いや、なんというか。
僕は最近の世界的「謝罪」ファッショな空気が、とても気持ち悪く思ってます。
昨日のサンデル教授の番組で、ナショナリズムは危険だ、気持ち悪いという発言がありましたけれど、世界を善と悪の二元に塗り分けて一方が相手側に謝罪を強要するような風潮は、それこそ自由を損なう危険性があるんじゃないかと。
僕は任天堂が「謝罪」する必要はないと感じてました。
同性愛者の一人として言いますが、ゲーム設定上に同性愛がないことは、別に差別でも偏見でもない。それは任天堂の考える世界観であって、その世界観と自分のそりが合わなければゲームカートリッジを投げ捨てればいいこと。「仕方ない」と諦めてもいいレベルの話。こんなどうでもいいことに熱くなってどうするんだ??
ゲームの中に同性愛の要素が入っていないと騒ぎ立てて「時代と逆行している」と報道したアメリカのメディアも、どうかしていると僕は思う。何でも平等主義は、いずれ作り手の自由を縛り、それこそ息苦しい世界を現出させる。てか、ゲームの中に同性愛を持ち込んでイチャコラしてる暇があったら、とっとと発展場かSNSでも使って彼氏作れよ。
差別と偏見はデリケートな問題だけど、一方で同性愛者が人権を錦の御旗にモンスタークレーマーになっているのだとしたら、それは危険なこと。別に任天堂は法律を破ったわけでもなく。同性愛が罪となる文化圏もあるわけだし、一部の主張で軸がぶれるのはかえって良くない。たとえばさ、アメリカでは合法化された大麻をゲームの中に持ち込むべきだ!という主張に対して、世の人はいったいどういう反応を示すのだろうか。
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任天堂が謝罪 同性婚できない設定のゲームで
2014.5.11 14:48 [ゲーム]
任天堂は9日、人間型キャラクターが架空の生活を楽しむ人気ゲーム「トモダチコレクション 新生活」(欧米版は「トモダチライフ」)で同性婚ができない設定になっていることに対し謝罪するコメントを出した。
ゲームは欧米で6月に発売される予定。米アリゾナ州の同性愛者の男性が、設定を変えるよう任天堂に要請していた。
任天堂は「残念ながらこのゲームの設定を変えることは不可能で(出荷後の)修正もできない」とし「多くの人を失望させたことを謝罪します」と述べた。
次のバージョンを作成する際は利用者の要望に対応できるよう努力するとしている。(共同)
出典:MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140511/its14051114480001-n1.htm
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