雨の降る夜。森高千里と。

で、急に森高千里"雨"が欲しくなって、Single Collectionを手に入れた。
やばいねー。なつかしい曲ばっかり……というわけでもなく。(苦笑)

もともと中学時代は松田聖子にはまった僕としては、セルロイドドールのような森高千里にはかなり違和感があって、ほとんど手つかずだった。

森高千里との衝撃の出会いは、大学時代の6月だったと記憶してる。

その前夜、どうでもいいような行きずりのオトコとSexして、寝不足のまま池袋東口にあったロッテリアになだれ込んだ。ヤニ臭い場末のロッテリアで、気分は最悪。とにかく朝日がまぶしくて、頭はガンガン痛いし、腹は減るし。だるくて。口元をぬぐってもぬぐっても精液の匂いが漂ってくるような気がして、なんども手を洗い、口をすすいでいたっけ。鏡の中の顔には目の下にクマが浮かんでいて、襟元3cm下には昨夜のオトコが散らした印がいくつも残っているはずだった。ひどい有様だった。

出勤前のサラリーマンの姿もまばらな店内で、コッテリとしたテリヤキバーガーをかぶりつきながら、や、これからどうしようかなぁ?とぼんやり考え込んでいたんだ。授業に出るのもだるいし、このまんまバイトにいける格好じゃなかったし。なんで、あんなバカなことをしたんだろうって。

そのとき、片隅のジュークボックスから「お嬢様じゃないの、わたし、ただのミーハー♪」つー、なんとも間の抜けたサウンドが流れはじめて、えれーミニスカートでケツ振ってる森高を発見したってわけ。

その、あったま悪そうな歌詞が、意味のないSexした自己嫌悪と、場末のロッテリアで凹んでいるっていう、惨めさに押しつぶされそうになっていた僕の気持ちに、なんか笑い飛ばせるエネルギーをくれたような気がしたんだ。いいじゃん、どうってことないって。

結局、その日は家に帰って、シャワーを浴びた後、一日グーグー寝てた。
夜は性懲りもなく二丁目に出て、カラオケして、知らないオトコと寝てたっけ。
あはは。

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