二人で考え込んだ。
ザ・フライング・ダイナソーを捨てる?
頭上では「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ〜」と絶叫と、ゴォォォォというコースターの音が響いている。
「せやな……」彼女が口を開いた。
「命までは取られんやろ、行こっか……その前にトイレ……」
うんうん、トイレ大事。
そして長蛇の列(あの日は180分待ちだった)をエキスプレス・パスで躱し、バーコードリーダー係員の前に立ったのは11:20のだいぶ制限時間を押したタイミング。二人でそれなりに葛藤した結果。
階段を上がり、係員の女性にナビゲートされた。
「青い数字の1番に並んでください」
はぁ?!先頭?!
「ちょっ……なんの罰ゲームやぁ!!!」
「あたしらの普段の行いがそんなに悪いっちゅうことかー?!」
動転する二人に
「むしろご褒美ですよ(ハート)」
「先頭はスピードが出ていないから怖くないですよ」
と言うおねーさん。
ほ、ほんまかいな……と疑いの目の二人。
そのあとは、ガシャン、グワッ「うわあ」、カタカタカタ、「たすけてぇ〜うわぁぁぁ、やーめーてぇ〜〜」、グルングルングルン、「ひいぃぃぃぃ」、上下左右に揺さぶられて、息絶え絶えに釣られた男状態で帰還。
映像で見たらこんな感じ。
下車して、写真のプリントアウトを待つ間、お互いに感想を交換。
「ほとんど死んどった」という彼女に対して「あー、僕はあと2回は余裕」と言ってしまった。
確かに激しいんだけど、普通のジェットコースータの落ちて、下から突き上げられる時のお腹にくる不快感はなかった。
大きく円を描くレールによる圧迫・揺さぶられ感よりも、レール上で錐揉み状態になる方がダメージが少なくて、むしろ爽快感の方が強いという印象。
実は今回のUSJで一番楽しかったのがザ・フライング・ダイナソー。
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