台南市に遊ぶ(2) 高雄・台北紀行2015(5)

神農街の手前に永楽市場という市場があった。様々な食材を扱っている場所で、魚の生臭い臭いが立ちこめていたりしてクラクラする。こういう市場には美味しい食べ物屋があるにちがいないと、僕らを追い越して行くバイクに注意しながら、雑踏を前進する。

そのうち、信号の角でやたら人だかりの出来ている店があることに気づいた。店の看板には「永楽焼肉飯」と書かれている。焼肉飯を食べさせてくれる店なんだろうと素直に読み取る。たくさんの人が食事しているし、僕らも……と思ったが、テーブルに座ったら良いのか、先に注文をするのかよく分からず。彼氏とモジモジしていると、おっちゃんが「日本人?」と尋ねてくれて、奥から日本語がしゃべれる眼鏡っ娘を連れてきてくれる。台南の人は親切だな。ありがたく彼女に先導され席に着く。燒肉飯(65元)を注文すると、サザンアイランドっぽいドレッシングをかけて食べる小鉢サラダと、お味噌汁。そして程なく焼肉飯が到着。これが予想以上に美味いの。日本でよく食べる焼肉のタレに似た甘口で、柔らかいロース肉。満足度高し!




台湾では食事中にお水が出ない店が多い。「永楽焼肉飯」もそうで、食後、僕らは2軒隣にあるお茶を出す店で烏龍茶などを頼んだ。彼氏が中国語で挑むと、たまたまお客で来ている日本語の分かる現地のおばちゃんがサポートしてくれる。ほんと、台南の人、優しすぎる!

台南を離れるための自強号を待つ間、駅の片隅に台南市役所が福祉でやっているマッサージコーナーを見つけた。盲目のお爺さんとお婆さんが揉んでくれるという。ニコニコと優しそうな受付の女性に費用を支払い、僕らはそれぞれマッサージ台に座る。目の見えない方だから、指先に神経を行き届かせ、探るように揉んでくるのは不思議な感触。お年寄り特有の使い込まれて少し堅くてカサカサした指先は、なんか泣けてくるような優しさだった。

高雄に戻る前に蓮池潭に寄って、龍の口から入って虎の口から出てきたり、水上スキーを楽しんでいる人を眺めているうちに日が傾いてきた。


夜はホテルから歩いてすぐのところにある夜市を訪ねた。餃子が評判の店だそうで、僕らの隣の席ではTVクルーが餃子の撮影を行っているような店。みんな20個、30個と注文するようなのだが、お腹いっぱいの僕らはそれぞれ6個ずつ。逆にお店のおばちゃんがびっくりしていたようだ。モチモチとした餃子の皮の食感を楽しんだ。




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