ヴァチカン美術館(3) 2011年欧州旅行記-10

アンティノウスをたっぷり鑑賞した後は、システィナ礼拝堂までの通路を流してゆく。タペストリーの通路を抜けていったりと、迷路の中を彷徨っているかのよう。しかも、一部の通路が閉鎖されていたりして、僕が以前来たときとはちょっと異なっていた。前回はもっとギリシア文明関連の展示物のあいだを抜けていったような気がする……もっとも10年以上昔の話だ。

ラファエロの間。描き込まれている人物の多さに圧倒される。
プラトンとアリストテレスが並んで描かれている有名な"アテネの学堂"はここにある。


そして、システィナ礼拝堂。
ここは完全に写真撮影禁止。
警備員たちが「No Camera! shi〜、shi〜」と言い続けている中、観光客たちは天井を見上げる。ミケランジェロの傑作、人類の至宝を……「なんか……肉々しいね(笑」と批評して見せた彼氏。すてきだよ。確かに、あんなにセクシーなイエス・キリストを他で見かけることはなかなかない。

ヴァチカン美術館には、どこにエアコンのダクトが分からないのだけれど、全館がひんやりと涼しい。開け放たれた窓から見える外の風景は、網膜が焼けつきそうなほど強い光を浴びて色濃く見える。窓から身を乗り出すと、大聖堂のキューポラが見える。あとで、あの上にも登るのだ。


ヴァチカン美術館の出口にひかえている美しい螺旋階段。この美しい螺旋階段は必見だ。


注)耳寄りな情報
僕らは知らなかったために利用できなかったけれど、実はシスティナ礼拝堂を出た後、出口の表示とは逆方向に進むと、ヴァチカンの大聖堂へ繋がっている近道があるらしい。メリットは、大聖堂側であらためてセキュリティチェックの列に並ばずに済むので、大幅な時間短縮の効果がある。僕らは改めてセキュリティチェックの列に並んだので、約1時間をロスしてしまった。

0 件のコメント:

コメントを投稿