"パルマ -イタリア美術、もう一つの都"を観てきました!

雨。22.9℃/18.7℃/83%/769day/8580(+80)

午前中から雷鳴が轟き、水瓶の底を破いたようなどしゃ降りだった。
資料の買い出しと、国立西洋美術館で開催中の"パルマ -イタリア美術、もう一つの都"を見に行くため常磐線に揺られていたが、まるで車両が水の中を潜っているような激しい雨だった。いつもの通り上野駅でチケットを買う。たたきつけるような雨脚の中、ダ・ヴィンチの"受胎告知"に押し寄せているお客たちは入場までに1時間半待たされているんだとか。すごいなー、って独りごちて小降りになった隙に会場へ滑り込む。


まぁ"パルマ"と言われても僕にはピンとこない。
中世イタリアの歴史にあたっていると必ず"パルマ公"という名前が登場してくるけれど、それ以外、まったく知識がない。あ、パルミジャーノンチーズの名前に似ているなぁ。リゾット食いてぇ~と空きっ腹を抱えつつ特別展会場に向かう。
今回の出展はコレッジョ、パルミジャニーノという画家がメイン。激しい雨と、"受胎告知"へ人が流れているためだろう、館内はほどよい人混みで、一つの絵の前に立つ人は2~3人という状態だった。ぼちぼち館内を歩く。

やっぱり目玉はコレッジョ"階段の聖母"と、パルミジャニーノ"聖カタリナの神秘の結婚"の2点だろうか。これはどちらもいい感じだった。神秘の結婚ってのは「聖カタリナは〈アレキサンドリアのカテリナとも呼ばれる〉エジプトの王女でした。カテリナは夫となるべき人はキリストであるという告知を受け、洗礼後キリストと神秘の結婚をしたと言われています」ってことらしい。予備知識がないと絵からは まったく意味がわかりません。教養ねーなオレは、って苦笑い。
階段の聖母のキリストが愛らしいね。ペタッとマリアにしがみついている姿は赤ん坊と母親によく見られる光景で、アレって乳臭くて、けっこう重たいんだけど、その重さからジワジワと愛情がわいてくるんだよな。

今回「失敗したなぁ」と思ったのは、最初にパルマ派についての解説ビデオ(?)を入り口で見てしまったこと。コレッジョの"サン・パオロ女子修道院""サン・ジョバンニ・エヴァンジェリスタ聖堂""パルマ大聖堂"が映し出されていて、これがめちゃめちゃすばらしかったんだ。
絵って言うモノが本来どのような状態に置かれるともっとも見栄えがするのか僕にはさっぱりわからないが、入場者に激しい感銘を与える効果を計算して作り上げられた教会という名の劇場空間に描かれたそれは、カンバスに描かれて目の前にぶら下がっているものたちの何倍も圧倒的に記憶に残った。そのため、中世ルネッサンス期のそれぞれ名作たちをなんとなく流して観てしまったのも事実。


最近アートについてのコラムを読んだ。
誰が書いたのかは忘れてしまったけれど、要はアートってのは「1点ものの特殊商品」であるみたいなことが書かれていた。道ばたで並べられている絵なんて、たいていの人には無価値なものだけど、たまたま通りかかって目にとまった。ここで通り過ぎてしまった二度と この絵に巡り会うことはないかもしれない……じゃあ譲ってもらおうか。おいくら?となって初めて「商品」になる。リトグラフなどの商業アートとはちょっとちがう論点だけどね。別に誰に振り向かれずともコツコツ書き続けていているのもアート。「商品」となる作品をコンスタントにアウトプットし続けることができるのがプロのアーティスト……そんな話だった。今日は買いたくなる絵はなかったな。残念。

 今日のランチ!は資料を買いに行った日本橋で。
銀座線の車内広告で"MEGAテリヤキ"の写真がどーにも気になって、とにかく挑戦しました。カロリーというか、それ以前にノーマルのテリヤキマックでもソースが垂れて食べるのに苦労するのに、その倍サイズのものはいったいどーなるのだよ!?とそっちの方が気になった。
で、これが包み。紫色で派手目なデザイン。
中の包みを開けると、型くずれしないように厚紙で包まれた「ブツ」が出てまいりましたよ。けっこうボリュームあるな。。 (゚∀゚)アヒャ

それからはテリヤキソースを垂らさないように、いつもより神経を使ってモグモグいただきましたよ。挑戦してみれば案外食べやすかった。まぁこんなものかと。2度目の挑戦はないかな(苦笑

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