ひさしぶりの台北 高雄・台北紀行2015(6)

高雄を離れる日の朝、僕らはサンシャインホテルのビュフェで朝食を摂っていた。台北移動が目的の日だったので、あまり厳密な予定はない。ピアノが奏でる演奏を聴きながら「死ぬ時は、こうやって皆と音楽を聴きながら食事をしている最中に、眠るように死にたいな」と思った。そのことを口に出したら、彼氏が大往生したお婆さんの話をしてくれる。大きなガラス窓から差し込んでくる日差しを眺めながら、とりとめもないことに想いを馳せた。窓の外は月曜日、仕事に向かう人々のバイクが道に溢れている。

再び台湾高鉄に乗り、台北に到着したのは12:00過ぎだった。MRT中山駅で下車して数分歩いたところにあるオークラプレステージ台北(大倉久和大飯店)が、今回の滞在先。チェックインまでに時間があったので、荷物を預け、僕らは食事に出た。

歩いて数分のところに京鼎楼があったので、ランチは空心菜と小籠包。
ひぃぃぃ、うまい!




そのあと、彼氏が行きつけのお茶屋さん「和昌茶荘」でお茶を買う。店に入るなり店主が「ひさしぶりね!どれくらい経った?ほんとひさしぶりね!!」と彼氏を大歓迎。うちの彼氏はいったいどれだけ通い詰めたんだろうか??カウンターに通され、40年生きているというオウムを眺めながら様々なお茶を試飲させてもらった。美味しいお茶の淹れ方を教わりながら、お腹がタポタポになるほど飲ませていただいた。楽しい日曜の午後だった。お茶を買って、上機嫌で退店。ここから色々とトラブルが山積みになって行くのだけれど。

和昌茶荘を出た後、散歩がてら十足健康まで歩く。ここは前回も訪れた足つぼマッサージ屋で、けっこうクル施術をしてくれる。隣のベッドでヒーヒーいってる彼氏の悲鳴を聞きながら、僕は窓の外を眺めていた。海外で過ごす16:00。空がだんだんオレンジ色になってきて、誰もが少し心細くなってくる時間帯に異国で空を眺めていると、地に足が着いていないような不思議な浮遊感がする。口では林先生にツボを押されながら「うお、痛てぇ」とか言っているんだけど。

その夜、僕らは魯肉飯を探し回っていた。別に珍しい料理ではないはずだが、どういうわけか高雄ではお店を見つけられなかった。そこで台北に着いたら魯肉飯を食おうと僕たちは決めていた。だけど、忠孝敦化駅で教えてもらった店が見つからない。グルグル歩き回っているうちに僕たちはだんだん不機嫌になってくる。疲れも溜まっていたからだろう。こういうときは諦めて、手近で食べれるものを食べれば良いのだが、変にこだわり出すとドツボにはまる。いや、今回は嵌まってしまった。仕方なく、いったんホテルに引き上げる。

オークラプレステージ台北は、オークラが運営しているのでデフォルト日本語で対応が可能。建物自体が新しく、通された部屋はとても居心地が良い。ベッドルームからバスルームが丸見えだが、これは引き戸で室内が区切られる仕組みになっていて、壁をしまっておけば開放感がある。いや、すけべオヤジが開放したまま、小姉がシャワーを浴びる姿を楽しむのもいいのかもしれない。




ウォシュレット付きトイレは独立していて、しかもそこにもちゃんとした洗面台が設置されていて、朝シャワーやトイレで洗面台の奪い合いになることは避けられる。また、引き戸を閉めると二重扉状態になり、廊下の物音も入り込んでこない。凄く快適。

一休み後、彼氏が新光三越の裏手に魯肉飯屋を見つけてくれて、そこを急襲。やべぇ~美味すぎる~、しかも安すぎる~。



魯肉飯で満腹になった後、酒を飲もうととあるゲイバーに向かったが、開店時間にはずいぶん時間があることが分かった。じゃあ他の店でということで、ホテルの近所をうろつくものの、尽く満席などで入れない。けっこうおしゃれなイタリアンとかあったのだけど。じゃ7-11で酒買って帰るか?というのには、彼氏が不賛成。結局ホテルのラウンジでボトル1本と季節のフルーツ盛り合わせを食べて撤収。この日は、あまり運の良くない日だった。

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