登山未経験者が富士山に登ってみた(2)

西新宿から運ばれてきた僕たちは、富士スバルライン五合目にある"富士急雲上閣"の前でバスから降ろされた。談合坂サービスエリアでは雲に覆われていた富士山が、山頂までくっきりと見ることができた。添乗員は各々着替えをして、適当に昼食を摂り、集合時間になったらアナウンスするので、声が聞こえるところにいるように言い残して立ち去った。



他のツアー参加者達の後について雲上閣3階にあがり、更衣室で身支度をした。畳敷きの部屋は登山客でごった返していた。黒い大きなナイロン袋からレンタル品を取り出し、ザックに荷物を移し替える。初めて使うザック。ポケットがたくさんあってしばらく戸惑っていたっけ。残った荷物は雲上閣3階にあるコインロッカーに預けた。ロッカーはそれなりの数があるけれど、登山客が集まる最盛期は埋まってしまっているにちがいない。登山道具をレンタルし、残りの荷物を預けようと考えている人は注意した方がいいと思う。

ザックを担いで、土産物屋が立ち並ぶ広場をウロウロした。少し肌寒かった。モンベルのアウターを売っている店があって、1枚買うか本気で悩んだ。結局買わなかったけれど、下山した後思ったのは、買っておけば良かったなと。反省点は最後にまとめて書き残そうと思う。


空はどんより曇ったまま。広場には肌寒い空気が流れている。お昼ご飯はレストランに入るのをやめて、肉まんを1個買って食べた。これから寒いところに行くからお腹を壊すのが怖かった。また、内蔵に過負荷をかけるとお腹が下る経験を何回もしている。登山の途中でトイレに行きたくなったら最悪だ。

集合時間のアナウンスがあって、今日の山岳ガイド小島さんと引き合わされた。富士登山ガイドツアーを考案した最初の人だそうで、最古参なのかな?頼もしいベテランガイドのようだった。軽くブリーフィングした後、五合目駐車場を出発した。

登山道はガスがかかり、冷たい霧が身体にまとわりつく。数メーター先は白いガスの中。やや下り坂の道をテクテク歩く。やがて富士登山道の道しるべが現れ、そこからは石畳の坂が六合目に向かって延びている。




五合目から六合目までは、約40分間の行程。

登山未経験者が富士山に登ってみた(1)

さて、中学生の頃、遠足で筑波山に山登りをしたのが最後という中年オヤジが、いきなり富士登山に挑戦した。まったく登山未経験者がなにをトチ狂ったんだろうね。周囲にはだいぶ呆れられたのだけれど、僕は願掛け登山がしたかったのだ。

ぐずぐずしていても埒があかない。とにかく動かなきゃということで、5月26日に富士山ツアーに申し込んだ。それから「登山ってなにをどうやったら良いのか」を知りたくて、登山経験のある両親や同僚に聞きまくったり、ネットで情報を探したりしているうちにあっという間に1ヶ月が過ぎていった。6月14日にトレッキングシューズを買い、何回か履きならしのために歩き回った。そのおかげで、5本指ソックスの上に登山用ソックスを重ね履きしたら良いことに気づいたりとか、本当に手探りだった。

ずーっと気にしていたのは当日の天気。一週間前から長期予報を毎日チェックした。天気予報は良くなったり、悪くなったり。2日前のウエザーニュースでは、7月7日は夕方までは晴れ、19時以降は雨の予報だった。それが直前には15時から雨、翌日は霧または落雷を伴う雨というとんでもないものに変わっていった。

天気予報といい、手探りの知識といい、出発前はなかなか憂鬱だった。前夜はほとんど眠れず……たぶん1時間くらいしか寝ていなかったと思う、朝4時に起床してシャワーを浴び身支度を調えた。5時過ぎに家を出て、始発電車で東京駅を目指す。八重洲に6:15頃に到着。ぽつぽつと雨が降っていた。近くの7-11でおにぎり2コと、500mlの"いろはす"を2本買い、鍛冶橋駐車場で迎えのバスが来るのを待った。すでに登山ファッションの人たちが集まってくる。普段着で、しかもただのナイロンバックをぶら下げている僕は、まったく場違いのような気がした。

バスは添乗員とともに西新宿に向かう。ここでレンタル品の登山用具を受け取った。内容は、雨具、フリースの防寒着、ザック、ヘッドランプ、ストックの5点。実際、僕以外のレンタル品を借りていたのはカップルが1組だけ。あとは皆マイ登山用品持ち込みで臨んでいるわけで、かなり不安な気分になる。

新宿から中央道に乗ったバスは、週末の割には渋滞もなく順調に走る。途中、談合坂サービスエリアで休憩に入る。サービスエリアから見える景色は雲に覆われる山ばかりだった。「富士山はやっぱり悪天候なんだろうか……」不安に押し流されそうになった。




富士登山から戻ってきました

富士山登山から帰ってきました。
しんどいどころか、まさに試練か死闘か…ってな感じでございました。
詳しいご報告は後日また。
とにかく精根尽き果てました。。。。