朝、覚悟を決めて歯医者に予約の電話をかけた。
「申し訳ございません。今週は予約が埋まっています」と受付のねーちゃんの声。
「ケッ、今週はカンベンしてやらぁ~」と心の中で捨てぜりふをはく。
まったくガキだよな。でも何歳になってもオトコにはこんなガキじみたところが残っているもんだと思う。
さて、今週の素材は 山田ユギ "最後のドアを閉めろ!"
リーマンものである。しかもBL少女の妄想が紡ぎ出すファンタジーリーマンものとは一線を画する"本格もの"であった。
大学時代から思い続けてきた後輩の斉藤が結婚!? 荒れる永井はその夜、本田と飲み狂いうっかりホテルへ…。しかしそんな永井に、斉藤はヨメに逃げられたと激白!? どうなる3人の恋バトル!描き下ろしアリアリで、イケメンリーマンが熱く戯れる!
女好きの永井は実は隠れゲイで、後輩の斉藤に惚れている。後輩の斉藤は甘えたの天然アイドル系で永井に手間ばかりかけさせている。そして斉藤の嫁の元彼本田も女好きのハズがいつの間にか永井と深い関係になり……という流れ。
僕は体育会系の先輩後輩関係ってのが大嫌いなので、その手の実態はよくわからん(苦笑)。ただ元野球部本田のキャラクターにある"男気があって許容量の大きいノンケ"ってのには憧れます、マジで。
時々 ゲイのお悩み相談で「憧れのノンケとHしちゃいました。つきあってくれと告ってもいいでしょうか?」ってのか定期的に出る。回答は「やめとけー。そいつは 許容範囲の大きいノンケに過ぎないんだから」ってのが多い。とあるサイトのオーナーの実体験では、Hは絶対受け付けてくれないけれど、手をつないだり、キ スまではOKしてくれるノンケとつきあっているという話がある。「ノンケの半分は潜在ホモよっ!」って叫ぶゲイリブな人じゃないけれど、そういうスキン シップに満ちたってか、ホスピタリティのあるノンケが身近にいたらうれしいかも……てか上司が粘着ホモの環境に置かれている私……泣きたいわっ!。
あと身長180cm以上の造作の大きい男……くーっっ!!!
そういう感じの人って好きです。本田がポロシャツを着て外出する場面があるが、ああいう肩幅のあって、胸板もかなり厚いんだろうけれど、背が高いのでスリムに見えるオトコ……さいこーっっっっ……すまん妄想に入っていました。
っ て話はおいておいて、山田ユギさんはリーマンのペーソスってのを良く理解してる。酒に溺れたり、仕事でキリキリ舞いしたり、友情があったり、嫉妬があった り。弾みでキスしてとまどってみたり。イライラしてタバコを吸う日もあれば、夜相手の家に押しかけちゃったり。かっこいいけど、ガキっぽくて、どこかかっ こ悪いってのがリーマンってヤツじゃないでしょうか。
1.絵柄
表紙の絵柄で引いちゃいけません(笑)。っていうか、カマっぽいというか宝塚の男役みたいな絵柄はどうにかならないかなぁ。中はわりとあっさり目の絵柄なんですけどねぇ。
2.ストーリー
リー マン同士の熱い恋です。おつとめした人にはわかるこの笑い。我が侭ではあるものの女性もしっかりと描き込まれていて好感が持てます。時々ギャグが入ります が、いかにもゲイリーマンが妄想してそうなネタでリアリティありますね。斉藤の「俺3人でもいいですよ」ってセリフに妄想する永井がいい感じです。
3.エロ度
しっかりエロイです。本田の筋肉質なカラダにしびれます。背のでかい筋肉質な男性のカラダって、ここがええんじゃーって感覚を僕と作者は共有しているようです(笑)。
4.まとめ
有名な作家さんらしく、コミックスはかなり出ているようです。この作品を読んだ限りでは外れの少ない作家だと思うんだけどどうだろうなぁ??この作品についてはオススメです。
絵柄 :★★★☆☆
ストーリー:★★★★★
エロ度 :★★★☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
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