ビッグブラザーと言えば、ジョージ・オーウェルの"1984年"に出てくる独裁者が有名。ちょうど1984年、林檎マークのコンピューターメーカーが、リドリー・スコットを起用して著名なCMを作ったのもその年だった。
1980年代はIBM、1990年代はMicrosoftが、市場を占拠する邪悪な帝国、みんなの敵とされていた。いまはどうだろうか。
Don't be evil と標榜する企業はどうだろうか?
プライバシーポリシーを変更して、ネットどころか電話を使っているだけでも僕らのデータを掠め取り、ストーカーのように広告を押し付けてくる鬱陶しい組織になりつつある。僕が香港のペニンシュラ・ホテルを検索して以来、僕が見るWebサイトのあちこちにペニンシュラ・ホテルが現れる。もううんざりだ。
美しい優れたプロダクトを生み出す林檎マークの企業は、その庭にユーザーを閉じ込めようとしている。それを悪とまでは思わないが、彼の国の人が大好きな「Freedom」は知らず知らずのうちに狭められているような気がする。
ストーカー広告プラットフォーム会社がIPOで7兆円を集めたそうだけど、そういうプラットフォームに出稿する広告が、果たして消費者と安定的で良好な関係を維持できるものなのだろうか、正直な所、僕には疑問なんです。
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