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今日は変な一日だった。
朝、CNNが2年ぶりに東京に特派員を駐在させたというニュースを読んでいた。
その特派員の東京発ニュースが「ふなっしー」と「おじいちゃんJK」とな。
なんちゅうコアなネタを紹介したんだ……。
「日本のキャラクター文化を特集しようと取材していて、ふなっしーのイベントを見たんです。ファンたちは『ふなっしー!』と絶叫し、ふなっしーは『ヒャッハー!!』と叫んで跳ね回っている。『ワッツゴーイノーン(何が起こってんだ)!?』です。びっくりした」
電車の中で吹き出しそうになった。
やべっ!と思ってスマホから視線を外したら、女の子のカバンからぶら下がった「ふなっしー」がじっとこちらを見つめている。恐るべし。なんというシンクロニティか。。。
日中は仕事でバタバタしていて、ランチを食べながら日経ビジネスオンラインを読んだ。
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」は「絶賛コンテンツはなぜ増えるのか」というテーマだった。簡単に言うと、彼は「和風総本家」や「YOUは何しに日本へ?」みたいな日本マンセーな番組が気に入らないんだと。
『単純に考えれば、現在蔓延している日本礼賛ムードは、長い間続いてきた自虐史観と呼ばれるものの反動であり、大きな時間軸で見れば、「調整局面」ということであるのかもしれない。
とすれば、これは、そんなに心配なお話ではない。
が、日本礼賛ムードそのものが、不健康な感情でないのだとしても、私は、そこから発生するかもしれない「同調」に対しては、やはり警戒を怠るべきではないと考えている。 』
小田嶋氏らと所謂知識人の方々は『メディアが国民感情に媚びへつらい、国民がメディアのアジテーションに乗っかり、政治家が世論の動向に同調し、軍隊が過剰適応を繰り返し、官僚が自分たちの職場を防衛することに集中した結果、ああいう戦争が起こってしまった。かように、「同調」から始まるドミノ倒しは、うちの国では、油断のならない結果を引き起こす。』のが恐ろしくて恐ろしくて、無知蒙昧な国民は我々知識人が正しく導いてやらないと過ちを起こすと思っているのかもしれない。
ふと思った。
この手の所謂知識人って人たちは、要は「同調」が嫌いな変わり者なだけなのではないか?
例えば茂木健一郎氏なんかが叫んでる。茂木氏は『ネットやってると時々出て来るマイナビのCMでさ、就活生がみんな没個性のリクルートスーツ着ているのは、あれ、皮肉でやっているの? それとも、それが普通だと、マジで考えているのかな。後者だとしたら、かなりキモイね。』とツイートして炎上した。
同調圧力が嫌いな人たちと言えばサヨクの方々なんかもそうだ。朝日新聞や毎日新聞の投書欄やコラムに寄稿する評論家達もそうだ。どいつもこいつも「同調圧力が怖い」「個性が活かされない」「日本は息苦しい社会」と言う。テンプレートのように。
なんだろう、いままでメディアにはこういう変わり者達があまりに多く登場しすぎていて、サイレント・マジョリティ達を惑わしていたんじゃないかと思うのだよ。だってさ、新聞っていう権威あるものが、立派な人たちの意見として愚かな国民を諭してるんだぜ? うっかりしているとサイレント・マジョリティの方が間違っているような気になってしまう。(どういうわけだかどこの馬の骨とも分からんような「市民」は賢いことになってるらしい)
メディアに掲載されることによって少数の変わり者達の声があたかも「世間の誰もが認める、正しい意見」のようにバイアスがかかって信じられていた時代から、ネットが出来て、メディアとそこで発表されたオピニオンを個人が検証し、その結果が共有できる時代が来たことは幸いだと思う。
マイノリティの意見を圧殺してはならない。
だが、メディアに乗ってバイアスのかかったマイノリティの意見も鵜呑みにしない。
「同調圧力を憎む」人たちをどうこうする気はないが、彼らも意見も数多ある感情の一つと受け流すのが良い落としどころなのだろうか。
ゴメン、うまく落ちなかった (・_・)(._.)
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