や、タイトルからしてあやしいじゃないですか。
たまに書店で平積みされているのは知っていたけれど、タイトルだけで食わず嫌いしてました。だって、ベイベっすよ!?
ところで、おわら風の盆を想わない日はないほど楽しみにしている我が一家。googleで検索したりして情報集めに励んでいて、偶然知った「月影ベイベはテーマがおわら」。仕事帰りに速攻買いましたよ。「坂道のアポロン」の作家さんか~あれも長崎がいい感じに描写されていたっけか。
東京から転入してきた蛍子は、町の伝統「おわら」を踊れるが人前では緊張して踊れなくなってしまう。
そんな蛍子にひかれる地元の高校生、光。
どうやら、光の叔父と蛍子は昔からの知り合いらしいが、
2人は何も語らない。
小さな町に吹き込む、謎と秘密の風。
日本のマンガがすごいのは、こういう地方の小さな町を舞台にして瑞々しい物語を紡ぐ事ができる事だと思う。財閥の御曹司と恋に落ちるだの、ひょんな事から芸能界に飛び込んでとか、都合良く記憶喪失になる出生の秘密だとか、上っ面な隣んちのドラマとはちがう。どっしり腰を据えて取り組んでいるところが良いわ。
聞けば八尾という町はとても小さい場所だという。
そんな人間関係が濃厚な場所で、伝統芸能の踊りを絡ませてくれば、設定は十分。しかも「静」の踊りと言われる抑制された幻想的な「おわら」がテーマとくれば、恋も忍ぶものになるわけで。
富山弁が分かる母親が異様に喜んでいます。
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