曇り。7.3℃/3.9℃/31%
明日から仕事だというのに、ちょい風邪気味。
薬を飲んで、早めに寝ないと。
全然整理できていないんですけど、昨年安倍政権が発足して以来、支那・朝鮮、そして日本国内の左翼メディアは事あるごとに「日本の右傾化」という事を言ってるんですよね。
「右傾化が問題」と言われると、じゃあその反対は「左傾化」という事になるのだけれど。日本国民の一人として現在の状況を眺めていると、政治手法・主義による右翼(=ナショナリズム)と左翼(=インターナショナリズム??)の対立という感じはしないんだよな。
幸いなことに、日本は宗教対立からほど遠い場所にいる。
となると、残る可能性は文明対立だ。
古い話になるけれど、サミュエル・ハンティントンの『文明の衝突』の中で、世界は8つの文明圏に分類できるという。その8つとは中華文明、ヒンドゥー文明、イスラム文明、日本文明、東方正教会文明、西欧文明、ラテンアメリカ文明、アフリカ文明。
支那と朝鮮は二言目には「日本はアジアの障害物」と日本を中傷しているが、なんてことはない、そもそも文明圏がちがうので、自国の基準や歴史観で相手を観ること自体が勘違いの原因になる。それは日本から彼らを観るときも同じ。
支那と朝鮮は、日本が右傾化しているのは「安倍極右内閣と、極右政治家が日本を牛耳っているから。一般の国民は平和主義で親中・親韓である」という。彼らの言う右傾化とは民族主義、愛国主義、それが後押しする軍国主義が拡大していると見立てているんじゃないかと思う。だが、そうなのだろうか???
いま日本国内で、とくに50代より若い世代で急速に広がっている、あるいは意識されはじめているのは、日本文明への先祖返りなんじゃないだろうか、と思う。それは支那・朝鮮が警戒し、批難する明治政府以降の大日本帝国領土拡大期の軍事力を懐かしむ勇ましい時代への郷愁なんてレベルじゃなくて、数百年、あるいは千年以上連綿と続く日本文明の後継者としての覚醒みたいなもの。
そうなってくると話は複雑かもしれない。
というか、凡百の新聞記者では「右傾化」としか分析できないだろう。
経済力と軍事力を背景にごり押ししてくる中華文明への反発、朝鮮は……どうでもいいとして、例えば行き詰まりを見せている西洋キリスト教文明と日本は距離をおきたい気持ちがあったりだとか。グローバリズム、TPPという本能的なうさんくささとか。
近年「神道・八百万神信仰」的サブカルチャーが注目を集め、関連する作品が多く生み出されているのも、日本文明への先祖返りが通奏低音として流れているのかもね。それを日本が経済的に衰退したから内向きになったせい、と解釈するのは違うんじゃないかと。アベノミクスが成功しても、いまさらバブル時代の「24時間戦えますか?」という風潮がもてはやされるとは思えない。意識が変わってきているというか、ステージが変わってきているというか、みんながもっと大切にしたいと思うことが変わったというか。
風邪が悪化する前に、今夜はこれにて。
BL漫画レビュー:永井三郎『スメルズライクグリーンスピリット SIDE:A、SIDE:B』
"このBLがヤバイ 2014"第7位ランクイン。
今日の語りは異常に長くなるので、結論から言う。
これは絶対に買え!
迷わず買いに走れ!!
