時教師の管 理人とのある夏の出来事だった。
ただの教師としか思っていなかった管の「センセイ」ではない表情を目にした瞬間、初めて他人を「知りたい」という衝動に駆られた爽太郎は、今まで感じたことのない気持ちを抱きながら管のもとを訪れーー。
そうやって少年は大人の階段を上るのですな。
僕が新宿二丁目に足を踏み込んだ頃、一応立派に高校生していたけれど、教壇に立つのはおじいちゃんセンセイか、ヒステリックな現国BBAというスタメンで、まあ、センセイに対して甘酸っぱい気持ちを抱いたことはなかったなー。
この爽太郎クンというのが、イマドキ滅多にないほどの素直な大型わんこ系高校生で、なんか甘酸っぱいんだわ。理系の子はすれていないんですかね??
ただまあ、個人的には、作者の語感に対するセンスはイマイチかなあと思う。
例えば人気少女漫画だと、咲坂伊緒の「アオハライド」なんかは凄く語感が良い。確か、アオハライドは青春からイメージする「青」がドライブする、駆け抜けて行くというイメージで造語されたと聞いている。
鮫沢作品だと、例えば群青を「あお」と読ませたり、青春を「きみ」と呼ばせたり、なんだか1960年代とか70年代の青春小説か、日活映画風なんだよな。狙ってダサくしているのならともかく、「青春(きみ)に染まる」なんて、センセイは相当なおじいちゃんなのか??と思ってしまうぞ。だけど、このカットは良い。恋人に顔を触られるのって、とても幸せな状態だし。
1.絵柄
そうだなあ、めちゃめちゃ上手いとも言えないけれど、めちゃめちゃ下手でもない。ときどき良いなあというカットもあったり、今風だったり、一昔前の感じのコマもあったりで、あまり安定していないのかもしれない。
2.ストーリー
高校生と臨時講師の恋。センセイはもともとガチホモだったとして、爽太郎はスルッとこちらの道に入ってしまうのだけど、良いのか?葛藤とか無いのか??
3.エロ度
「わざと煽っては絡め取って、なんの色情も知らないうちに、女の味を知る前に、おまえのこと捕まえときたい」
センセイ、結構策士なのな。
爽太郎(こいびと)の若さに俺も染まってる気がする……ってルビで読み替えを多用するとダサいからやめようよ。
4.まとめ
サイダーのような爽やかなふたり。
大型わんこ系は腹筋がバキッ!!☆/(x_x)割れで麗しいわ。
絵柄 :★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
エロ度 :★★★☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
BL漫画レビュー:宝井理人『テンカウント2』
さてと。発売からだいぶ時間の経った宝井理人作品。
amazonでは相変わらず上位にランキングされているので、リリース後も順調に売れている作品なのだろう。
「今日ずっと黒瀬くんに触られることばっかり想像してました」
心を預けはじめていた黒瀬から、突然カウンセリングの終了を告げられた城谷。
ショックで引きこもる彼のもとに、再び黒瀬から呼び出しのメールが届くー。
黒瀬の隠された胸の裡を知り、城谷は……?
無愛想なカウンセラーと潔癖症の社長秘書、
二人の関係が加速する、
急展開の第2巻。
いい作品だと思うよ。
だけど表紙のインパクトが凄すぎて、過小評価されているような気もする。こんなポスターを店内でつるされた日にゃ、腐女子はこぞって飛びつくだろ。ねこにマタタビみたいなもんだよ。こういう細マッチョな肉体って、女子好みなんだろう。某神保町の大型書店ででかいパネルを見たときは、やべーっ俺も買わなきゃ!って思ったさー。
は、さておき。
第1巻ではほとんど進展のなかった、黒瀬と城谷。
第2巻ではぶっちゃけ城谷をひんむいて、乳首舐めて、ザーメンぶっかけるところまで進展する。ちょっとWebでは紹介しづらいので、興味のある人は買って読んで欲しい。
で、その前段の部分。
自分のことを好きだという黒瀬にドキドキする城谷。
このカウンセラーはちょっと酷くて、患者が慣れてきたところで突き放したわけで、途方に暮れた城谷に再度手をさしのべる。狙ったストーリーじゃないのだろうけど、これってDVとかSMの「堕として上げる」みたいな効果があるわけで、僕はあまり感心できなかった。あらすじも実は巧妙に書かれていて、城谷は心を開いたのじゃなくて、心を「預けて」しまっている。心は誰のものなのか? 城谷の心は城谷のものではないのか? 預けてしまえば、ある意味黒瀬の支配を受け入れたとも読める。やや危険な橋を渡っているなあと僕は感じているのだが。
誰かも言っていたことだが、現在の黒瀬と城谷の関係は、傷ついた猛禽類の雛を手懐けようとしている人の姿にも見える。男性を振り回したい系の腐女子にはたまらん設定だが、そういう流れで果たして良いのか。例えば第3巻で黒瀬と城谷の関係がイーブンのところに戻るほどの過去のトラウマが両者から吹き出してくるのか?どちらにせよ、恋愛のバランスシートは城谷の負債が大きすぎる。
今のところ僕がテンカウントを評価している点は、ギリギリ少女漫画側に落ちていないこと。次回のBL書評で取り上げるつもりだが、少女漫画からホモ漫画へ続くグラデーションのどこかに、少女漫画とBLの境目がある。もちろんBLとホモ漫画のあいだにも境界線があって、そのあいだのレンジに上手く納まらないとBLではない。
テンカウントは、いまのところ城谷が黒瀬に依存し、黒瀬が城谷を暴くストーリーが進行しているが、城谷は今のところ「オンナ」に堕ちず、ちゃんと男性している。そこを僕は評価している。
まあなんにせよ、美青年をひんむいて、服の下に隠された肉体と秘密を暴きたいという欲望は分かりますけど。
1.絵柄
