僕の部屋は南・西に二つの窓があって、一日中良く陽が差し込んでくる。
ケルトの中世音楽が低く流れる部屋で全身を温められて、ふわふわとキモチいい。
先月、日月潭のThe Laluの湖の見えるバルコニーで、まるでベッドのように大きいソファでまどろんでいたことを思い出した。
チェックアウトまで1時間余りしかないのに。
陽光に包まれて、彼氏に添い寝して二人でうとうとまどろんでいる時間は夢のようだった。
このまま死んでもいいって思った。
ここで死んでもいいって、具体的にイメージしたのは過去に一度ある。
あれは高雄で、あまり美味しくない朝食を食べていた時。
グランドピアノが曲を奏でていて、音楽を聴きながら食事をしている最中にそのまま死んでしまえたら幸せだろうなあと思った。
両方とも彼氏が隣にいて、先に逝っちゃうのはホント申し訳ないけれど、きっと幸せな死に際なんだろうなあと思う。
僕が見送った祖父母は最期は日当たりの良くない病室で亡くなった。
その姿を見ていたから、病院で死ぬことになったとして、例え意識がなかったとしても、日当たりの良い部屋で陽光に包まれて逝きたいなあと思うんだよね。
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