風邪が流行ってますね。

風邪がはやってますね〜。
僕も隣のデスクの人が使っている扇風機の風が当たっているうちに喉が痛くなり、風邪引いちゃいました。
もともと肩を出して寝るだけで風邪を引くひ弱さなので、しょうがないなあと苦笑してます。

今年の1月、脳挫傷で入院した父親が退院してから、老いが進んだなあと思わない日はないです。
一層頑固になって感情のコントロールができなくなり、判断力が落ち、軽く鬱なのかも。

今週の初め、新しく処方された目眩防止の薬に副作用が出ていると言う。
副作用が出たなら服用止めろ、医者に相談しろと言っておいたんですけどね。
薬剤師のくせして副作用の出た薬を再度服用して、尿が出なくなったと。

今日は病院が診察している日なので、クルマを回すために出発準備を整えてリビングに来たら姿がない。一人で家を飛び出していったんだと。目眩するわ、段差がよくわからなくなって足下がおぼつかないヨボヨボのジジイがなにしとんねん!?と、慌ててクルマで追いかけるはめに。

わずか10分を待つことができないんだね。
病院に行き着く前に転んで骨折したり、クルマに撥ねられたりというリスクを判断できないんだね。

親の老いを直視するのはつらいけど、誰にでもあることと受け止めようとしてます。

入院するために上京してきた祖父が、どうしても田舎に帰ると病室を抜け出した事件がありました。
足腰の弱った老人が遠くに行けるはずもなく、病院のロビーで座り込んでいるところを発見され、ふたたび病室に連れ戻されたんですが。祖父の持っていた鞄を開いてみると、新聞紙に包まれたポマードとヘアトニックがごろりと出てきた。「財布も持たずにどうするつもりだったんだろうねぇ」と周囲はあきれかえったけれど、外出するときは使用人か妻にすべて支度させていた旦那さんはそんなものかと、僕は密かに刮目したんですが。

失敗であることを知るためにプロトタイプを作る。

晴れ。27.7℃/19.8℃/54%

梅雨が近づいているせいか、蒸し暑い大気に悩まされる日が続いてる。
駅まで歩くだけで軽く汗ばんでしまうし。

ここしばらくは、元同僚と飲み会、彼氏との食事以外は、わりかしまじめに帰宅してMacBook Proに向かってごちゃごちゃコード書きに挑戦する日々。本職のプログラマーだったら2時間仕事なんだろうなあと思いつつ、参考書とネットを頼りにトライ&エラーを続けてます。

昨日、データベースへのデータ格納に成功したのだけれど、成功してわかった「このUIは生産性が低すぎて実用にならない」という事実。実際に動かしてみて初めてわかる、というか、初めて納得できて、じゃあ次はどうやって改良するかを考えることができるようになる。それだけでもプロトタイプ作りに苦労した甲斐があったというもの。

で、新しいUIを考えてるうちに、悩んでいたナンバリングの解決方法が見つかったり。
まあ、人は悩めよということかな。

そういえば、取材に同席していて、全く関係ない人の口から、僕が10年以上前に辞めた会社が、近々本社移転をすることになったと聞いた。僕が在籍していた頃は、フロア内移動を含め一年に一度は引っ越ししていたもんだったが、最後に引っ越ししてから13、4年は移転はなかった。というか、あの会社はあそこから移動できなくなったんだろうな〜とか思っていたんだが。こうやって懐かしい元上司や、同僚たちの記憶も、さらに遠のいていくんだな。

BL漫画レビュー:草間さかえ『マッチ売り』『やぎさん郵便』

僕にとって長く忘れられていた草間さかえ作品。
ふたたび手に取ってみると、なんというおもしろさ。味わい深さか。
なんだろう、たぶん昔読んだ「肉食獣のテーブルマナー」あたりと相性が悪くて、そのあと食わず嫌いしていたのだと思う。

返ってきた本のページにまぎれていた恋文。
宛名があるはずの1枚目は無い。
文末の署名は本を貸した友人の名。
その友人は急に東京を去るという。
それは渡せなかった手紙の所為か。
トンネルの向かいには闇のマッチ売り花城青司が立つ。
煙草を吸うため花城から燐寸を貰い待ちぼうけのいきさつを話す。
「何一つお前のせいじゃねえよ」とお人好しの廣瀬に惹かれはじめた花城はー。

