リンダーホーフ城 (Schloss Linderhof)まで 2011年欧州旅行記-52

翌朝、いつものように6時台に目が覚めた。カーテンを開けると、外はあいにくの雨模様。天気予報を見ていた彼氏によると、悪天候に近いという。バイエルン各地の定点カメラから伝わってくる天気は、霧で画面が真っ白だったり、雨がしとしと降っていたりだった。彼氏がシャワーを浴びているあいだ、僕はTVを見ている。ヘッドラインは、ノルウェーでの無差別銃乱射事件と、支那で高速鉄道が事故を繰り返している。「なにか、すごいことが起こっているらしい」と言いながらも、僕らは出発準備を整える。


朝ご飯はついていないので、ミュンヘン中央駅のフードコートでサンドイッチを食べる。朝から旅行者が行き交っている。食べながら辺りを見回していると、日本人の姿は少なくて、中国人の一家や、腕を組んで歩いている韓国人の女性などなど。

今日は、彼氏が手配してくれたバスツアーで、リンダーホーフ城とノイシュヴァンシュタイン城を巡る。自力で行けるかとも検討してもらったが、電車の乗り継ぎ等が難しくて、バスツアーを利用することになった。出発場所はミュンヘン中央駅のバスプールから。添乗員はアナさんという女性。集合場所に早くからスタンバイしていたので、2階建てハイデッカーバスの一番前の席に座ることができた。これなら二人とも景色を楽しめる。


バスは高速道路を走る。イヤホンから日本語の解説を聞きながら眺める車窓は、本当に緑が多くて目が癒やされる。バスはやがてロマンチック街道アルペンルートに入る。今回は寄れなかったエッタール修道院前を通過して、そしてリンダーホーフ城に到着した。

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