登山未経験者が富士山に登ってみた(教訓)

さてと。
富士登山…というより、初めて本格的な登山を体験して、僕なりに得た教訓を書き残しておこうと思います。

1.だまされるつもりで装備を調えるべし
初心者って、どういう装備を準備したら良いのか分からないじゃないですか。ネットのおかげで色々情報は手に入りますが、正直玉石混淆。東京だったら、登山用品を扱っている店が集中している神保町あたりで、店員さんの言うとおりに一式揃えてしまうのが無難で確実だと思いました。素人がたらればしても時間の無駄です。

2.武勇伝を信じるな
これはネットにありがちな話ですが、例えばTシャツ、短パン、サンダルで富士山登頂に成功した人はいると思います。だけど、これはものすごく登山経験がある人か、あるいはものすごくコンディションが良くてラッキーなケース。天候が急変したら軽く死ねる状態で登山をするのは、自殺志願者みたいなものですよ。少なくとも初心者はこの手の武勇伝を鵜呑みにして舐めちゃイケナイと思います。
一緒のツアーに参加した人で、今回4回目の登頂だという人がいました。この人も初回9月に軽装で登頂を試み、低体温症に罹ってえらいことになったと言っていました。「正直舐めていた」と深く反省したとか。

3.歩けなくなったらお終いだ
ツアーではなく、友達同士で来ている大学生らしいグループがいました。そのうち一人がスニーカーを履いて7合目近くに来ていました。汚れるからと思ったのか、彼の履いているスニーカーはだいぶ古ぼけたもののように見えました。グレートウォールのジグザグ道を歩いている頃はなんとかなったのでしょうが、岩場に入るとスニーカーはグリップを失って踏ん張りが効かなくなっていました。そのため彼はトレッキングシューズでは楽勝の場所でも、這いつくばって前に進めなくなっていました。足が前に出ないのです。でも、誰も助けてあげられないし。やっぱり靴は大事です。

4.防寒対策が命に直結してくる
靴に次いで大事なポイントだと思いました。まあ、靴がダメなら上に登れないから、撤収してくれば良いのですが、いったん上がっちゃったら寒さ対策は命に直結してきます。ぺらぺらの防寒着や、100鈞で買った雨具なんかじゃ軽く死ねるかもしれません。

5.水分補給
お金出して買えるものは買っちゃえば良いと思いました。500mlで500円くらいお金がかかりますが、下界から持ち込む量で悩むくらいなら買っちゃった方が早い。
僕は山小屋での食事を除き、結局五合目→頂上→五合目の行程で1.5リッターしか水を飲みませんでした。ちょっと少ない気がしますが、僕の場合はこれで足りてしまいました。

6.手袋
晴れている間は軍手でOK。
悪天候や、山頂でご来光見物の時などは、防水・防寒仕様の手袋が必要。

7.行動食
甘いものは必要です。頂き物でしたがキャラメルなんかも良かった。

8.金剛杖
記念としては良いと思いますが、太さ、先が尖っていない取り回しのめんどくささを考えると、登山用のステッキの方が使いやすいと思います。膝の負担減効果抜群なので、ステッキはぜひ使うべきだと思います。

9.ガイドさんのすぐ後ろを歩け
初心者、体力のない人にはおすすめ。

10.高山病
これは体調・体質に依存するので確実なことは言えませんが、頭痛や吐き気に苦しんでいる人はいました。無理しちゃいけませんね。

以上、教訓めいたものを書き残しておきます。

2 件のコメント:

  1. 登山報告、前半は楽ちんそうなのに、なにがそんなに壮絶だったのだろう~と、ぞくぞく上がる報告を読んで。。。ご両親に感謝ですね、靴を買うよう背中を押してくれて。
    一度の登山で、10回以上の登山に相当する教訓を得られたようですね^^;;; ご無事でなりよりでした。
    今度は温泉つき登山なんてどうでしょう。

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    1. > gabbychanさん

      読んでくださってありがとうございます。
      両親を含めて、目に見えないところで支えてくれた人みんなに感謝してます。

      温泉つき登山ですか~いいですねぇ。
      母親がホテル立山に行きたがっているので、宿泊して周囲を散策したり出来たらいいなあと思っています。そうしたら宇奈月温泉になるのでしょうかね。

      富士山は……たぶん、きっと再登頂を目指すと思います。

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