お伊勢さんへ詣でてきた(2)

外宮へ続く参道は、古い宿屋やお土産屋が軒を連ねている。
道幅はかなり広く、もちろん混雑する時は人でごった返すのかもしれないが、午前9時台の歩行者たちはみんなのんびりしている。人の背より高い笹に緋色の鯉のぼりを下げた人を見かけた。欲しい……けど、持って帰るの大変そうだな、どこで売っているのかな……後にあれは売り物ではなくて、内宮で授与されているらしいことを知った。

外宮入り口に到着。
クルマで参拝に来た人たちも合流するので、徐々に参拝客が増えてきた。

外宮に参詣するのは初めての経験。
一礼して第一鳥居を潜り、木々に覆われた小径を進んでゆく。
明治神宮なみの長い長い参道を想像していたら、わりとすぐに外宮本宮が見えてきた。
杉の巨木が作り出す陰影の中で、豊受大神宮は圧倒的な清々しさを放っているのが印象的だった。それはなんと言ったら良いのだろう。「なにごとのおはしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」(西行)以上の表現を、僕は知らない。








別宮をそれぞれ参拝して、伊勢神宮外宮をあとにした。

せんぐう館に立ち寄って、式年遷宮について展示物を眺める。
本殿の実物大模型がやはり圧巻だ。
それから、入って直の壁に掛かっている、神社の杜と田畝の写真がとても良い。
眺めているだけで日本人のDNAがざわざわする。

0 件のコメント:

コメントを投稿