最近のBLは花を背負わない。
気づいたのは2、3ヶ月前なのだけど、その後意識して読むと、確かに花はない。
というか、新しい雑誌、編集者が流入して、「従来」のBLの絵柄とは違うタイプのものが増え始めたような気がする。誤解を恐れずに言えば、少女マンガの影響が薄れつつある、「プロ」っぽい技術を持った作家が減った。薄い本方面の人たちと比べても、下手すりゃ並以下の表現力の作家が大手出版社からコミックスを出している、という感じかな。なんか、同人誌レベルなんだよな。
あんまり深く意識していないけれど、幻冬舎や新書館とかが増えたからかなあ。
例えばさ、いまAmazonのランキングに出ている、「恋とはバカであることだ」「抱かれたい男1位に脅かされています。」「青年発火点」「花嫁は17歳」「不埒なジョーカー」「コワモテ乙女くんとトキメキ王子」etc この先にも該当する作品はたっぷりあるのだけど、僕が慣れ親しんできた「BL」とはだいぶ違う世界になってきた。以前だったらこのレベルじゃデビューできなかったんではないだろうか、と思う。絵柄だけで言うと、なんだろうねぇ、「肉体」から乖離して、ますますボーイズラブというか同性愛が抽象化してゆくなあと。ゆるふわ系とでも言ったらいいのかな?
1990年頃にJuneが滅びて、その後BoysLoveになって、また新しい変態を遂げようとしている現場に立ち会っているのかもな。オールドファッションは、ただ立ち尽くすだけなんだけど。
cool.october2007さん、こんにちは。(昔コメントしたことがある台湾人です)
返信削除すみませんが、「花を背負う」という意味は、人物の後ろに効果のためのお花の絵が装飾してあるということですか?私は昔の少女漫画が大好きですので、この話についてすごく興味があります。よかったらもうちょっとご意見を伺えませんでしょうか。 cool.october2007さんが仰った「『肉体』から乖離して」というのは、体が男性(人間)っぽくなくなってきたということですか?「『プロ』っぽい技術」というのは、デッサン力、現実描写に関する画力のことですか?
質問が多くて、すみません。よかったらご意見をお教えくださいませんか。よろしくお願い致します。