恋文で人生を狂わされた男たちが絡み合う人間関係と感情の中で選ぶ運命の相手とは。

不思議な作風のBLコミックだ。
時代設定は敗戦から何年か経った後の東京。
なんだろう、隠微さ、官能、直情、静謐、優しさ、そしてまったくの日常、それらが幻想の昭和となって僕たちの前に立ち現れてくる。

いまではほとんど廃れている「はず」だけど、東京の各所に同性愛者たちが集まってくる発展場があった。古い昭和の時代だと、「男娼の森」と呼ばれた上野公園、外専向けの日比谷公園、そして都内最大級の発展場「権田原」なんかが有名だった。例えば三島由紀夫の「仮面の告白」に軽く描写されているけれど、男が男をナンパする、あるいは男を買うような場所が街の中にいくつもあったのだ。ビルの影で、木立の中で、同性愛者たちの吐息が絡み合う隠微な空間は、いまも存在している。


マッチ売りの花城青司が立ちんぼをしていたトンネルは、いったいどこにあったのだろうか。戦争での被弾が原因で勃起できなくなった男に身体をまさぐられている……強烈なファンタジーでありながら、でも5、60年前には、たぶん実際に存在していても不思議じゃない。「マッチ売り」の主人公花岡青司と廣瀬清高のカップルは、夜になると男に身体を売ってる花岡と、まっさらないいとこのお坊ちゃん廣瀬の恋愛物語。トンネルに立つ男娼という刺激的な設定のわりに、実はあまりドロドロしていない。この物語は、もう一組のカップル澤陣一郎と有原岑生の方が味わい深い。

僕は有原岑生がこの作品の主人公じゃないかと思っていたくらいだ。
手紙の宛名廣瀬清高の明るい力強さに比べ、有原岑生のうつむき加減の柔らかさ、色っぽい黒子、着物に深く隠されたしなやかな肉体。しかし、ややSの気がある澤に組み敷かれて激しいセックスに巻き込まれる有原の身体には、実は前の男に暴行されて出来た浅い傷がいくつもある。この青年はいったいどんな体験をしてきたのだろう。

花岡・廣瀬カップルに比べて、有原岑生を取り巻く描写は、むしろBL的常識からは例外的なほど贅沢に描かれている。まるで三島由紀夫の小説のようだ。

雪降る東京。
この街のどこかにある連れ込み旅館。
ひとりで目覚めた朝。
身体にいくつも刻まれた情事の痕。

着物をまとい、連れ込み宿の女将を探す有原。
人影のない部屋で湯気を立てている薬罐。
細い格子の向こうから雪をかく音。
老婆からシャベルを受け取って、雪をどけた後「東京の雪は重いなあ」と呟く有原。
いい子なんだよ。
読者はもう彼のことを好きになっている。

他のページでも描写されている有原岑生の内気、直情、素直さ、流されやすさ、行き場を失った宙ぶらり感、エロい黒子、そして身体に刻みつけた官能。いずれもが澤を煽り、そして読者の目を惹き付けてやまない。



草間さかえは、恋愛と情事の間の間合いが物語に奥行きを作り、読者を登場人物に感情移入させることを知り抜いているようだ。

1.絵柄
さっぱりとした絵柄。登場人物たちが脱ぐと、わりと筋肉質できれいなボディライン。背景を省いた独特の作風は好き嫌いが分かれるところかな。

2.ストーリー
敗戦後の東京が舞台のファンタジー。「マッチ売り」カップルより、「やぎさん郵便」カップルの方が数段官能的だと思う。まだ解き明かされていない秘密がいくつかあるようで、完結編第3巻が待ち遠しい。

3.エロ度
わりとガッツリとエロイ。

4.まとめ
草間さかえを再発見した、僕にとっては掘り出し物の作品。文学っぽいBLが好きな人にはぜひオススメしたいと思う。

絵柄 :★★★★☆
ストーリー:★★★★★
エロ度 :★★★☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

