そのうちの一つに「相手はどういうわけか、あなたの知りたがっていたことを何でも知っている人です」というものがあった。そのときは何のことやらと思ったけれど、つきあい始めて時間が経つにつれ、どういうわけだか、僕の知りたがっていたことをたいてい彼氏が知っていることに驚かされる。
サンシャインホテルを出て、高雄MRT「美麗島」駅で下車した。まだ陽が高かったので足裏マッサージ屋で疲れた足を解してもらった後、六合夜市に繰り出した。
金曜日の夜ということで人の数は多かったけれど、士林夜市のような人がびっしりと密集していて歩くにも難儀する、みたいなことにはならない。道の両脇に並ぶ露店。そのほとんどが飲食店。台湾事情に詳しい彼氏に手を引かれて、あちこちの店を梯子して行く。台南市発祥の担仔麺が、なんか地方色が出ていて旅情を誘う。最後は禿頭のオヤジがヘラを振るっている炒飯を食べて撤収。
ホテルに戻る前に、高雄のゲイバー「KUMA高熊株式會社」を覗いてみた。なかなかおしゃれな内装の大箱で、高雄のオカマたちが美声を披露していた。李榮浩の「李白」を彼氏はとても気に入ったようだ。
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