安定の宝井スタイル。イマドキのイケメン二人。ホモくさくないし、BLにありがちな馬面でもなし。今後の売れ筋の画風はしばらくこんな感じなのだろう。
2.ストーリー
第1巻からいろいろと進展した二人。手扱きされて服の中でイカされて、最悪の体験をしたのに食事の呼び出しに応じてしまう城谷。「俺は何度も振り回されて、何度も不愉快な思いをさせられてるはずなのに」「離れてしまえばまた前と同じ日常に戻れるのに」「なぜかまたあなたに会いに来てしまうんです……何でですかね?」こういうセリフを作れる作家はうめえなあ~と思う。
3.エロ度
「俺に触られるのは嫌ですか?」
「い、嫌です」
「落ち着かなくて、き、気持ち悪いし逃げ出したくなる。なのに俺、今日ずっと黒瀬くんに触られることばっかり想像していました」
脱がすと腹筋割れてる城谷はちょっと意外だった。フィットネスクラブに通っているとかいう設定ではないだろうに。
4.まとめ
第1巻はマスク姿、第2巻はセミヌード、第3巻は2人の絡みか??と表紙が楽しみかも。
絵柄 :★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
エロ度 :★★★☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
amazonでは相変わらず上位にランキングされているので、リリース後も順調に売れている作品なのだろう。
「今日ずっと黒瀬くんに触られることばっかり想像してました」
心を預けはじめていた黒瀬から、突然カウンセリングの終了を告げられた城谷。
ショックで引きこもる彼のもとに、再び黒瀬から呼び出しのメールが届くー。
黒瀬の隠された胸の裡を知り、城谷は……?
無愛想なカウンセラーと潔癖症の社長秘書、
二人の関係が加速する、
急展開の第2巻。
いい作品だと思うよ。
だけど表紙のインパクトが凄すぎて、過小評価されているような気もする。こんなポスターを店内でつるされた日にゃ、腐女子はこぞって飛びつくだろ。ねこにマタタビみたいなもんだよ。こういう細マッチョな肉体って、女子好みなんだろう。某神保町の大型書店ででかいパネルを見たときは、やべーっ俺も買わなきゃ!って思ったさー。
は、さておき。
第1巻ではほとんど進展のなかった、黒瀬と城谷。
第2巻ではぶっちゃけ城谷をひんむいて、乳首舐めて、ザーメンぶっかけるところまで進展する。ちょっとWebでは紹介しづらいので、興味のある人は買って読んで欲しい。
で、その前段の部分。
自分のことを好きだという黒瀬にドキドキする城谷。
このカウンセラーはちょっと酷くて、患者が慣れてきたところで突き放したわけで、途方に暮れた城谷に再度手をさしのべる。狙ったストーリーじゃないのだろうけど、これってDVとかSMの「堕として上げる」みたいな効果があるわけで、僕はあまり感心できなかった。あらすじも実は巧妙に書かれていて、城谷は心を開いたのじゃなくて、心を「預けて」しまっている。心は誰のものなのか? 城谷の心は城谷のものではないのか? 預けてしまえば、ある意味黒瀬の支配を受け入れたとも読める。やや危険な橋を渡っているなあと僕は感じているのだが。
誰かも言っていたことだが、現在の黒瀬と城谷の関係は、傷ついた猛禽類の雛を手懐けようとしている人の姿にも見える。男性を振り回したい系の腐女子にはたまらん設定だが、そういう流れで果たして良いのか。例えば第3巻で黒瀬と城谷の関係がイーブンのところに戻るほどの過去のトラウマが両者から吹き出してくるのか?どちらにせよ、恋愛のバランスシートは城谷の負債が大きすぎる。
今のところ僕がテンカウントを評価している点は、ギリギリ少女漫画側に落ちていないこと。次回のBL書評で取り上げるつもりだが、少女漫画からホモ漫画へ続くグラデーションのどこかに、少女漫画とBLの境目がある。もちろんBLとホモ漫画のあいだにも境界線があって、そのあいだのレンジに上手く納まらないとBLではない。
テンカウントは、いまのところ城谷が黒瀬に依存し、黒瀬が城谷を暴くストーリーが進行しているが、城谷は今のところ「オンナ」に堕ちず、ちゃんと男性している。そこを僕は評価している。
まあなんにせよ、美青年をひんむいて、服の下に隠された肉体と秘密を暴きたいという欲望は分かりますけど。
1.絵柄
安定の宝井スタイル。イマドキのイケメン二人。ホモくさくないし、BLにありがちな馬面でもなし。今後の売れ筋の画風はしばらくこんな感じなのだろう。
2.ストーリー
第1巻からいろいろと進展した二人。手扱きされて服の中でイカされて、最悪の体験をしたのに食事の呼び出しに応じてしまう城谷。「俺は何度も振り回されて、何度も不愉快な思いをさせられてるはずなのに」「離れてしまえばまた前と同じ日常に戻れるのに」「なぜかまたあなたに会いに来てしまうんです……何でですかね?」こういうセリフを作れる作家はうめえなあ~と思う。
3.エロ度
「俺に触られるのは嫌ですか?」
「い、嫌です」
「落ち着かなくて、き、気持ち悪いし逃げ出したくなる。なのに俺、今日ずっと黒瀬くんに触られることばっかり想像していました」
脱がすと腹筋割れてる城谷はちょっと意外だった。フィットネスクラブに通っているとかいう設定ではないだろうに。
4.まとめ
第1巻はマスク姿、第2巻はセミヌード、第3巻は2人の絡みか??と表紙が楽しみかも。
絵柄 :★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
エロ度 :★★★☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
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