チャオプラヤー川 (タイ・シンガポール旅行記)

バンコク滞在3日間のうち、2日間はチャオプラヤ川を縦横に駆けるチャオプラヤー・エクスプレスに乗船していた。僕らがステイしているチョンノンシー駅から2つめ、サパーンタークシン駅の真下に、サートン船着き場があった。日中、白い制服に身を包んだ女性の警察官か軍人がのんびりとおしゃべりしている姿を眺めながらBTSに揺られていれば、ものの数分で到着してしまう距離にあった。

駅のエスカレーターを降り、アジア特有の、野良犬がごろごろ寝そべっている道路を少し歩くと、茶色く濁った水が岸壁を洗っている音が聞こえる。このチャプチャプという長閑な音は、どういうわけだか眠気を誘う。
船着き場には現地タイ人のほか、様々な国からやってきた旅行者たちがオレンジ色の旗を掲げた船を待って行列を作っている。白いシャツの制服を着たタイ人の女子学生たちは、とても清楚に見えた。そして、なんだかとても楽しそうだった。

料金は船の中で支払う。
船の後ろ側の席は僧侶専用席になっていた。

僕らは運転手…船長というよりは何となくタクシーの運ちゃんという風情…のすぐ脇のベンチに腰掛け、川面を渡ってくる風を楽しんだ。なにしろ思った以上に船はスピードを上げる。欧米人の、とくに太めの女性たちは、ぐんぐんとスピードを上げる船に歓声を上げる。水しぶきが飛び込んでくるのではないかと冷や冷やしたが、案外大丈夫。チャオプラヤー川右岸に広がる高級ホテルを眺めながら、ショートトリップを楽しむ。





川の反対側に「暁の寺院」がそそり立っている。

0 件のコメント:

コメントを投稿