日々、時間はかっ飛んで行きますね。

晴れ。27.3℃/20.0℃/57%

やたら爽やかな週末を満喫していたら、もう日が暮れてしまった。
先週は色々とバタバタしていてBlog更新もままならない。

来日中の彼氏と電話したり。
元同僚たちと月一定例の飲み会で酔っ払っていたり。
仕事の調べ物で外出してたり。

相変わらず執念深くRuby on Railsをいじくっていたり。
Railsはgitでバージョン管理までし始めたよ。
この話はいずれまた。

気を取られていると、あっという間に時間がかっ飛んで行きますね。

そういえば、先週はやたら電車が遅延しまくっていたけれど、こんな事件もあったとは知らず。

日韓対立の原因の一つは安倍首相なのかもしれない。

このブログにたまに登場する朝鮮の反日問題。
いま、某所で歴史的な議論が行われていて、僕も「なるほど~」と思わされたことが多々あった。市井の人の声は、なかなかおもしろい。時間があったらぜひ読んでみたらいいと思う。

カイカイに降臨した韓国人、反日感情の本質について語る
http://blog.livedoor.jp/kaikaihanno/archives/38924483.html

韓国人が直接語る、日韓をさえぎる溝とその本質
http://blog.livedoor.jp/kaikaihanno/archives/38960404.html

密かにベストセラーになっているシンシアリー氏の「恥韓論」と似た部分も多少ある。シンシアリー氏の方が、まだオブラートに包まれている気がするけど。

僕も韓国人の言い分に意義を唱えたいこともあるけれど、いま一部から問題視されている「嫌韓」は、少なくとも安倍首相が間違ったシグナルを日本人に出していることが原因の一つのように思った。「同じ価値観を共有する」という例のフレーズだ。

近年だと例の李明博の天皇陛下不敬事件から始まって、キチガイ韓国マスコミの言説、慰安婦少女像、日本海呼称騒動、そして先月のセウォル号事故を巡る騒動を眺めていて、「こいつらのいったいどこが同じ価値観を共有してるのよ?」と首をかしげる日本人続出なのが現状。

同じ価値観というと、例えば親子とか兄弟のようなきわめて親しい関係でしか成立しない。ところがどう考えたって真逆に近い日韓の価値観。たぶん、地球の裏側で暮らしている人たちよりも、遠い倫理観、価値観、社会システム。そのどこが同じなのか。
一日本人の感覚からすれば「同じ価値観の国」とトップが言っていて、しかも揉めに揉めている両国。「同じ」と言う以上、必然的にどちらが正しいのか白黒決着つけようぜ!となってしまうだろうと考える。「現実的に両国は相当に異なる価値観と歴史観を持っていて、共通なのは普通選挙に基づく民主主義を採用している国である」と言わないと。嘘は叩きつぶさなきゃならないけれど、考え方の異なるものが並立しているのは、それはそれでかまわない。

安倍首相は「日韓は同じ価値観を共有する国」という誤ったシグナルを発するのは止めるべきだと思います。それが支那へ傾倒する韓国を海洋国家側へ引き戻すための政治メッセージであっても、両国民にとってはストレスになるだけじゃないでしょうか。

遠隔操作ウイルス事件の真犯人がわかったところで。

晩ご飯はカフェで簡単に済まそうと思っていた。
行きつけのカフェが満席で、今夜はPRONTOに入店。
そしたらバータイムなんだよねぇ〜、白ワインとモッツァレラチーズのカプレーゼ、そしてつるし燻りベーコンを頼んでMacのキーを叩いている。今夜の食事はこれで終わり。

昨日、片山被告……遠隔操作ウイルス事件の真犯人だったことが判明して、同僚がえらく興奮していた。僕と言えば、警察が誤認逮捕していたことわかって捜査がグッダグダになっていた頃から、この事件のことはすっかり忘れていた。というか正直なところ、ちょっとでもITの世界に関わっている人間ならば、迷宮に入り込んでしまったこの事件についてやたらな発言はできなかった。Symantec幹部が「アンチウイルスソフトは死んだ。半分以上のウイルス攻撃を察知できない」と発言しているくらいで、正直なところ、標的型攻撃とか、水飲み場攻撃なんて仕掛けられた日にゃ、悪意のある犯罪者から身を守るのはきわめて難しい。片山被告は遠隔操作ウイルスをばらまいた動機を「やってみたら、簡単に誤認逮捕をさせることができた」と語っているそうだけど、本気でターゲットを絞ってウイルスを仕掛けてくる犯罪者に対して、アンチウイルスソフトはあまり役に立たない。少なくともパターンファイルで防ぐことは難しい。振る舞い検知でもどこまで対応できるのやら。。。

