富士山ひょうた「純情」と、ごとうしのぶ「タクミくんシリーズ そして春風にささやいて」

彼氏に富士山ひょうたの"純情"を貸したら、すっかりお気に入りになったそう。
僕もあの話は好きなんだけど、彼氏は映画まで見たらしい。
そこまではまるとは……。

その純情を検索していたら、タクミくんシリーズの映像が引っかかったので、思わずクリックしてみた。第一印象は「制服がダサすぎ……」。あの安っぽい色、どうにかならなかったのか。。。。

自分、タクミくんシリーズの初回をリアルタイムで読んだ世代なんですよ。挿絵が橘しいなだった雑誌連載のアレをです。もうなんというか、相当古い話なんだけど。

タクミくんはともかく、恋人のギイはフランス人とのクォーターですぜ。もう、痺れましたね、フランスですよ。もう少女漫画では外国を舞台にしたギムナジウムがなんとかかんとか、みたいなネタは、竹宮恵子の世代を最後に終わっていました。その残党がJUNEに流れ込んで、やっぱり耽美をしていたんですよ。で、挿絵が橘しいなと。他の漫画ですが、ギイはこの左の側の男性っぽいデザインでした。外人っぽかった。つか、前髪がフワフワなのがギイの特徴だったような……。文庫版のおおや和美の挿絵は、ちょっと女の子っぽすぎるかな。映画はおおや和美のイメージをベースにしていますね。

細かい描写は忘れてしまったけれど、私立祠堂学院高等学校は全寮制男子校で、人里離れた場所にあったように記憶していたよ。「森と泉に囲まれてぇ～♪」みたいなイメージだったのに、なんか映画はあっけらかんと開けた私学だった……。微妙にショックでした。あの当時の耽美小説、耽美漫画って、独特の湿っぽさがあって好きだったなあ。森に入って湿った枯れ葉の匂いをかいでいるような、そんな感じ。

制服というと、先日観た"言えない秘密"みたいな、濃紺をベースにした制服の方が絶対に似合うと思う。そんなことを考えながら……さあ、仕事に戻ろう。