Leo様がもっとも美しかったころ

Two Households both alike in dignity.

このフレーズから始まる"Leonardo DiCaprio版 Romeo+Juliet"は、誰がなんと言おうと僕は大好きだ。当時のLeo様は、太り始める直前の美しさの絶頂期だった。
ついでに失礼を一発かましておくと、僕はDiCaplioのファンなのではなく、"Baz Luhrmann監督"の撮る映画が大好きなのだ。すまん、Leo様(笑)。

 バズ・ラーマンという人は、元々舞台演出出身ということで、「一夜の宴」というシーンの演出が秀逸だ。
そういうシチュエーションは、もっとも僕のツボを突くネタ。
無軌道と儚さは若者の特権だから。

→こちらがパーティシーン。
ゲイパーティのノリですね。

その"盛りあげ"の系譜は"赤いカーテン3部作"といわれる、"ダンシングヒーロー"から"ムーラン・ルージュ!"まで受け継がれている。まだ見ていない"ラ・ボエーム"でもそれは再現されているのだろう。NYへ行きたかった~!!

おそらく企画にあたり、「なぜ、いまさらロミジュリなんですか?」ってのがハリウッドの反応だったにちがいない。確かにプロットとしてロミジュリな映画はいくらでもあるが、今さらストレートにそれをやるか?ってのが正直なところだっただろう。だからこそ。アロハを着て拳銃を振り回しつつも、セリフは時代劇というアンビリーバボーなウルトラCをやってのけるラーマン監督の真骨頂が発揮されたんだと思う。スタイリッシュな映像美が自慢のラーマン監督ならではの力業ってヤツ。


多くのファンが指摘しているように、この水槽の前で"Claire Danes"と出会い、一目惚れに落ちるシーンは美しく秀逸だ。BGMは"Kissing You:Song by Desree"。 監督上手すぎるよ。宴を仮装パーティにして、二人に巡礼と天使のコスチュームを着せるとは。ディズニーランドが仮想のヨーロッパおとぎ話の世界をアメリカで構築してみせたように、ラーマン監督は、中世の恋物語を現代に再現し、その1シーンは中世にトリップさせるという芸当をやってのけているのだ。スゴイ よ、あんた(笑)。

ラーマン監督の映画は、舞台小道具ももの凄く凝っており、そのひとつひとつに寓意が込められている。それを紐解くには相当の知識が要求される。デザインはゴルチエが担当。先月行った"プラド美術館展"で知ったのは、"燃えるハート""神の愛"をあらわし、"ハト""精霊"を意味するんだとか。作品の中で出てくるイメージだ。こういう知識がないと映像を理解できない。

ふたりがプールで会う直前、ロミオがナースの部屋をのぞき込んで顔をしかめるシーンも好きだ。風にめくれたカーテンの向こうには次の瞬間マリア像が顔を出す。こういう演出がニクイ。


ユアン・マクレガーが"ムーラン・ルージュ!"の続編制作を希望しているらしいよ。ラーマン監督の世界にはまってしまったらしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