悪意が世界を飲み込む…… 高木徹 『大仏破壊』

で、金曜日のランチ!は"赤坂飯店""炸醤麺(ジャージャンめん)"を食べに出かけました。いつもだとこのお店ではもっぱら担々麺ばかりを頼んでいるのですが、何回かに一回、ジャージャー麺を食べたくなるのですよ。
この汁なしの麺。キュウリの細切りが添えられた肉味噌がGood!。甘辛く味付けされた豚挽肉の餡をグチャグチャに混ぜて麺と絡ませ、あとはモリモリと食うわけですよ。ただまぁ辛くはないので汗をかくこともなく、食べやすさではなかなかオススメ。

で、毎日新聞社の入ったパレスサイドビルディングにある"流水書房"に顔を出す。書店の品揃えってその立地に大きく左右されるもので、この流水書房も多少左舞いな匂いがしている。毎日新聞関係者が利用するからだろう。
文庫の書棚を眺めていたら、高木 徹『大仏破壊』が 目にとまったので購入。これはバーミヤンの大仏破壊から9.11にいたる一連の事件を、アフガニスタンのタリバン政権がビンラディンに乗っ取られてゆくさ まと平行で活写した力作。僕にとってもアフガニスタンという地名は地図上の記号でしかなかったが、世界中から見捨てられ、無政府状態だった土地に悪意を秘 めたイスラム原理主義者が入り込み、国土を乗っ取ってゆくさまはすさまじいの一言だった。
僕らは近日中に大仏が破壊されるというニュースと、土埃をあげて崩れ落ちる映像を見ただけで事件を忘れてしまっている。でもその破壊にいたる前に多くの伏線や、人々の感情のもつれや、激しい説得工作などがあったことをこの本は教えてくれました。

異文化を知ることの重要性を忘れちゃならないですね。

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