眠れぬ真珠

曇り。時々晴れ間がのぞいています。

今週は濃いぃ1週間(特にプライベート方面)で、ヘトヘトになりました。
週末はそのバランスをとるべく時間。

月曜日に買ったBlack LabelのグリーンTシャツを着てみたんですが、最近成長している(笑)大胸筋がイイ感じで陰影を形作ってよいですねぇ ^^
また買い物に出てしまいそうだ。

昨日から石田良衣"眠れぬ真珠"を読んでます。

自分的には石田さんのポジショニングは平均レベル4。感動閾値が6ですので、彼の作品で「めちゃめちゃ感動しました」という経験はあまりないんだ。定評の、透明感のある情景描写には、好感を持っているんだけど……。昔、母親が「森村誠一の書く女性は透明感があって好き」と言っていたもんだが、彼の作品はそれに近いラインかもしれません。

で、なんでハードカバーの"石田良衣"本を買ってしまったのかというと、帯のコピーが秀逸だったからなんだ。

「今の、このときを忘れないでね。
わたしのこと、忘れないで」
「どうして、忘れないでなんていうんですか。
まだ始まったばかりなのに」

このセリフがね。ちょっと刺さったんだ。

似たシチュエーションで、田辺聖子の"不機嫌な恋人"という作品がある。これがけっこう好きでね。恋の手練れな年上の女性が主人公なんだが、美しい若い男と恋愛しているときの心の機微が「うんうん。それ、わかる、わかる」と激しく同意しまくっていた、当時大学生のわたくし(二十歳)。わはは。

田辺聖子作品では、主人公の女性が自分の美貌と恋の手練れであることを知っていて、それを最大に活用している。美しいけれど、でも年齢は重ねてきていて、若さだけじゃない深みと、あわせて静かな絶望みたいなものも感じている(この辺は、その年齢になるとわかってくる)。彼女は年下の男と別れ、別の男を選択するんだけど、その理由がまた良くってね。ほろりとするんだ。

それに対して、石田作品の主人公は、版画家という職業に人生を捧げている。 45歳になって職業芸術家として独り立ちしていることへの強い自負と、その背中合わせで、多分自分はこのまま一人で生きてゆくのであろうという、絶望のようなものが存在しているようだ(まだ読み終わっていないので)。そこに現れた恋の相手、17歳年下の青年が、彼女の心にどのように入り込んでくるのか?そして、どんな場面で、あのセリフが登場してくるのかが楽しみ。

田辺作品と対比しつつ、読了をめざします!(恐らく読了は明日)

でもフィットネスクラブには行ってきますよー☆彡

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