早めの夕食を終えた後、僕たちはねぷた祭りが開催される土手町、青森県道3号線(鰺ヶ沢線)で、座れそうな場所を探して歩き回った。対面通行の狭い道。歩道は場所取りが行われていて、後から割り込むのは難しそうだった。とはいえ、歩道が狭いせいもあるが、青森市ほど殺気だった雰囲気ではなく、あくまで地元のお祭り、という感じ。
みちのく銀行下土手町支店のATM前に隙間を見つけ、僕ら三人は腰を下ろして祭りが始まるのを待った。
道を隔てた駐車場を眺めていて気づいた。
そういえば、前回弘前を訪れたとき、車を入れたのはここだったなあと。
隣にいる父とひたすら走り続けていたあのときの旅行を思い返す。
腹に響く太鼓の音と、ヤーヤドーとかけ声と共に、ねぷたは弘前城の方から現れた。
昼間、小屋で見せてもらったねぷたも来た。
電気が入ると華やかで、おどろおどろしさは少し和らいだような気がした。
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