"エロチックとはなにか?"と問いたくなるこの頃。
取り上げる作品は 鹿乃しうこ 『P.B.B(プレイボーイブルース』
「孕めばいいと思ってる──…」 No.1ホストの純佑と元ホストで現在ドカチンの忍は、一緒に住み始めて1年…純佑の猛攻で、関係がより濃い方に変化した!でも嫉妬とか男のプライドとかで、たまにキツくなっちゃったりして…!?
まぁ どうなんでしょ?お金持ちになるには生産性の高いものを操作する(生産性の高い機械、優秀な社員、マネーゲーム、生産性の高いビジネスモデルなど)か、単価の高いもの(合法非合法問わず)を扱うか、あるいは独占市場を創り上げるかの3パターンあたりしかないと思ってる。ホストさんたちの世界の事はよく分からないが、彼らの売る飲み物はピンクドンペリが10万円(市価3万6千円程度)だったり、レミーマルタンルイ13世が50万円(市価10万円程度)だったり。これだけ仕入れと売値に差があるのに喜んでお金を払う客がいる。サービス料込みとはいえ、これは"喜捨"に近い。お客が喜捨するほどの商品・サービスを作り出せれば高収入への道が開けるというわけだ。
だがガテン商売の給料がイイとはいえホスト稼業には勝てないわけで、なかなか現実には考えにくいトラバーユだ。ゲイの世界ではホスト系はあまり人気がないが、ガテン系は一定の人気がある(個人的には水道工事系にイケメンが多い気がする)。
"あ、あ~ん、赤ちゃん生まれちゃう~!"
と ウケに叫ばれて思いっきり萎えた経験がある(笑)。一部ハードゲイ、おねぇ系ウケの方でこのように絶叫する人がいる。確かにその場の雰囲気は盛り上がるが、気分はオンナの子なんだろうか!?ってHが終わった後にちょっと不思議な気分になる。同時に自分たちの行為が生殖には繋がっていないんだなと思い知ら されるのだ。「孕めばいいと思ってる──…」相手の本気も伝わってくるが、これもかなり引くセリフだな(苦笑)。
P.B.Bはかなりハードなベッドシーンが展開される。鹿乃しうこ作品はかなりハードなものが揃っているそうだが、ゲイの僕から見て、あんまりエロく感じない。
SexがSportsになると、行為は単なるエクササイズになる。エクササイズは本質的にエロくないし。純佑がそれを"交尾"と表現しているが、交尾だったら性欲は発散されるが、そこにエロスはないなぁ。こう、気持ちのやりとりがあって、葛藤とか障害とかいろいろあったその先に初 めてHがあってという流れの中で、エロスはじわっと醸し出されるんじゃないかって思う。これって乙女系な発想か??(^^;
1.絵柄
上手です。デッサンに狂いもなし。主人公忍の腹筋が見物です。経験としてこの手の痩せたサーフ系またはセミロン男は大体ソリッドな体型であることを思い出しました。
2.ストーリー
元No.1ホストのドカチンなんていないっす!ありえなーい。
とはいえ、やおい少女たちの妄想の濃さにはまいりました!
ドカタ→オヤジへの道がここから始まるって感じでしょうか。
3.エロ度
エロシーンは濃厚。絵柄もキレイ。ただしエロチシズムのないSex描写では勃ちませぬ(w
4.まとめ
最 近ノンケ向けマンガでもホストネタが多い。"オトコも容姿が商品になる"ってことをノンケ男たちも認めざるをえない。でも自分の世界で語ると傷つくから、 ホストという別世界を設定してシミュレートしているだろうか。ゲイの世界じゃホスト系はもてないから、やっぱりこれはBLなんだね。。
絵柄 :★★★★★
ストーリー:★★★☆☆
エロ度 :★★★☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
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