J:COMからひかりTVへ移行して諸々

ウチは近くに立つマンションのせいで、ずっと難視聴地域。
それこそ25年くらいはJ:COMを使っていたんだけれど、値上げの通知が来て困ってた。
デジタル化に対応してと言うけれど、ウチにとってはどうでも良いこと。
こういう公共インフラが値上げされるのはあまり気分の良いもんじゃなくてさ。

2018年3月上旬からひかりTVがようやくNUROでも使えるようになった。
これもなかなか酷くて、3月上旬開始とリリースしておきながら、ひかりTVチューナーの発送が始まったのが3月23日頃で、自宅に到着が26日。初月無料コースの人とかブチ切れだろうなあ。

で、ひかりTV導入に合わせて、いろいろとTV周りを近代化。
まずHGWのある2階と1階を無線LANで結ぶことにした。
結論を言うと、HGWの無線LANと、イーサネットコンバーターのNEC WG1900HPが動画を送受信できない。
ひかりTVのホームページは表示されるのに、地デジ・BSだけが流れない。HGWに直接接続すれば表示されるという現象だったのでなかなか原因の切り分けができなかった。
2日ほど挑戦してダメで、HGWの無線LANをあきらめてもう一台WG1900HPをブリッジで親機にしたらあっさり解消。IP V6のマルチキャストの伝送は結構難しいようだ。

で、外付けハードディスクを買って、2003年の地デジ導入以来15年ぶりに録画環境が復活。
ウチのエリアのJ:COMは電送方式がパススルー型じゃなく、BSの録画ができないと分かってずっと録画をあきらめていた。
今回念願の録画環境が整い、ちょっと期待してます。

で、あわせて両親のためにこういうものを買ってみた。

「お手元テレビスピーカー」 by SONY。

テレビの音を手元に持ってくるためのワイヤレス機材。
デザインだっせーんだけど、これね、老人向けのユニバーサルデザインだからこうなった。
ビックカメラの店頭で買った理由は、このスイッチが「硬い」のかどうか確かめたかったから。
触ってみて破顔したよ。
押し込みはふにっとしていて、ボリュームのダイヤルも無段階式。
これならば握力の落ちている年寄りでも使えるな。
持ち運び用の取っ手も付いていて、これは年寄りにはいい感じ!

液晶薄型テレビになって一番犠牲になったのはスピーカー。
液晶のベゼル幅を細くしようとすればするほどスピーカーの居場所はなくなる。
そのためスピーカーの音の出口は本体の裏側だったり、本体の下からだったり。
でもさ、音って基本直線的に進むものだから、こういう音出しは音がこもって聞こえる元になる。
しかも聴力が落ちる老人の家庭はどうなるか……テレビの音が爆音になる。

一緒に見ていても音が大きすぎてツライし、見ていなくても家の中で爆音が鳴っているとイラッとする。
爆音でも老人には人の声とかよく聞こえていないんだよね。

で、このお手元テレビスピーカーが良くできていて、人間の話し声をズームした上に手元で音出しするから、老人には聞き取りやすく、ボリュームも適正に抑えられ家の中が静かになった。

これ、両親の誕生日や記念日に贈ったら喜ばれる一品だよ。
バカバカしいようで、導入すると神ガジェットっていうのはこういうものだと思ったよ。

空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎

中国人達が「ストーリーはなんだけど、唐の時代を再現した映像は素晴らしい」という感想を漏らしているそうだけど、それ以上でもそれ以下でもない感じ。

白楽天とか、長恨歌とか、古代中国に関する素養がない人にはほとんど意味が分からず。
そのうえファンタジーな幻想的な映像が続くのでわけわからん。

しかも作中で空海はお経を読むシーンがほとんどなく。。。。
空海である必要はなかったのではないか、と思っちゃったわけ。

まあ外国人が事前レクなしで「奥の細道殺人事件」とか見せられてもわけわからず、と同じ状態なのかもね。


たまには房総半島もいいよ

明日から昼間の時間が長くなってゆく春分の日。
3月も下旬になって、なんか慌ただしく時間は過ぎてゆく。
その流れの中で、僕は茫然と目の前の事々に立ちすくんでいるだけのような気もしてる。
3月は好きだけど、嫌い。
いろんなことが愛憎半ばする憂鬱な季節なんだ。

3月10日、11日の二日間、房総半島にいた。
2月、突然温泉に行きたいと父親が言い出し、慌てて手配した。

前月はいろんなことがあった。
身近で連れ合いを亡くす人が立て続けに現れ、TVでも自分も知っているような人たちの訃報が続き、自分の周りで「退場」が始まったと切実に感じるようになったから。
できる時に、できる事をやっておきたい、そんな衝動に突き動かされた。

京葉高速を走り、市原ICから一般道に降りて大多喜を目指した。
冬枯れの田圃と菜の花が続く田舎道を走った。
途中、なんどかいすみ鉄道も見かけた。
TVに何度も登場した、ムーミンの描かれた黄色い車体だった。

大多喜には小さな城下町と、郷土資料館になっている小さな天守閣がある。
以前九州有田町で見たような、黒い板張りの壁と重厚な瓦が乗った古い町並みがあって、そして歩いている人がいない鄙びた光景。散歩する余裕があれば良かったんだけれど。


大多喜はタケノコの産地。
せっかくだから春の郷土料理が食べたいということで「たけのこ」という料理屋に入った。3月、4月だけ食べられる「たけのこステーキ」が絶品だった。焼きたけのこが出るだけっしょ?って舐めてかかっていたら、薄切りで柔らかい食感のたけのことデミグラスソースがやたらに相性が良くて美味いの。



櫻井翔も絶賛よ。
しっかしいつの時代の櫻井翔なんだろうね。

で、たけのこご飯も意外な供され方で、いい意味で期待が裏切られた。
胡麻を振って、スプーンで食べるのもありなんだね。


大多喜から外房に向かってクルマを走らせた。
宿は温泉の出る小湊にある。
チェックインは15時から。
14時過ぎに僕らは宿に着いてしまい、近所の誕生寺で時間をつぶす。
小学生の頃に来て以来の場所だわ。

「海の庭」は小湊漁港に面した、全部で8室のこぢんまりとした宿だった。
2面に窓が切られた部屋には、海に向かって小さな椅子が二つと、炬燵が設えてあった。
窓の外には海と漁港、釣り人たちの姿がよく見えた。
て、ことは漁港からも部屋がよく見えてしまうということなのだが。。。
畳にごろりと寝転んだり、日が暮れるまで飽かずに海を眺めたり。
だらだらしに来たので、チェックイン後は温泉と食事以外は一切予定を入れない。



「漁師料理」が売りの和風旅館。
スタッフも民宿とホテルの中間くらいのフレンドリーさで、いい空気が流れている。
晩御飯は船盛の刺身に、アワビを使った料理。



食べきれないほどのボリュームの新鮮な海の幸。
大変結構なんだけど…………昼間のたけのこステーキが美味過ぎた。
あれの後では新鮮な魚介も霞んでしまったのは残念。

翌日は九十九里浜の脇をずっと爆走。
房総の鄙びた風景が、上総一ノ宮に入ると突然カフェとサーフショップが立ち並んでいて驚いた。
ああいう町に住んで、海辺で暮らすのもいいなあと思う。

房総半島をふらふらするのも結構いいんだよ。