おっさんずラブ in the sky 6話

ほんと、このシリーズとてもおもしろい。
前半の火鍋シーンも、バッティングセンターシーンは笑った。
いきなりホームランで存在バレちゃうし。

最後に捨て身でシノさんに抱き着く成瀬が切ない。
ああいう形の慰め方しか知らなかった、セックスの経験だけ積み重ねてきただけの子供。
切なかったな。

このドラマはいろんなことを教えてくれているなあ。
S1至上主義の狂信者の存在。
それを煽ったドラマライターという存在。
同性愛者のドラマに葛藤がないから不満という腐女子たちに対する「同性愛者に苦しんでほしい彼女たちへ」というカウンター。それを考察する者たちの存在。
世の中は尻馬に乗って騒ぐやつが多すぎだよ。

それにしても、なんかね。
ドラマはこういう狂乱を飛び越えて、最終回に向かっているんじゃないかな?といま時点の僕は感じていたりする。

BOY'S LOVEってよく知られたキーワードがある。
「おっさんずラブ」と日本語で書くとわからないが、Ossan's Loveなんだよね。

今回、天空不動産から天空ピーチエアラインに舞台が移ったことについて「おっさんずラブは部長がはるたんと結ばれる世界線を探すループものだと思おう。。」「おっさんずラブ、はるたんと恋が上手するまで何度も出会いや時間を変えてやり直す吉田鋼太郎ってもうこれ魔法少女まどかでしょ…」って指摘があった。

現在放送された6話までを見る限り、確かに春田創一が主人公で露出が一番多いことは間違いないが、実質的な主人公はばーちー成瀬竜だ。視聴者の興味は成瀬竜の成長に集中しているといっても過言ではないと思う。かわいすぎるおっさん成瀬竜が、どうやって恋を成就させるのか、その一点に関心が集まっている。
もはや、おっさんずラブは、今回春田創一と黒澤武蔵の物語でも、春田創一と牧凌太の物語でもなく、すでに群像劇(Ossans)に拡張されたといっても良いのではないかと。

そういう意味では、LGBTへの理解が深いと言われる航空業界を舞台にしたのは英断だったとしか言えない。ギャレーの噂話が「あいつ今度結婚するんだって」「マジ?あいつノンケだったの?!」みたいな業界だそうだから。だから「男同士の葛藤」を描かなくて済んだ。いいんだよ、そういう世界にシフトしていって欲しいのが同性愛者の願いだから。

あとね。
山崎育三郎に抱きしめられる田中圭を見ていて、このドラマはブロマンスについても啓蒙しようとしているのかなあとも思った。
フェミニストたちは想像したこともないかもだけど、男だって庇護して欲しい時もある。抱きしめられて、泣きたい時だってある。元々そんなに強い生き物じゃないんだよ男って。


春田に向ける冷めた目線と、シノさんを見つめる潤んだ瞳と、千葉雄大はいい役者だなあとちょっとファンになった。かわいさのプロだね。

個人的な件。
昨日、僕たちは付き合い始めて丸11年目が終わり、12年目に入った。
空港に着いた彼氏におめでとうのメッセージを送りたかったのに、風邪に押し倒されて寝込んでいた。
ベッドの中で彼氏からのメッセージにほこほこしていた12年目初日。

僕にとって一番かわいいのは彼氏です。

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