日韓首脳会談の記事を読んでいて、ふと気になった話。
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「最後に首脳会談を終えて青瓦台を出て行く時に、
『これからどうされるんですか』 と、
『折角ですから外に焼き肉を食べに行きます』と申し上げたら、
『あ、そうですか』と言って、普通のお店に食べに行くということでちょっと驚いておられた。
『安倍さん焼き肉がお好きなんですね』と言われたけどね。」
BSフジ プライムニュースで安倍首相
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お酒を飲みながら、時々彼氏と話題にする中島みゆきの例の歌
「道に倒れて誰かの名を
呼び続けたことがありますか
恋の終わりはいつもいつも
立ち去るものだけが美しい
残されてとまどうものたちは
追いかけてこがれて泣きくるむ」
こういう激しい別れ歌ではないのだけど、安倍さんの「折角ですから外に焼き肉を食べに行きます」っていう言葉が、なんていうか人の関係が終わる時の、独特の情緒と似てる。
関係を続ける気のない人と別れる時「あ、ちょっと飯食って帰るからバイバイ」とか「ちょっと友達に会ってから帰るからここで」とか「買い物して帰るんで、じゃ」のように一線を引く。逆に一線を引かれたり。そういう経験をした人に分かる、あの感じ。自分のこれからの予定にあなたは含まれていないんだよという宣言。
別に「立ち去るものだけが美しい」と言いたいわけじゃない。
だけど、このエピソードを読んでいて、お互いなにか思うこともなく、後ろ髪を引かれるようなこともなく、ただただ縁が解けるのを放置しているだけのような関係と感じた。もうどうしようもなく、別れることは避けがたい運命、のような。
これから確実に疎遠になる日韓関係を象徴しているようだ。
でも、たぶん、お互いに正しい道を選択したのだと思うのだ。
その先はどんなに茨の道であろうとも。
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