ド田舎に住む学生、三島はクラスメイトの男子からイジメを受けていた。理由は三島が“ホモっぽい"から。実際に男性が好きな三島は抵抗するすべもなく、隠れてする女装だけが心の拠り所となっていた。ある日、三島がいつもの様に屋上で1人の時間を満喫していると、自分が以前なくてしまった筈の口紅を持ったイジメグループのリーダー・桐野を目撃してしまう。彼はこっそりと三島の使った口紅を自らの唇に塗ろうとしていたのだった……。
「いま、女装がアツイ!」
正月早々、新宿二丁目の某店ママと3時間あまり差しで話し込んできた。政治経済から文化まで、縦横無尽の時事放談。ブログ的には「女装が熱い」というネタが一番おもしろかった。ボトルを入れている店は30軒以上という彼女が言うには、去年、三人の店子が女装店に移籍したのだそうだ。三人は全く接点がなく、移った先の女装バーも全く別。だけど移籍時期だけは、なぜか同じだったという。
そのうちの一人は僕も知っている店子で、「ええっ!?あいつが女装に行ったの!?」と戦慄が走った。彼の様子を見に行ったママが言うには『最初はさ、二丁目の誕生日パーティにみたいに後手組んで「ドヤッ!」という感じだったわけ。それから1月経つと、上目遣いの目線とかしっかりオンナになってるのよ。ビラ配って女の子に間違えられたことを自慢するようになって…女装している間はオンナになりきっていたね』。ギャル男のあいつがねぇ……オンナになりたがっていたとは知らなかった。
ゲイも差別されるポジションとはいえ、「女装」への迫害に比べればかわいいものかもしれない。ゲイはまあ、社会的に繕うことができなくもない。だけど、女装は世間様の常識と真っ向勝負、まともな社会人というものから降りることを意味している。
昔の、女装したゲイバーのママは「なめんなよ!ヤクザが怖くて女装やってられるか!!」とメンチ切るくらい剛の者だったという。世間の常識とか、体面とかをかなぐり捨てて、本当の自分を追求する求道者たちの片隅に女装者たちがいる。
スメルズライクグリーンスピリットの3人の少年のうち、三島は女装癖がある。結論から言ってしまうと、物語の終盤、三島は本当の自分を見つけられるようになって女装をやめる。三島にとっての女装とは、常識、世間体を破るための儀式だった。
三島をいじめている桐野は、校舎の屋上でルージュを引いているところを三島に目撃され、「パンドラの箱」が開いてしまう。イケメンなのにおねぇ…… orz。
3人の物語は、終盤、三島と桐野が全く別々の道を歩んでゆくところで終わる。もし、彼らが都会で出会っていたならば、こういう結末を迎えることはなかっただろう。三島は「家」から都会へ送り出され開花し、逆に桐野は「家」に止まることを決めた。あの夏、桐野が夢見た桃源郷は胸の奥底で圧殺されたのか、それとも熾火のように燻っているのか。ノンケとして暮らす桐野は、本当の自分を殺してしまったのか、あるいはノンケとして暮らすことを選んだのが彼の強さだったのか。いろいろと切ない。
僕が話し込んでいたママの友人に、女装メディアの編集者がいる。その編集者が言うには「いま、女装がアツイ!」んだそうだ。ここ数年で一番の手応えを感じているんだとという。二丁目には「女装男子」が集まるバーもある。女装男子は必ずしもゲイではない。また、月一回の女装イベントが開かれている。そのオーガーナイザーはまだ20代。「部室のような場所作り」を目指し、何年も周到な準備を進めた。そして今では大箱があふれるほど客が集まるイベントになったという。
「女装たちを解放したのが、20代の若者だったなんてねぇ」
遠い目でママがつぶやく。
僕らはそれぞれにゲイシーンを楽しんできた自覚はある。
だけど、若い世代が新しい地平線を切り開いてゆく姿に、淡く嫉妬する気持ちも残っている。僕らはまだまだ枯れていないらしい。
1.絵柄
うまいと思う。
桐野なんかは、おねぇの夜神月(やがみらいと)って感じ。
2.ストーリー
これはもう読んでくれ、と言うしかない。いろいろなゲイストーリーを読んできたけれど、BL青春群像劇としては秀逸。愛よりも、痛み、そして成長する強さ。凡百のボーイズラブと一緒にするのは申し訳なさ過ぎる。なんとなく、若い頃のリバー・フェニックスとキアヌ・リーブスの映像を見ているような、やるせない、切なさを思い出した。
3.エロ度
ほとんどない。というか、もうちょっとエロを書いてくれても良かったかも。
4.まとめ
ストーリー上「女装」を自分の殻を破る儀式として使ったのは上手いと思う。そして都会でカップルとなる三島と夢野のエロシーンを描かれていないのも、実はよく考えられた着地点なんだろう。アホだけど、夢野クンはすごくいいやつだ。
絵柄 :★★★★★
ストーリー:★★★★★
エロ度 :★☆☆☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
今日の語りは異常に長くなるので、結論から言う。
これは絶対に買え!
迷わず買いに走れ!!
