この残酷な世界で。

いやさ、橋下徹大阪市長の慰安婦問題をめぐる発言が騒動になってるでしょ?
僕は西岡力著の「よくわかる慰安婦問題」を読んで、日本軍人相手に性風俗サービスを民間業者が提供する「慰安所」があったことは事実だと思う。そこで、日本人女性(これには当時日本統治下であった朝鮮半島、台湾出身者等を含む)が仕事に従事していたことも事実だったと思っている。その点では、誰も慰安婦の存在自体を否定していない。

「従軍慰安婦」という言葉と、事実と異なった嘘を作りだし、拡散させたのは日本国内に棲む左翼勢力。詳しいことは「よくわかる慰安婦問題」を読んでみて欲しい。

それはさておき。

偽「従軍慰安婦問題」とは、支那・朝鮮半島の反日ナショナリズム、遡及法がまかり通る韓国社会の病理がベースにあるんだろうなあと思う。「息を吐くように嘘を吐く」という彼の国の民度もあるだろうけど。

それ以上に僕は、欧米の人権理想主義者のキチガイぶりが心配だ。

いや、別にアメリカ軍だって、朝鮮戦争の時に韓国政府に慰安所を作らせて利用しまくっただろう?とか、日本を占領していたときに慰安所を使いまくっただろ?とか、ベトナム戦争時にタイのパタヤで女買いまくった過去があるくせに、なにきれい事言っとるんや、と言いたいわけじゃない。

なんというか、所詮人間なんて畜生の一部であって、畜生共がのさばっているこの世界は残酷で、醜いものであるという諦念を持たない、高尚な理想主義者の方がむしろ恐ろしい。

僕が子供の頃、TVで西部劇ってヤツがあってさ。
馬に跨がった「白人」がネイティブアメリカンを銃でバンバン撃ち殺し、「正義は守られた。ヒャッハー!」みたいな映画をバンバン流していた。「白人」は正義で、侵略を受けていたネイティブアメリカンは「悪」があたりまえに垂れ流されていた。今から考えると、とんでもない時代でしたよ。その辺が修正され始めたのが「ダンス・ウイズ・ウルブス」だったわけで。

「人道に対する罪に当たる」と日本人を非難するNY州下院議会の方々が、そんなきれい事を言っていられる「子孫たち」とは僕には思えませんね。日本人を罪人にすることで、自分たちは罪とは無関係な「真っ白な人間」であるとか錯覚してませんか??

そもそも所謂「従軍慰安婦問題」は、「済州島において第二次世界大戦中に日本軍人が朝鮮の女性を強制連行し慰安婦にした」かどうかが争点で、その証言をした吉田清治(日本共産党と密接な関係を持つ)がのちに嘘であったことを認めているわけで。

軍が関わって強制的な奴隷連行が行われたのかどうかという争点が、そもそもの証言自体が嘘だったということで無効になった。じゃあ彼女たち慰安婦があの時代、あの場所でなにを行っていたのか、多角的な視点で調査が行われていると僕は聞いたことがない。奴隷連行が嘘だったにもかかわらず、争点がずらされ、いつのまにか「女性の人権」話にすり替えられている。今日的な倫理観、価値観で過去を遡及的に裁こうとしているのが慰安婦問題。しかも、国策的に嘘に乗っかって日本を貶めようと暗躍しているのが朝鮮人という立て付け。

あの当時、過酷な人生を送った女性は、大変気の毒だったと思う。
だが、世界的に公娼制度が普通にあった時代に、自分たちの国でなにが行われていたのかについて調べずに、日本人だけを野蛮な罪人のように扱っている人々は、まず「不誠実」だと僕は思います。それって日本人を標的にした「レイシズム」「レイシスト」そのものだと思うんですが。言いたくないけどアメリカさん、マジでレイシズム丸出しに見えますよ。

あの残酷な時代と世界が、いまは少し改善された。
そんな小さい幸せとか、喜びを大切にする方が、僕はマシだと思うんですけど。