彼氏から教えてもらってFLY!BOYS,FLY!を見てみました。
まあ、いろいろとひどかった印象。
主演のキンプリちゃんの演技には期待していなかったからそれはさておき、脚本とロケが最悪なんじゃね?と思っちゃったわけですよ。
いちいち突っ込んでるのもアホらしいんですが、舞台はJetstar。LCCなわけですよ。
OJTフライトから液晶モニター付き3-4-3のシート。
アホかと。
LCCでこれができるんだったら僕だって全部LCCへ行くわ。
国内線はシートは3-3、人がすれ違うのも困難な細い通路1本のエアバスA320が鉄板。
あとなんだったっけ。。。。
客がトイレでタバコ吸ったら即探知機が鳴り始めるはずで、トイレットペーパーが燃え始めるまで気づかないってのは考えにくい。しかもタバコ吸うやつってトイレに流そうとするはずで、トイレットペーパーが燃えるってあり得るのかなぁ??
さらに機内火災が発生したというのにコックピット呑気すぎないか??
急降下、メーデー宣言、緊急着陸やら着陸する福岡空港には消防車が待機していても不思議じゃないと思うんだが。
煙が充満しているので酸素マスクをおろすんじゃないの?という疑問には、「火が燃え上がる可能性があるからマスクは下さない場合もある」と彼氏は言ってたのでそういうものらしい。
てかさ、チーフパーサーを除き全員新米CAフライトなんておっかないだろう。
機内火災なんてハードル上げないで、妊婦が産気づいて大騒ぎくらいにしとけと。
で、脚本がひでぇなあと思う点はさらに。
「朝川千空(永瀬廉)は、幼い頃の初恋がきっかけでCAを志す新人訓練生。同じ元自衛官の郷田勇一(岐洲匠)、ゲイの黛正太郎(小越勇輝)、さらに元モデルの早乙女薫(北村匠海)とともに、これから始まる訓練に胸を躍らせていた」
この説明文に違和感を感じない人は、あるいはメディア人がいるとしたら、相当ダメな人だと僕は思うんだ。
たとえばさ。
「朝川千空(永瀬廉)は、幼い頃の初恋がきっかけでCAを志す新人訓練生。同じ元自衛官の郷田勇一(岐洲匠)、韓国人の黛正太郎(小越勇輝)、さらに元モデルの早乙女薫(北村匠海)とともに、これから始まる訓練に胸を躍らせていた」
って書いてみれば違和感がわかるだろう。
生来の「性質」に該当する要素で1人だけを紹介する違和感が。
朝川は新卒?みたいだが、郷田は元自衛官、早乙女は元モデル。
これは職歴だよね。
なぜ黛だけがセクシャリティでくくられるのだろう。
例えば「郷田は元自衛官でゲイ」「早乙女は元モデルでゲイ」という設定だってぜんぜんありうるわけで。
なんてか、ある人を「ゲイ」という一言でくくっちゃうことこそが差別と偏見なんだということが未だに理解されていない。いろいろな職歴・人生を送ってきたひとりの人間にプラス「ゲイ」という要素があるだけで、まるで異生物かのように扱わないでよと思うんだ。
まー、この点はゲイアクティビストや人権屋もよく理解できていないから、仕方ない部分もあるとは思うが。ゲイアクティビストは「人生=ゲイ」みたいに語るヤツがいるけれど、あれ嘘だからね。「ゲイ」を商売にしている奴らの言葉に騙されないように。
最後の締めとして、航空業界ドラマの展開は「スチュワーデス物語」から変化ないよね。
やたらに厳しいと教官とひたすら耐える新人CA(落ち着きのないおっちょこちょい)。
やたら威厳のあるキャプテン。
怒鳴りあってる整備。
お客さんの命を預かる仕事だから真剣なのはよくわかるが、これが真実なら相当にパワハラまがいの指導がまかり通っているブラック業界だわな。
ということで、本当にブラックなのかは彼氏に今度訊いてみることにする。
脚本家はどんな取材をしたんだか知りませんが、せめて「クルござ」位は読んでるよねぇ?!と思いたいところ。
で、次に飛び込んできたニュースが「おっさんずラブ in the sky」
彼氏の感想。
「不動産屋リストラされたからCAってマジかよ。。。。」
まあ確かにスルっと入れる業界じゃないんで、その気持ちはわかる。
去年、僕の通勤電車内で航空業界、しかもCAを目指している女子二人と乗り合わせることが多くて、初めはJALだ、ANAだ、アシアナだ、とか言ってた二人が、そのうちグランドだ、旅行代理店だ、と志望を変えざるを得なくなってゆく様子を見ていたんだ。
なので、脚本の前提がそもそも酷くね?ってことで。
ドラマは見るつもりだけど。
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