パリは曇りから断続的に雨。気温は18℃位?
今日の教訓は"やっぱり過ぎたるは及ばざるがごとし"って感じでしょうか?
芸術もこれだけ詰め込まれると食傷しました。(苦笑)
時差ぼけが残っていて6:00頃目が覚めるとシャワーを浴び、少しだらだらした後、7:30過ぎに朝食をいただきました。米国系ホテルで朝からガツガツ食べることに慣れた身としては、コンチネンタルブレックファーストってもの足りません。こんな感じの朝食です(7e)。
顔を洗ってホテルを出発したのが8:30頃。シャンゼリゼ通りをだらだら下って、ルーブル美術館を目指します。今朝はもうビジネスアワーでしたから、たくさんの人とすれ違いました。
"地球の歩き方"には、ピラミッドからのアクセスは長蛇の列に巻き込まれる。Porte des Lionからの入り口からなら簡単に入れる、という情報がありました。これを実行してみると確かに"誰もいませんでした"(笑) もちろん、お目当てはまず"モナ・リザ"でございます。低俗といわれようが、ルーブル一番の人気者の部屋へ直行です。
ズバッと入ったものの、フロール館の"アフリカ芸術"?コーナーのトラップに嵌ってしまった。ちょっと焦りました。ルーブル美術館は、もともと宮殿だったところを平民が接収して美術品を詰め込んだ場所。もともとの用途が異なっているわけですから、現代ビル生活に慣れた者からすると内部構造がめちゃくちゃに感じられるんですね。
正解は、フロール館入ってすぐのところの階段を上がり、ドノン翼2階端に入る。そこからスペイン絵画→イタリア絵画の長い回廊を突っ走り、モナ・リザの間を目指すことでした。ピラミッドから見ると、逆サイドからのアプローチですので、ものすごい名画の前に誰ひとりいないというとんでもない状況です。小走りに移動しながら「あ、このスペイン絵画はただものじゃないな」ということはすぐに解りました。でもモナ・リザです(w
モナ・リザの前に立ったのは9:10頃だったと思います。
すでに10人ほどの先客がいましたが、ゆっくり鑑賞できました。世界中の人がもうイヤになるほど知っている絵画ですが、あらためてみると小振りで、全体に暗いトーンの不思議な絵でした。で、モナ・リザの間を出ると、呼び寄せられる絵があります。だーれもいない壁に岩窟の聖母、聖アンナと聖母子、洗礼者ヨハネ がぽーんと飾られているんですね。ふむふむ。かぶりつきで鑑賞させてもらいました。一番左手にあったのはダビンチとタッチがよく似た男性の絵画だったけれ ど、「伝ダビンチ」という感じだったのかな??よく解らなかった。美形の男性。
とりあえず、日本語ガイドがほしかったのでピラミッド入り口を目指して「逆流」を続けていたんですが、怒濤の入場者数に圧倒されました。
ルーブルはカメラ禁止の場所があるので、特に有名作品の写真撮影はNGです。といってもやりたい放題の中国人団体と、人種問わずおばさんたちは写真を撮っていましたけど。特に中国人は最悪でしたね。マナーもなにもあったもんじゃなかったです(苦笑)。
でも写真禁止のおかげで絵画を見ることに時間を割けたような気がします。
一通り有名作品を見ることができました。
ここで個別のことを言うのはやめようと思います。
だってきりがないくらいたくさんの絵があるんだもの。ドノン翼の入ってすぐのところかな、キリスト教絵画のコーナーの入り口、入ったときは視界に入らない場所にラファエロの小作品が飾ってあったり、日本だったら呼び屋が大騒ぎしていた作品が、観客がほとんどいない場所にひっそりとあったり。つまりそういうところなんです。大広間一つ、あるいは中広間2~3個だけで、一つの美術館の主役を張れるような作品がごろごろしている、呆れた場所でした。どんなにおいしいものでも食べすぎれば、やがて食傷する。そんな危うさもありますね。
気づいたことをいくつか。
・ムリーリョ、バルトロメ・エステバンの作品がある。なぜあんなぼやけた絵を描くのだろうと疑問だった。今日気づいたのは、絵の中心から45度の角度で十分な距離を置いて見てみると、まるでレリーフのような立体感が現れるのですね。もともとそういう効果が狙いだったのだろうか???
・ミケランジェロの彫刻は、瀕死の奴隷であってもなんで色っぽいのだろう。瀕死で苦悩しているという感じには見えませんでしたよ。
・ニケとビーナスは、やはり美しかった。
・ナポレオン1世の戴冠式は巨大過ぎ。民衆を導く自由の女神はそれに比べると小振りかな。ラ・トゥールの光の使い方は見事でした。
さて、今日はたくさんの絵画を見て、あわせてたくさんの天使たちとも出会ったわけですが、モナリザの間へ急いでいたとき、僕の足を無理矢理止めたBest of Angelがこちらでした。
ヘレネの誘拐 (Ratto di Elena) Guido Reni
この子、めちゃくちゃかわいいでしょ。
今日見た天使の中で、一番のおっとこ前クンでした。(^^)
トロイ戦争の発端となる、トロイア王の息子パリスによるスパルタ王妃ヘレネの強奪のシーンです。映画"TROY"だと、オーランド・ブルームがへたれパリスを演じてましたね。
天使の表情とポーズは「あーあ、やっちゃったネ。どうするつもり?」って感じでしょうか? (笑
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