ウエディングドレス姿で乗り込むと。

ふーむ。
いやいやいや。

40代のおっさんがウエディングドレスで結婚式会場に乗り込んでくるなんて、もはやコントの域。しかもきれいに別れるつもりだったのに、年下男にあっさりふられて逆上と。
このおっさん乙女やなあ。

でも、年下に捨てられて逆上って話、組合員の間でよくあることで。
情愛の濃さというか、ちがうんだよな。
しかも、若い方はいくらでも「次」があるけれど、年上はそうはならないから執着も生まれるし。
どっちにしても、きれいな別れ話なんてそうそう出来るもんじゃなく。
本当にきれいに別れられる人だったら、ウエディングドレスを着て、ノンケの結婚式に乗り込んでいってやろうかだなんて悶々と悩みやしないって。もともときれいに別れる胆力なんてなかったんだよ。
あと、カネが絡むとどうしてもドロドロになる。

それにして……桜沢エリカの"サロン"みたいに、きれいな男子2人のウエディングドレス姿(まぁ、女装なんだけと)じゃないからさ。おっさんの艶姿は……結構厳しいだろうな。(;^ω^)

(あとでイメージをここに貼るぞっと)

========================================
同性愛 17歳下の彼に裏切られ

40代前半の会社員男性。同性愛者です。17歳年下の男性と別れ、怒りや憎しみ、悲しみでいっぱいです。

彼は同じ職場の人で、素朴でまじめな性格、男らしい姿やしぐさを好きになりました。嫌われるのを覚悟で同性愛者だと告げると、彼はそれを受け入れ、肉体関係にまで発展しました。

彼は、女性が好きでもあるので、彼女ができたことを私にきちんと話してくれれば、「すてきな時間を過ごせた」と、感謝で終わらせるつもりでした。ところがある日突然、彼は「彼女ができそう。もう遊べない」と告げ、翌日から突き放した態度をとり出しました。私に黙って合コンに行っていたのです。

私は交際中、彼の食事作りや洗濯、掃除をしてきました。食費だけで数十万円しましたが、彼からは1円ももらっていません。それなのにうそをつかれ、裏切られたのです。彼への感情をどう消化すればいいでしょうか。彼の結婚式にウエディングドレスを着て乗り込もうかなどと復讐(ふくしゅう)を考えたり、訴訟を検討したりする毎日です。(大阪・Y男)


悔しくて悲しい思いは分かります。けれど、こういうことは恋愛にはつきものです。異性同士の恋愛でも同じ。失恋をすれば、みな、裏切られたとの激しい感情に陥ります。誰もが、人生で1度や2度は経験することとも言えます。しかも、相手は17歳年下の若者。「ほれた方が、尽くしてくれて当たり前」と思いがち。別の相手と恋におちれば、どんなエゴイストにもなってしまうものなのです。

こういった痛手は、時間に解決を任せるしかありません。訴訟にしたり、復讐を考えたりすれば、それだけ傷が深くなるばかり。相手に彼女ができたら、すてきな時間を過ごせたと納得して別れようと決めていたのですから、この試練を乗り越えましょう。

そこにあなたの人としての力量がかかっていると思います。その時、その時の彼と心を通わせていた時間は、真実であったのではないでしょうか。あなたの人生を豊かにした確かな一コマだったのではないでしょうか。他者に恨みを残さない人生、それが賢明な道なのだと、私は思います。

(久田 恵・作家)
(2012年4月2日  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/shinshin/20120402-OYT8T00127.htm

0 件のコメント:

コメントを投稿