そんなわけで、片山被告のことはすっかり忘れていたのだ。
ネット上で彼を「ゆうちゃん」と呼んで擁護している人たちがいるらしいことは認識していたけれど。

今日の昼休み、弁当を食べながら事件について改めて読み返していたら、なんだよ、彼を擁護しているのはサヨクばっかりじゃないか。権力に刃向かえるならどんなネタにも食らいつくド左翼たち、その連中が真犯人が片山君だったことがわかって右往左往。見苦しい言い訳を巻き散らかしてる。


ネットスラング「放射脳」は知っていたけれど、「左翼顔」って言葉があることを初めて知った。
性格のねじ曲がったみっともねー顔が並んでいるなあ。

ウチでは「朝鮮人とサヨクには関わってはならない」ってのが、曾婆ちゃんが生きていた頃からの家訓なんだ。
特にサヨクと関わるってのは……服に火がついてワタワタしているときにガソリン被るようなもんで、ヤツらは自分の主義・行動のためにはなんでも利用する連中。便利に使われて放り出されて終わり。今回の事件だって、サヨクの連中は悪態つきながらただいま全力で片山君から離れて行ってるじゃない。そういう連中だよ。

最近のコンピュータウイルスは、最初にちっちゃなダウンローダーが侵入し、徐々にパーツを引っ張り込みながら成長するタイプのものまで現れているからタチが悪い。特定のウイルスが大流行!というよりは、カスタムメイドのものが送り込まれてくるのだから対策が難しい。こんな時代では、片山君が冤罪だなんて簡単には言えないのだよ。

最後になるけど。

『息子からの犯行告白に対し、「私は分かっていた」という旨を告げた母親。三度にわたって裏切った片山被告の“罪”は重い。』

「片山被告の際立つマザコンぶり」という記事からだけど、なんというか、事件を起こした人物を気持ち悪いものに仕立て上げ、モンスターのように扱うメディアの姿勢は、差別だと思う。「異形」の者を「世間」から切り離しちゃえば楽だろうけど、それって真摯に事件と向き合おうとする姿勢のない、単なるやっつけ仕事だろう。「……罪は重い」こういう紋切り型の口調で「うまく仕舞った」と思っている記者とメディアのレベルの低さには、ため息が出る。

彼のお母さんは、本当にお気の毒。
そして、ダメな子でも見捨てない母親って、偉大だよなあ。。。。

気が抜けた。

晴れ。25.7℃/17.4℃/50%

ゴールデンウィークが終わった後、イベント運営と、ちょっとヘビーな社内報告会の資料作りのために振り回されていた。イベント前日に彼氏が来日していたけれど、申し訳ないけれど頭の中は翌日の段取りでかなり一杯一杯で、受け答えもどこか上の空だったように思われたかもしれない。

そのイベントも先週金曜日には終わり、そして社内報告会もペテンのようなプレゼンテーションで華麗に乗り切って、肩の荷が下りた状態。イリュージョンのように良いことをものすごく大きく、ペテンにならない範囲で微妙な事実は限りなく小さく説明しつつ。ばれても怒られない程度に強弱をつけたってことで。この報告会は、実は先月末から不眠になるほどプレッシャーだったので、まあほっとしたな。

気が抜けてしまって、ふと東日本大震災の頃のことを思い出して、当時のことをWebで眺めてた。
いずれあの時のことを書いてみたいと思ってる。

BL漫画レビュー:宝井理人『テンカウント』

美人系キャラクター造形に定評ある宝井理人作品。
「セブンデイズ」「花のみぞ知る」シリーズ、「花のみやこで」いずれもがベストセラー上位に長くランクインされていたことからも、人気度合いがうかがえますね。

「黒瀬くんといると、少しだけ普通の人になったみたいに錯覚する」

潔癖症の社長秘書・城谷は
偶然出会ったカウンセラーの黒瀬から、
潔癖症を克服するための
個人的なカウンセリングを受けることになる。
10項目を1つずつクリアする
療法を進めるうち、
次第に黒瀬に惹かれていく城谷だが……?

