お伊勢さんへ詣でてきた(3)

朝早く移動開始して、僕は少し疲れていた。
伊勢神宮外宮境内前に茶屋がある。
そこで、赤福盆を頼み、ほうじ茶と赤福でしばらく休憩する。


相席になった3人の子供たちがはしゃいでいる。
とても気分の良い五月晴れの日で、店先の縁台を渡って来るやわらかい風を感じていると、誰も彼もが祝福されているかのようだ。そして、赤福はいつ食べても幸せな気分を運んでくる。

伊勢神宮外宮と内宮は約4kmの距離があり、大人の足で歩けば1時間もあれば到着する。だけどまあ、歩いている人はあまりいないようで、僕も路線バスで移動する。

伊勢神宮内宮脇のおはらい町からは、大量の人が溢れて来ていた。
本来参拝前に食事をすることは望ましくはないのだろうが、時刻は11時ちょっと過ぎ。もし参拝のあと昼食を摂ろうと思ったら、おそらくとんでもない大行列の中に1人で身を置くことになる。神さまには申し訳ないけれど、それならば先にご飯を食べよう。


おはらい町に足を踏み入れてすぐの場所に、"やまだ"という看板を掲げた小さな食堂を見つけた。小さな店のくせに二人並んでいるこぢんまり感がちょうど良かった。てこね寿司と伊勢うどんのセットが1100円と、他店に比べてややお安い。ひさしぶりに伊勢うどんを食べたが、このヤワさ具合は讃岐うどんとは対極の場所にあるよなあ。



お吸い物が出汁とアオサの香りが良く出ていて、思いがけず美味い。
てこね寿司をほおばりながら時計を見やると、12時を過ぎていた。

0 件のコメント:

コメントを投稿