グランドホテルロイヤル 2011年欧州旅行記-19

チルクムヴェスヴィアーナ鉄道(Ferrovia Circumvesuviana)の終着駅ソレントは、静かな田舎駅だった。海に向かって傾斜する小さなバスターミナルを抜け、コルソ・イタリア通りを横切り、緑の深いアンジェリーナ・ラウロ広場を進む。コッレアレ通りを渡ると、これから3泊するグランドホテルロイヤルがある。

チェックインを済ませ、ベルボーイに荷物を運んでもらう。5階のパノラマオーシャンビューの部屋。ベランダの向こうには、ナポリ湾とヴェスヴィオ火山の見えるすばらしい光景が広がっていた。


ウエルカムフルーツを彼氏が器用に剥いて、海に向かって開かれた窓辺に並べた。靴を脱ぎ、ひやりと冷たい床のタイルの感触を楽しみながらおしゃべりを楽しんだ。チルクムヴェスヴィアーナ鉄道で炙られてくたくたになった身体に、冷たいミネラルウォーターとフルーツの酸味が染み渡る。


ホテルに荷物を置いてポンペイ遺跡見物に出る予定だったけれど、二人ともぐったりと疲れてしまい、ポンペイ遺跡見物は明日にまわすことにした。ベッドに倒れ込んで、僕らは浅い眠りに落ちていった。

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