タイトルからしてナニである。
週末奉仕なんて、普通の感覚じゃスーパーで卵特売、洗剤特売くらいしか連想できないだろう。
だがしかし、BLマンガじゃ温泉宿の若旦那が肉弾奉仕をしてくれるのだ┐(´-`)┌. ヤレヤレ
若旦那・清吾は、亡き両親の代わりに経営難の旅館を切り盛りしている真面目なカタブツ男。ある日、毎週末違う女を連れて来る嫌な客(でもイケメン)・神室に資金援助の打診を受ける!だけど、その交換条件として清吾の体を要求されてしまい!?驚きながらも旅館を立て直したい気持ちは強くて…悩んだ末に出した答えは、Hなご奉仕をすること(ハート)
見事なまでにヤマなし、イミなし、オチはありの作品である。
マンガの中身は、あらすじ通り、以上。
だがしかし、僕は密かに感動していた。
笹村剛、生き残っていたとは!
「その肌、立入禁止!」(作家はこの手のタイトルの付け方が好きなのか??)では、いい感じに身体を作ったリーマンが描写されていた。いわゆる「ガタイのでかい人たち系」BL。人間、身長が175cmを超えると骨格がたくましくなり、そこそこ身体を動かすのが好きな男子には、その骨格にいい感じの筋肉が盛られる法則がある。とても残念だが、170cm以下の男子が身体を作って「ガッチビ」なんて主張しても所詮負け惜しみ。そんな絶望的な世界で、身長175cmと180cmの男の絡み合いなんて、ちくしょう、うらやましいじゃねーか!!若旦那は養殖マッチョじゃなくて、自然に鍛え上げられた筋肉質体質。しかも乳首は超敏感!! ┐(´-`)┌. ヤレヤレ
こんな風な、かなりおバカマンガだけれど、大人の男の身体をわりかしちゃんと描ける作家は少ない。全体のバランスの良さ、広い肩幅、感じやすい乳首、そして大人の男特有の身体の厚みと。そういう作家は貴重なんで、笹村剛の次回作を生暖かく期待したいと思う。
1.絵柄
絵柄は好きだ。
もっとエロい表情と、仕草、恥じらいを描写できるようになってください。
2.ストーリー
うーむ、よく考えると大人の売春話なのね。旅館が舞台なわりには旅館業そのものへの描写が乏しく、手抜きですらある。これじゃ単に寂れた旅館でSEXしているだけだ。すごくよく似たプロットのBLマンガを読んだ気がするんだがなあ、、、
3.エロ度
マンガ全体に占めるハダカ率は高いので、結構満足。「最初は抜き合いっこから(ハート)」「どっちが先にイクか勝負(ハート)」「外での乳首攻めにビクビク(ハート)」「温泉でしっぽりH(ハート)」と展開。同時収録の「
ノンストップラバー」はひたすらSEX描写だけ。これはこれで潔くていっそ清々しい。
4.まとめ
嫌いじゃない、むしろ好きな絵柄だ。
だけど、なに? 辛ラーメン食わされたときのうまみのなさ?味の奥行きのなさ?みたいな残念さが残る。
絵柄は嫌いじゃないので、一度悲恋系シリアスに挑戦してみて欲しいものだ。そのときに笹村剛の本当の実力がわかるだろう。
絵柄 :★★★★★
ストーリー:★☆☆☆☆
エロ度 :★★★★☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
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