無愛想なカウンセラーと
潔癖症の社長秘書、
センシティヴな恋のセラピー。


「潔癖症」に苦しんでいる人がいる以上、やたらなことは言えないけれど、これはJUNEの匂いのする懐かしい系の作品。と僕は決めつけているけれど、それはかつて故中島梓(=栗本薫)がトラウマが原因で「人間の顔が野菜や果物にしか見えない」という主人公の作品を絶賛していたことを思い出させるからだ。その作品のあらすじを引用してみる。

高校二年の立野宇宙(たつの・たかおき)は、人間嫌いで孤独を何よりも愛している。理由は簡単、人の顔が人に見えないからだ。小学生のときに負ったトラウマで、みんなの顔が野菜や果物に見える。そんな宇宙に好意を持ち、友達になりたいと歩み寄ってきたのは、同級生の千葉くん。だが宇宙には、彼の顔がジャガイモにしか見えないのだった……。
表題作はJUNE小説の代表的な作品のひとつ。紙書籍での刊行時には、中島梓・小説道場主より、「最初にこの作品を読んだとき『これがJUNEなんだ』と思いました。この暗さ、この内向、このたよりなさ、この浮遊感。さよう、『これがJUNEだ』と思う気持ちは、いまもまったく変わりません。」との推薦文が寄せられた。
『野菜畑で会うならば 』 佐々木禎子


この小説のレビューにはこんな秀逸なものがあります。『十代のころは「他人と違うこと」「自分だけがはずれて、浮きあがっていること」がとてもおそろしく、それでいて心のどこかでは自分だけが違っていたいという思いを抱えている人が多いのではないでしょうか。表題作の主人公にとって、その相反した思いはとても顕著に、他人が野菜や果物に見えるというかたちで表れているのですが、物語の途中で彼はそのからくりに気づいてしまいます。野菜と果物の国にある日やってきた人間の顔を持つ少年の、その視線が自分を避けることを知って主人公ははじめて、自分がいかに「どこにでもいる、大勢のうちの独り」であったかを知り、かといって一足飛びに成長することもできず、ほんとうの混乱を知り、ほんとうに狂うことができるようになります。』

ざっくり言えば、この現象は思春期特有のナルシズムとも言えるだろうし、いまだったら厨二病をこじらせやがってって流されて終わりだろう。だけど前世紀の終わりのころ、親子関係、周囲との人間関係を上手く構築できない(主として)女性たちが、こういうテーマで小説を執筆して投稿していた時代があったのだ。

自分は特別飛び抜けた存在じゃない。
大勢の中のひとり。
だけど愛されていないわけじゃない。
誰かを愛しちゃいけない存在でもない。

傷ついたり、想いが受け入れられたり、紆余曲折があって「世界」と和解すること、現実を受け入れて一歩前へ歩み出す、少しだけオトナになることがJUNEの卒業だった。卒業するのは作中の登場人物たちであり、現実の執筆者であり、そして読者たち全員だった。

前振りが長くなったね。
精神医学、心理学での「潔癖症」の正しい分析とは別に、JUNEの世界を見てきた僕には、主人公「城谷」の行動は、世界を受け入れられないで苦しんでいる人の1つの行動現象なんだろうなと思ってる。


最初のモノローグ「この世にあるものは全て汚い」は「世界」に対する拒絶だし、逆に「自分は特別な存在」という認識の裏返しでもある。続くモノローグを読み解けば、潔癖症で苦しいけれど、世界との接触を最低限にすることで生きて行くことは出来る、すごく孤独でさみしいけれど。

 城谷は苦しんでいる。
彼が子供の頃、大人と手をつなぐことは嫌なことではなかった。
トラウマになったのは、たぶんその大人との人間関係が破壊されたからだろう。
また、彼は潔癖症が故に、交通事故の現場で、事故に遭った彼が敬愛する社長に手をさしのべることを躊躇した自分に傷ついている。また、愛する人、敬愛する人と触れあえないことに密かに苦しんでいる。社長から直接触れないように配慮されて手渡された手帖をアルコール消毒している時に、城谷は自己嫌悪に陥っている。

偶然知り合ったカウンセラー黒瀬と暴露療法を始めることで、城谷は「このくらいなら僕も出来るんだ」と自信を持てるようになる。


人生の穴にはまり込んでしまったとき、伴走者がいてくれることは心強い。
城谷にとって、当面の目標は「普通の人になる」ことだった。
「一歩外に出ると不快なことだらけだ」と手を洗い続けている城谷が、黒瀬のサポートを受けて少しずつ「世界」を理解し、「世界」と和解して行くのだろう。