ド田舎に住む学生、三島はクラスメイトの男子からイジメを受けていた。理由は三島が“ホモっぽい"から。実際に男性が好きな三島は抵抗するすべもなく、隠れてする女装だけが心の拠り所となっていた。ある日、三島がいつもの様に屋上で1人の時間を満喫していると、自分が以前なくてしまった筈の口紅を持ったイジメグループのリーダー・桐野を目撃してしまう。彼はこっそりと三島の使った口紅を自らの唇に塗ろうとしていたのだった……。
「いま、女装がアツイ!」
正月早々、新宿二丁目の某店ママと3時間あまり差しで話し込んできた。政治経済から文化まで、縦横無尽の時事放談。ブログ的には「女装が熱い」というネタが一番おもしろかった。ボトルを入れている店は30軒以上という彼女が言うには、去年、三人の店子が女装店に移籍したのだそうだ。三人は全く接点がなく、移った先の女装バーも全く別。だけど移籍時期だけは、なぜか同じだったという。
そのうちの一人は僕も知っている店子で、「ええっ!?あいつが女装に行ったの!?」と戦慄が走った。彼の様子を見に行ったママが言うには『最初はさ、二丁目の誕生日パーティにみたいに後手組んで「ドヤッ!」という感じだったわけ。それから1月経つと、上目遣いの目線とかしっかりオンナになってるのよ。ビラ配って女の子に間違えられたことを自慢するようになって…女装している間はオンナになりきっていたね』。ギャル男のあいつがねぇ……オンナになりたがっていたとは知らなかった。
ゲイも差別されるポジションとはいえ、「女装」への迫害に比べればかわいいものかもしれない。ゲイはまあ、社会的に繕うことができなくもない。だけど、女装は世間様の常識と真っ向勝負、まともな社会人というものから降りることを意味している。
昔の、女装したゲイバーのママは「なめんなよ!ヤクザが怖くて女装やってられるか!!」とメンチ切るくらい剛の者だったという。世間の常識とか、体面とかをかなぐり捨てて、本当の自分を追求する求道者たちの片隅に女装者たちがいる。
スメルズライクグリーンスピリットの3人の少年のうち、三島は女装癖がある。結論から言ってしまうと、物語の終盤、三島は本当の自分を見つけられるようになって女装をやめる。三島にとっての女装とは、常識、世間体を破るための儀式だった。
三島をいじめている桐野は、校舎の屋上でルージュを引いているところを三島に目撃され、「パンドラの箱」が開いてしまう。イケメンなのにおねぇ…… orz。
3人の物語は、終盤、三島と桐野が全く別々の道を歩んでゆくところで終わる。もし、彼らが都会で出会っていたならば、こういう結末を迎えることはなかっただろう。三島は「家」から都会へ送り出され開花し、逆に桐野は「家」に止まることを決めた。あの夏、桐野が夢見た桃源郷は胸の奥底で圧殺されたのか、それとも熾火のように燻っているのか。ノンケとして暮らす桐野は、本当の自分を殺してしまったのか、あるいはノンケとして暮らすことを選んだのが彼の強さだったのか。いろいろと切ない。
僕が話し込んでいたママの友人に、女装メディアの編集者がいる。その編集者が言うには「いま、女装がアツイ!」んだそうだ。ここ数年で一番の手応えを感じているんだとという。二丁目には「女装男子」が集まるバーもある。女装男子は必ずしもゲイではない。また、月一回の女装イベントが開かれている。そのオーガーナイザーはまだ20代。「部室のような場所作り」を目指し、何年も周到な準備を進めた。そして今では大箱があふれるほど客が集まるイベントになったという。
「女装たちを解放したのが、20代の若者だったなんてねぇ」
遠い目でママがつぶやく。
僕らはそれぞれにゲイシーンを楽しんできた自覚はある。
だけど、若い世代が新しい地平線を切り開いてゆく姿に、淡く嫉妬する気持ちも残っている。僕らはまだまだ枯れていないらしい。
1.絵柄
うまいと思う。
桐野なんかは、おねぇの夜神月(やがみらいと)って感じ。
2.ストーリー
これはもう読んでくれ、と言うしかない。いろいろなゲイストーリーを読んできたけれど、BL青春群像劇としては秀逸。愛よりも、痛み、そして成長する強さ。凡百のボーイズラブと一緒にするのは申し訳なさ過ぎる。なんとなく、若い頃のリバー・フェニックスとキアヌ・リーブスの映像を見ているような、やるせない、切なさを思い出した。
3.エロ度
ほとんどない。というか、もうちょっとエロを書いてくれても良かったかも。
4.まとめ
