軽井沢のお土産といえば

今月は長野県通いが続いていて、毎週新幹線やらあずさに乗っていた。
長野県は車社会なんだろうね。
長野市や松本市ならばともかく、それ以外は駅前に飲食店があまりなくて、ファミレスなんかは国道に行かないと出会えない。
タクシー移動だった僕は、コンビニ飯が続いていて、寝不足と合わせてなんか命が削られてる気分だったな。

今週は初日と最終日に蕎麦を食べてた。

「草笛」のざる蕎麦。
ここのメニューは「大盛りは注意せんと死ぬよ」とラーメン二郎的な脅し文句が書いてある。
具体的な麺量は書かれていないのだけれど、結構大変。


これが「中盛り」。
普通盛りに400円追加すると中盛りになるわけだが、圧倒的な存在感にややひるむ。
実は中盛りは600g、大盛りは1kgだそうで、そりゃ大変なことになるわ。
食べても食べても桶の中の蕎麦が減らないよぅ。。。。

そして、中盛りで1050円はお値ごろ感がすごい。

翌日はホテルの朝食を食べれない時間に集合して、現場へ向かった。
朝ごはんはコンビニ飯。
ランチもコンビニ飯。
睡眠不足とストレスで喉をヒュウヒュウ言わしていて、ほんとツラくてツラくて。

それでも仕事は終わって、東京へ帰ってゆく仲間を新幹線で見送って、僕はさらに一泊。
死んだように眠っていて、乾燥した空気に耐えられなくなって目覚めたのが5時。

ホテルの朝ごはんを食べ、コーヒーを楽しみたかったんだけど、8時には現場入り。
朝食を選んでいるとき、なんか違和感があって。
自分の段取りが悪く感じられて。

「君が居ないと何も出来ない訳じゃないと
 ヤカンに火をかけたけど
 紅茶のありかが分からない
 だけどあまり美味しくない
 君が作ったのなら文句も思い切り言えたのに
 一緒に居る時は窮屈に思えるけど
 やっと自由を手に入れた
 僕はもっと淋しくなった」

槇原敬之の「もう恋なんてしない」の歌詞じゃないけれど、ホテルで過ごす僕と彼氏の朝食は、まるでジャズセッションのようにスムーズにテーブルが整う。それをしばらく当たり前のように感じていたけれど、彼氏が色々と整えてくれているところに、僕は自分の皿を運んでいるだけだったことに気づいた。なんどもビュフェテーブルを行き来している自分の段取りの悪さを苦笑した。かっこ悪いなあ、頭悪いわぁって。窓の外には落葉したカラマツの枝が冬空に向かって伸びていて、雲をまとった浅間山から吹いて来る冷たい風に震えている。透明感のある日差しを浴びながら、一人は気楽だけど、一人は寂しいな、そんなことを考えてた。

出張続きで彼氏とはなかなか会うことのできない一月だったな。

ランチを食べ損なって軽井沢駅に戻ってきた。
「駅そば発祥の地 軽井沢駅」という看板に惹かれて、食べてみた。


想像以上に天ぷらが分厚くて。
甘辛い醤油味の蕎麦つゆと絡んで、冷えた身体を少し温めてくれる。
新幹線が到着するまであと20分。
午後の日差しを眺めながら、蕎麦を掻き込む至福の時間。

軽井沢からお菓子をお土産にしようとすると、まあ、チーズケーキとかタルトとか。
あとはクッキーなんかが目につくけれど、どの味もそれほど特色が感じられなくて。

実は軽井沢のお土産ではないのだけれど、駅で小布施竹風堂の「どら焼山」が売られてる。
これがかなり美味いの。
栗がたっぷり使われていてホクホクとした食感と、あまり甘すぎない餡としっとりとした皮が絶妙。
かなり買い占めて帰京。


帰りの新幹線では咳が止まり、プレッシャーから解放されたんだなあと独り言ちた。
咳と言えば「追想」のイングリッド・バークマンだよなぁとか思いながら。

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