「黒瀬くんといると、少しだけ普通の人になったみたいに錯覚する」というセリフは、城谷が「人から人間という存在に変わってゆく未来」を感じさせる。

1.絵柄
とても繊細で美しい。わりと王道BL絵柄なんだけど、今風の繊細さを兼ね備えている。古い時代からBLを眺めている人間には、妙な懐かしさ、安定感を感じたりもする。

2.ストーリー
すでに語り尽くしたとおり。潔癖症の社長秘書城谷と、カウンセラー黒瀬の物語。流れ的には世界との和解と、恋の成就が実現するのだろう。なんとなく城谷の潔癖症克服と恋愛成就の間にタイムラグがあって、城谷が苦しむ展開があるんだろうな。

1巻の最後で「俺だけが、また0に戻る」というモノローグがある。
城谷が黒瀬に恋しているという以上に、人とのつながりがなくなってしまえば0になってしまうという本質的なことに苦しむ段階に、城谷が成長できたということなんだろうと僕は考えている。もっとも黒瀬も人間関係に難ありって感じもするが。

3.エロ度
第一巻は表紙の城谷のヘソチラ見せだけ。エロはなし。

4.まとめ
今後の展開に期待が持てます。第2巻発売が楽しみ。

絵柄 :★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エロ度 :☆☆☆☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

たまに美形のお客さんが来ると楽しい。

今日は某中央官庁の官僚がヒアリングに来社したんだけど、すごかった。
いや、俳優かモデルで稼げるんじゃない?って感じの美形。
アジア人の括りで言えば、とても端正な中華系美青年。
GainerモデルのKenを、もっと甘ったるく愛嬌を加えて端正に仕上げた感じ。

これでキャリアですか。
天は3物も4物も惜しみなく与える対象がいるんだな~と思ったさ。

惜しむらくは薬指に結婚指輪が。
奥さんは毎日惚れ惚れとしているにちがいない。

たまにこんな来客があると楽しい。
広告代理店の営業とか飽きたわ。

トモダチコレクションで任天堂は謝罪すべきじゃない。

いや、なんというか。
僕は最近の世界的「謝罪」ファッショな空気が、とても気持ち悪く思ってます。
昨日のサンデル教授の番組で、ナショナリズムは危険だ、気持ち悪いという発言がありましたけれど、世界を善と悪の二元に塗り分けて一方が相手側に謝罪を強要するような風潮は、それこそ自由を損なう危険性があるんじゃないかと。

僕は任天堂が「謝罪」する必要はないと感じてました。
同性愛者の一人として言いますが、ゲーム設定上に同性愛がないことは、別に差別でも偏見でもない。それは任天堂の考える世界観であって、その世界観と自分のそりが合わなければゲームカートリッジを投げ捨てればいいこと。「仕方ない」と諦めてもいいレベルの話。こんなどうでもいいことに熱くなってどうするんだ??
ゲームの中に同性愛の要素が入っていないと騒ぎ立てて「時代と逆行している」と報道したアメリカのメディアも、どうかしていると僕は思う。何でも平等主義は、いずれ作り手の自由を縛り、それこそ息苦しい世界を現出させる。てか、ゲームの中に同性愛を持ち込んでイチャコラしてる暇があったら、とっとと発展場かSNSでも使って彼氏作れよ。

差別と偏見はデリケートな問題だけど、一方で同性愛者が人権を錦の御旗にモンスタークレーマーになっているのだとしたら、それは危険なこと。別に任天堂は法律を破ったわけでもなく。同性愛が罪となる文化圏もあるわけだし、一部の主張で軸がぶれるのはかえって良くない。たとえばさ、アメリカでは合法化された大麻をゲームの中に持ち込むべきだ!という主張に対して、世の人はいったいどういう反応を示すのだろうか。

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任天堂が謝罪 同性婚できない設定のゲームで
2014.5.11 14:48 [ゲーム]

 任天堂は9日、人間型キャラクターが架空の生活を楽しむ人気ゲーム「トモダチコレクション 新生活」(欧米版は「トモダチライフ」)で同性婚ができない設定になっていることに対し謝罪するコメントを出した。