ストーリー上「女装」を自分の殻を破る儀式として使ったのは上手いと思う。そして都会でカップルとなる三島と夢野のエロシーンを描かれていないのも、実はよく考えられた着地点なんだろう。アホだけど、夢野クンはすごくいいやつだ。
絵柄 :★★★★★
ストーリー:★★★★★
エロ度 :★☆☆☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
新年一般参賀に混じってみました。
晴れ。8.5℃/3.8℃/36%
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
それにしても寒いこと。
三が日、賑やかだった甥姪が去って、静かな日常が戻ってほっとしてます。
昨日1月2日は普段とちょっとちがうことがしたくなって、都内へ流れ出てきました。時間の関係で、まずは靖国神社に参拝。靖国神社ってとても不思議な感じのするところ。露店が立ち並び、地元の人たちにとっては正月らしい雰囲気。だけど右翼さんたちが君が代を絶唱していたり、周りのおばあさまたちが「外国の言いなりになんかなるものか!」と語り合っていたり、ミリタリーオタがいたりと、境内の清々した空気とは裏腹な人間たちのカオス感が香ばしいです。参拝には40分ほど並びましたよ。
そこから全力で歩き、大手門から皇居へ。
荷物チェック、ボディーチェックを通って、正門をくぐります。
正門をくぐると右に向かって緩やかにカーブする上り坂を歩き、そして二重橋の上。
その先は宮殿前の広大な空間で、もっのすごい人混みの一般参賀に混じってきました。
何千人の人がいるのやら。
周囲は老若男女。西洋人から支那人まで雑多な人間が揃ってる。
一般参賀が始まったのは先帝の時代からだそうで、めちゃめちゃ歴史があるというわけでもないらしい。両陛下、皇太子夫妻、秋篠宮夫妻がテラスにお出ましになり、お手振りの後、陛下のご挨拶が続く。ほんとに短いお言葉の後、お手振りされてご退場されるお姿を皆で見送る、という感じ。あれを一日5回繰り返されるのは、ほんとご苦労なことだと思ったな。
坂下門から出てしまってはもったいないと思い、わざわざ距離の長い乾門から退場してきました。途中、屋根のない大きな門が一瞬開いたところを通りかかった。掃き清められた一直線の登り坂が続いてましたが、その先は御所ということを後で知りました。いろいろとすごい場所でした。
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
それにしても寒いこと。
三が日、賑やかだった甥姪が去って、静かな日常が戻ってほっとしてます。
昨日1月2日は普段とちょっとちがうことがしたくなって、都内へ流れ出てきました。時間の関係で、まずは靖国神社に参拝。靖国神社ってとても不思議な感じのするところ。露店が立ち並び、地元の人たちにとっては正月らしい雰囲気。だけど右翼さんたちが君が代を絶唱していたり、周りのおばあさまたちが「外国の言いなりになんかなるものか!」と語り合っていたり、ミリタリーオタがいたりと、境内の清々した空気とは裏腹な人間たちのカオス感が香ばしいです。参拝には40分ほど並びましたよ。
そこから全力で歩き、大手門から皇居へ。
荷物チェック、ボディーチェックを通って、正門をくぐります。
正門をくぐると右に向かって緩やかにカーブする上り坂を歩き、そして二重橋の上。
その先は宮殿前の広大な空間で、もっのすごい人混みの一般参賀に混じってきました。
何千人の人がいるのやら。
周囲は老若男女。西洋人から支那人まで雑多な人間が揃ってる。
一般参賀が始まったのは先帝の時代からだそうで、めちゃめちゃ歴史があるというわけでもないらしい。両陛下、皇太子夫妻、秋篠宮夫妻がテラスにお出ましになり、お手振りの後、陛下のご挨拶が続く。ほんとに短いお言葉の後、お手振りされてご退場されるお姿を皆で見送る、という感じ。あれを一日5回繰り返されるのは、ほんとご苦労なことだと思ったな。
坂下門から出てしまってはもったいないと思い、わざわざ距離の長い乾門から退場してきました。途中、屋根のない大きな門が一瞬開いたところを通りかかった。掃き清められた一直線の登り坂が続いてましたが、その先は御所ということを後で知りました。いろいろとすごい場所でした。
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