大分・別府ステイ(2)

二日目。
前日と同じ、大分駅前からタクシーに乗り打ち合わせ場所へ向かう。
10:00から打ち合わせを始め、途中ランチを挟んで14:00まで仕事が続く。
ふたたび大分駅に戻ってきて、同行者と別れる。

僕は大分駅から日豊線に乗り、別府を目指す。
途中車窓に広がる別府湾が好きだ。
なんという開放感、関東にない空気感、四国へ向かう連絡フェリーが渡ってゆく海、目に飛び込んでくるものすべてが高揚感をかき立てるのだ。

西鉄リゾートインにチェックインし、大浴場で軽く汗を流す。
その後はメシだ!

前回の別府ステイはあまり食事に力を入れていなかった。
地獄巡りとその後のiPhone破壊でそれどころではなかったから。

で、まず一発目。

満州餃子の胡月に行ってみた。
「これは……お勝手口なんじゃないの?」と疑いつつ、磨りガラスの扉を開けてみる。
よく知らない人は隣のちゃんぽん屋に入ってしまい、気まずい思いをするに違いない。
このお店、定休日が「月・火・水・木」で「金・土・日」不定休というなかなかすごい営業。
混んでいる時は行列が出来るという。
僕が訪れた際は、すっと席に着くことが出来た。



満州餃子という一口餃子が15個。
一つのサイズはワンタン位だろうか。
注文を受けてから包むというこだわりがあるという。
提供するのは餃子とビールだけというハードボイルドな店。
白米すら出していないのだよ。

餃子を二皿、そして空きっ腹にビール2本を流し込んで、結構酔っ払った。

そして二軒目に流れ着く。
前回も訪れた「はじめ寿司」。
ここの大将とおばちゃんが優しくてねぇ。



大分ラベルのスーパードライを飲みながら、上寿司とアラカルトを何品か摘む。
旅行客の相手もしてくれるやさしい店だと思う。
礼を言って店を出る時、大将の顔イラスト入り名刺をもらった。
僕はこの寿司屋が大好きだよ。

お腹いっぱいになって、別府の町を徘徊する。
駅から海岸通りへ続くメインストリートから、アーケードが何本か延びている。
昼間は死んだような町だけど、夜になると風俗のポン引きがうじゃうじゃ現れて別の顔になる。
散歩中になんどもソープに誘われてウンザリした、僕はゲイなんでね、興味ないんだわ。

そんな散歩をしていると、古めかしい唐破風の建物に出会った。
窓から光がいっぱい零れ出て、たくさんの人が水を使う音がした。

竹瓦温泉。
明日来てみようと思った。

別府初日終了。

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