 ゲームは欧米で6月に発売される予定。米アリゾナ州の同性愛者の男性が、設定を変えるよう任天堂に要請していた。

 任天堂は「残念ながらこのゲームの設定を変えることは不可能で(出荷後の)修正もできない」とし「多くの人を失望させたことを謝罪します」と述べた。

 次のバージョンを作成する際は利用者の要望に対応できるよう努力するとしている。(共同)

出典:MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140511/its14051114480001-n1.htm

サンデル教授が「慰安婦」問題を捌けるのかねぇ……

前にも書いたけれど、実は数日前からいろいろと体調不良。
一昨日からは口腔にも違和感を感じていて、今日、予約を無理矢理ねじ込んで、歯医者で診察してもらった。まーた歯根治療するんだって。というか、今年は歯医者に行っていない月はないんじゃないか???

それから、つきまとって離れない頭痛。
軽く身体を動かせば血流も良くなって症状も改善するかなと思い、フィットネスクラブで汗を流してきたけれどダメだなあ。眠気は来ているので、今晩しっかり眠れば改善するかもしれないと一縷の望みをかけてる。

で、フィットネスクラブでカロリーを消費してきたのに、駅前のロッテリアが「絶品チーズバーガー お値段そのままでパティ3枚重ね」なんてキャンペーンをやっていたんでつい……。バカだよねぇ、フィットネスクラブの運動量が完全に無駄になってるし。



さすがにガッツリ肉を食ったという印象。

今夜、NHKが ハーバート大学のマイケル・サンデル教授を呼んで「慰安婦問題」を取り上げるらしいので、とにかく見ないと。僕は彼の著作『これから正義の話をしよう~生き延びるための哲学~JUSTICE』を読んだけれど、なんかうさんくさかった。そもそも「正義」って下手すりゃ人の数だけあるものを、きれいに一刀両断するのは偽善の臭いがする。その正義はサンデル流、あるいはアメリカ流の正義感だろ?と終始感じていた。

「慰安婦」については、日中韓で前提となる歴史認識がちがっている。どの歴史認識が歴史的事実に近いのか?という検証抜きでこの問題を取り上げたら、ただのディベートゲームになってしまう。その地雷をNHKとサンデル教授が踏み抜いてみせるのか!?開始前から欺瞞の臭いがぷんぷんする番組は、あと20分後。

BL漫画レビュー:大槻ミゥ『愛しいカラダ』

たぶん、絵柄のわりにコアな読者を抱えているにちがいない、大槻ミゥ作品から。

仕事も出来て、女子にもモテる
イケメンリーマンの直史(なおふみ)には、重大な秘密がある…
それは、体毛が異常に薄いこと。
つるつるパイパンがコンプレックスで
特定の彼女も作れず
童貞をこじらせる日々…
だが、学生時代からの
親友・岳(がく)に秘密がバレてしまう!
しかもあろうことか岳は
「俺、ゲイでお前が好きなんだ」と爆弾発言をーー!!?


いや、なんというか。orz
コミックの帯からして、強烈な現実肯定のチカラヅヨサがまぶしい。

パイパンでもいいじゃん
 どんなお前でも
 しいよ。」


あーあーあー、カフェオレライターさんじゃなくても眼がチカチカするわ~。

大槻ミゥ作品って、そのやわらかい絵柄のわりにエロエロな技を繰り出してくる作家ってイメージがある。年の差、体格差とかが得意。本作も前半はパイパンカップル、後半はガタイの良いいかつい系男子受けという、マニアックな腐女子向けの詰め合わせ。僕はどちらも好きだが。

まあ、ゲイもコンプレックスと言えばコンプレックスの元だけど、パイパンコンプレックスと等価交換(?)できるほどのコンプレックスなのかな?と考えたら、ちょっと笑えた。
そのコンプレックス(?)については、別途室井理人の「テンカウント」で書こうと思っているのでここでは割愛するけれど。

カラダのコンプレックスって、それだけでも深いテーマなわけだけど、ゲイの世界において体毛が薄くて悩んでいる人っているだろうか??? ハゲで悩む人はいっぱいいるが。以前、体毛の濃い人たちが「オオカミ系」というジャンル作って流行らせようとしたけれど、結局頓挫したし。少なくともカルヴァンクライン・キャンペーン以来、ゲイの世界では「つるつる・すべすべ・体毛薄い」がメジャーを占めているように僕は感じてます。だから直史くんはゲイの世界では、むしろ価値ある側にいる人。


