こころに打ち身ができてしまったときは……

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ドラマ"東京タワー"を見ながらブログも更新。
おかん、せつねーよ。(´;ω;`)ウッ…

今日から新しいオフィスで仕事開始。胡蝶蘭のむせかえるような香りに包まれたエントランスを抜けてデスクに着く。僕にはすっかりおなじみだけど、普通のビジネスマンには生涯それほど何度も経験することじゃないと思う。それだけでも僕は幸せ者なのかもしれない。

さて、「こころに打ち身ができてしまったときの対処法」について。
ここしばらく山本七平氏や小松真一氏を読んでいたので、とにかくヘビーな内容な本だから知らないうちに心に打ち身ができてしまったみたい。別に鬱とかそういうものじゃなくて、なんというかきれいなものに触れたくなる揺り戻しが来るんだ。

本好きの人には「相性の良い本屋」がある。取りそろえている書籍の種類は他とまったく同じでも、自分とバイヤーの趣味がピタッとあう店がある。そこでは幸せなマリアージュが生まれる。僕にとっては"紀伊國屋書店 大手町店"が相性の良い書店だ。今日も帰り道にふらりと立ち寄ったら、打ち身がうずく僕の心に効く本が差し出された。

"須賀敦子全集"……少女の心を持ったまま大人になった美しい人が紡ぐ言葉。熟成され、選び抜かれ、磨かれ抜かれた言葉は、芳醇な人生のありようをさりげなく映し出し、読み手の気持ちをとらえて放さない。
"コルシア書店の仲間たち"はすでに読んだ。友人に貸したら戻ってこなかった。それ以来しばらく須賀さんとは疎遠だった。
あと数ページで"虜人日記"が読了するので、もう1冊、例の統帥権の話を読み終えたら、須賀敦子全集に取りかかろう。

全集は8冊ある。
3回くらいに分けてゆっくり味わうことにしようか。
一気読みしたら、イタリアへ彼女の足跡をたどる旅に出てしまいそうになるから。

「私は、孤独が荒野ではないことを知った」 …… すてきでしょう?

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