タマネギのシャッキリ感がよいアクセントに。
サーモンとパテ。
ワインとよく合う組み合わせで、僕ら二人とも「うまうま」と笑顔がこぼれる。
61階の屋上を涼しい風が渡ってゆく。
振り仰げば雲の間から月明かりが差し込んできて、群青色に染め上げられた空は、やがてバンコクの眩い街明かりを優しく包み込んだ。穏やかな夜だった。
二皿目のポタージュスープが供される頃には、周囲はすっかり闇の中。
そして生春巻き。
これが予想以上に胃袋を圧迫して。
シャーベット。
ベリーの酸味で口直し。
メインのステーキ。
サワークリームとソースが絶妙に絡み合う。
もったいな~い。
デザートは別腹を駆使して平らげる。
僕ら船尾組のテーブルは、ゲイな人たちが集められていたんだろうか?
僕ら以外はすべてファランだったが、一組除いて、右も左も男性の二人組。
僕らの左側はビジネスディナーだったのかもしれないが、右側は自信を持ってお仲間フランス人カップル。すてきなラブオーラを巻き散らかしていた。僕らもそうだったのかもしれないが。美しい夜景をたっぷりと楽しんだ。
Vertigoとは「目眩」という意味。
目が眩むほどの高さにあるレストランという意味なのだろうが、お値段もVertigoなのでご注意を。バンコクで新宿パークハイアットのニューヨークグリル並の金を払うわけで。でもまあ、たまには恋人とこういう景色を楽しむのは良いことだと思う。東京じゃ絶対に営業できない形式のレストランだから。
お客はファランがほとんどで、連中にしてはちゃんとドレスアップしてくる。ラフすぎる格好で浮いてしまわぬことがないようにご注意を。
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