このページ見て、飲んでるコーヒーを吹いたよ。
まぶしい、まぶしすぎるわ~。
ネットでネタにされているマンガ「変われるよ、現に僕は変われた。○○○会に入って僕は変われたんだ」並の強烈なインパクトにクラクラするわ~。

1.絵柄
ホモマンガ好きの人には向いていない。少女マンガ好きの人には好まれる絵柄。キャラクターデザインはふわっとした若手リーマンや、美容師、アパレルにいそうな男の子って感じで僕は好きだな。まあ、前半のパイパンくんと、後半のいかちー系くんの顔が同じじゃないか!というツッコミは入れておきたい。

2.ストーリー
あらすじに書いたとおり。それ以上でもそれ以下でもなし。後半のラヴァーズファンデーションは、ケツの使えないウケの子が苦悩する話。あれは感じる人と、痛いだけの人がいるからなかなか難しいよなー。

3.エロ度
エロイ。汁ダク。
それにしても温泉でやるのは、夢でもやるなっつーの。

4.まとめ
五月病で落ち込んでいる人は、ぜひ「男同士とか、パイパンとか、かんけいないよすきなのに!」と言い切ってくれる恋人を「まっすぐで、まぶしい」とか思っちゃう恋をしてください。

絵柄 :★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
エロ度 :★★★★☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

ちょっと更新が滞っているのは。

今日は突然の雷雨と突風。
その前後は天晴れな五月晴れだったから、より印象的だったのかもしれないな。

ここしばらく頭痛が続いていて、バファリン飲みながらやり過ごしている始末。
整体師に言わせると身体がガチガチに固まっていて、脹ら脛の硬さとか異常らしい。

それ以上に眼が、ね。
ドライアイなのか、眼圧が高いのか。
乱視が悪化して、 眉根をひそめてものを見ているから頭が疲れるのか。

いずれにしても、ちょっとしんどい5月です。

ゴールデンウィーク後半は彌彦神社と寺泊港へ

タイトル通り、ゴールデンウィーク後半の4連休は恒例の新潟行き。
今年はJR東日本のディスティネーション新潟キャンペーン中のせいなのか、やたら人がウヨウヨしていた感じがする。

普段は新潟県内をウロウロしたりしないのだけど、今年は連休二日目に彌彦神社へ行ってみるか、となって関越高速を走った。関越トンネルを越えて湯沢あたりまでは追い越し車線でも時速120km位までがせいぜいなのに、六日町ICを超えたあたりから走行車線が時速120km、追い越し車線が時速140kmで走っているんだけど、みんな大丈夫か??? さすがに巡航140kmで走るのは疲れるんだよね。

で、三条燕ICで高速を降りて、そこからは下の道をコトコト走る。
寺泊への道案内を眺めながら、彌彦神社へ。


あまり期待して行ったわけではなかったけれど、なかなか気持ちの良い空気に包まれている場所でした。駐車場の入庫待ちが大変ですが、行ってみる価値あり。お土産は玉兎(たまうさぎ)という粉菓子?が美味しくてオススメ。

で、寺泊という看板を目にして、ランチに行ってみるかということになり移動。駐車場には入れたものの、誘導員がいない駐車場内は大混乱。ハイエナのようにウロウロ動き回る車、じっと獲物を狙うかのように一カ所にとどまって空きが出るのを待つ車、色々と個性的でおもしろかったが疲れたわ。

しかも寺泊に集まる観光客の数は半端なくて、ご飯にありつくだけでも一苦労。しかもよく考えてみると、海鮮丼の類いは素材の新鮮さで勝負しているだけ。調理方法にあまり工夫がないので、どこで食べても大して変わりはないんだよね。はぁ~~苦労したわりには報われないような気がする。


塩烏賊と、鯖の丸焼きをおかずに買って撤収、撤収。

帰り道、ちょっとだけ海岸線(北陸道)を柏崎方面に走ったんだが、寺泊の駐車場を目指す車で大渋滞。1kmは渋滞が続いていたかな。あれはちょっと酷いというか、悲惨。寺泊を目指すときはルートは相当検討した方がいいと思ったな。

明日から仕事だ。