BL漫画レビュー:ヨネダコウ『どうしても触れたくない』

BL漫画界には巨匠(w)って作家が何人かいるわけですが、寡作ながら巨匠入りしている作家の一人がヨネダコウだと思う。前作の「どうしても触れたくない」は大ヒット作だった。最初その良さがわからなかったけれど、あとからジワジワ来るタイプ。古い人にはこういうと伝わりやすいかもしれない「ありゃタクミくんシリーズ系だ」って。

BLにもいくつかの系統があるけれど、これは傷ついている子供たちの物語。形は大人でも中身は子供という人は多々いるわけで、心を閉ざしていた主人公が運命の人と出会って、愛し合う、そして世界と和解して行くというお話。いい話ですよ。痛みと悲しみと、そして優しさでできあがっている作品ですから。






泣き虫嶋クンと、男前の外川さん。
なんていうか、 ノンケ男の持つ優しさっていいなあと思います。

アラブものとかトンチキ系も少なくないBLではございますが、そのルーツは「救いを求める魂」ですから。こういう正統派、生き残っていって欲しいです。

ヨネダコウ新作の「囀る鳥は羽ばたかない」を腐女子に貸してあげました。

「うはっ!ドMのヤクザ!!」

腐女子の目が怪しく濡れていたのは、また別の話。

絵柄 :★★★☆☆
ストーリー:★★★★★
エロ度 :★★★☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

※スピンアウト作品「それでも、やさしい恋をする」の書評はこちら
http://blackarmor.blogspot.jp/2014/04/bl.html

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