風邪引いて会社を休みました。
朝はゾクゾクしていたんだけど夕方にはすっかり落ち着いて、明日は元気に出勤できることでしょう。
さ てと。前回「ディア・グリーン 瞳の追うのは(2)」の男夫婦のトロさにイライラすると書いたけれど、正直作家さんのモチベーションが落ちているのかなぁとも思ってました。なんというか、BLとも普通の恋愛マンガとしても、これは及第点をとれないのでは?と僕は思っていました。ところが裏でちがう作品が走っていたわけなんですね。それなら納得。
富士山ひょうた『純情(1)』
ライターの戸崎は、取材で偶然、高校時代の初恋の相手・倉田と再会する。 覚えていないだろうと戸崎は思うが、倉田は自分のことを覚えていた。その夜飲みに行く事になり、当時の気持ちを暴かれた戸崎は、戸惑いながらも倉田に抱かれる。しかし一度きりだと思った関係は倉田が望むことで続いていき、戸崎はますます倉田に惹かれて……。
「富士山ひょうた作品の中でもっとも激しいかも」と言っているBL書評家もいるけれど、このテンポはリアルゲイの世界に近いなぁと僕は思う。ゲイのテンポって本当にこんな感じですよ>腐女子のみなさま。
で、 戸崎がモノローグの中で倉田について「フタを開けてみたら、あんな皮肉っぽい喋りのオレ様なんてなぁ…」と言うシーンがあります。なんか女性の読み手には倉田の振るまいが評判良くないみたいなんですが、僕は「やべ……このキャラは自分そっくりだ」とそういう意味ではまりました。なんか考え方とか、行動とかが「生き写し」のようなので、いろいろ反省を込めて今後のストーリー展開を期待したいと思います。
1.絵柄
フリーライターの戸崎はかわいい目に設定されてますね。倉田はバリバリのリーマン。それともWeb関係(笑)……いやいや笑っちゃいけない。僕個人としては仕事柄フリーライターには何人も会ったけれど、残念ながらジャニ系はいなかったなぁ。運動不足のデブばっか。マガハに出入りしているようなライターだとちがうのかもしれないけれど。
2.ストーリー
初恋の彼と再会ネタ。それも相手(倉田)に惚れていたことを知られてしまい、それをネタになかば強引にホテルへ連れて行かれてしまう戸崎クン。このまま一直線にハッピーエンドかと思いきや、戸崎に言い寄る当て馬が二人登場。作品基調は戸崎目線だけど、実は戸惑いながらも戸崎に夢中になってしまう倉田の成長物語になってゆくような気がする。というか、僕的に強くそうなってほしいと期待します。
3.エロ度
リアルゲイっぽく。スピーディーに、多頻度で?
無理やりシーンもありましたし。。。。。
BLにありがちな受けが泣いて見せたりしないところが良い。
実際オトコノコは簡単には泣きません。泣くときはもっと別な理由があります。
4.まとめ
これは「アタリ!」作品だと思います。オススメ!
このまま2~3巻で着地できれば大変よろしいかと。
絵柄 :★★★★★
ストーリー:★★★★★
エロ度 :★★★★★
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
0 件のコメント:
コメントを投稿